
現代の巡洋艦、駆逐艦、戦艦

image by iStockphoto
「巡洋艦」、「駆逐艦」、「戦艦」それぞれの特徴はおわかりいただけたと思います。しかしこれは艦隊決戦が主流だった20世紀までの特徴であり、戦闘展開が多様化している現代では変わりつつあるのです。ここでは現代に至るまでに「巡洋艦」、「駆逐艦」、「戦艦」に起こった変化を解説していきます。
巡洋艦は大型化している
現代の「巡洋艦」は一般的に大型化していると言われています。その理由は現代に求められる防御と索敵の範囲が広がったため。航空機・潜水艦はもちろん、陸上からのミサイルや通信妨害など、攻撃パターンが多様化する中でより多くの装備が必要になったのです。
こちらの記事もおすすめ

3分で簡単にわかる潜水艦の仕組み!種類や形状も理系学生ライターがわかりやすく解説
駆逐艦も大型化している
現代の「駆逐艦」も、「巡洋艦」同様に大型化していると言われています。元々「駆逐艦」の重量は5000トン程度でしたが、現代では10000トンクラスのものも増加中。その理由は技術の向上により、装備を充実させても高機動力を維持できるようになったから。海戦のニーズに合わせどんどん多機能化していったんですね。
戦艦は実践配備されなくなった
「巡洋艦」や「駆逐艦」の需要が高まる一方で、「戦艦」を実戦配備する国はなくなりました。第一の理由として莫大な建造費や維持費が挙げられます。世界的に見て一部の国を除けば、国家予算の観点から軍縮は進んでおり「戦艦」の保有は非現実的。また「戦艦」には航空攻撃に弱いという弱点があり、レーダーに映らないステルス機をはじめ航空機が充実した現代では苦戦を強いられることも挙げられるでしょう。
かつて「戦艦」を保有していたアメリカ、イギリス、日本などではかつて活躍した戦艦が記念艦や記念施設として保存されています。
駆逐艦とフリゲート艦の違い

image by iStockphoto
「駆逐艦」を調べると必ずと言っていいほど一緒にヒットするキーワードが「フリゲート艦」です。「フリゲート」という言葉自体が日本ではあまり使われないこともあり、どんな軍艦なのかわからない人がほとんどでしょう。ここでは「駆逐艦」と「フリゲート艦」の違いについて解説していきます。
\次のページで「フリゲート艦:駆逐艦より小型で低速」を解説!/