簡単に分かる「書き換え」と「改ざん」の違い!決め手は悪意!?院卒日本語教師が分かりやすく解説!
ところで、この「書き換え」と「改ざん」、同じように使われることが多いが、実は意味が少し異なる言葉だっていうのは知っていたか?
今回はそんな「書き換え」と「改ざん」の違いについて、言葉に詳しい院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に言葉の違いについて分かりやすく解説していく。
「書き換え」と「改ざん」、違いは悪意の有無!?
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「書き換え」と「改ざん」という言葉、どんな場面でよく耳にしますか? やはり企業などの不正や不祥事での報道での印象が強いのではないでしょうか。ですが、どちらかというとアッチのほうが悪い意味が強い気も…。まずは「書き換え」と「改ざん」の意味について、辞書を参考に確認していきましょう。
「書き換え」:書き直し改めること
最初に、「書き換え」の意味を確認していきましょう。「書き換え」は次のような意味が国語事典に掲載されています。
書きかえること。
「名義のー」「免許証のー」
出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「かき-かえ【書き換え(書き替え)】ーカヘ」
辞書によると「書き換え」の意味は「書きかえること」です。…これでは分かるような分からないような…ですよね。「書きかえる」ということは、書類や文書を書き直したり、古い証書などを破棄して新しいものに作り直したりすることを指します。つまり「書き換え」は「書類や文書を書き直すこと」「古い証書などを破棄して新たに作り直すこと」という意味だと言えるでしょう。
ここで大切な点は、書き直したり新たに作り直したりするという意味があるだけで、必ず悪い意味で使用されるわけではないということです。
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