簡単でわかりやすい!おしりふきの大人用と赤ちゃん用の違いとは?災害時の活用法も看護師ライターが詳しく解説
ライター/近野チカ
高齢者率が多い地域の入院患者も高齢なのでおむつ交換時に愛用していた看護師でWebライター。
おしりふき大人用と赤ちゃん用との違いとは?
ドラッグストアなどの店頭に赤ちゃん用のおしりふきや介護用品として大人用のおしりふきも販売されています。成分や素材に違いはあるのか、詳しくみていきましょう。
大人用おしりふきは衛生用品に分類される
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大人用のおしりふきのウェットタイプは、赤ちゃん用のおしりふきと異なり、健常な皮膚の汚れを除去する目的で作られており、赤ちゃん用よりも大きく厚手で保湿成分が配合されていることが多く、香りつきのものもあります。
ドライタイプは肌に優しいコットン素材でできており、水分をよく吸う保水性があるので、シートを濡らしてウェットシートのように使えるのです。
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赤ちゃん用おしりふきは化粧品に分類される
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赤ちゃん用おしりふきは水を主成分に化粧品の成分を含み、レーヨンなどを含む不織布が使われています。いわば化粧水を染み込ませたパックのようなもので、法律的には化粧品に分類されるのです。汚れを除去し、皮膚を清潔にする目的で作られています。
おしりふきの中には手や体に使っても良いと表記されているものもありますが、その場合は使っても構いません。口にも使用可と書いてあるもの以外は手や口用のウェットシートを使いましょう。
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おしりふきの選び方・活用方法
赤ちゃん用のおしりふきには様々な種類があり、赤ちゃんの月齢によって使い分ける必要があります。その理由は肌の状態や便の硬さが変わってくるからです。
赤ちゃん用おしりふきの選び方
赤ちゃんの肌はデリケートと言われますが、その理由は大人より皮膚の表皮が1/2と薄く、新生児期〜生後2、3か月ごろまでは皮脂の分泌が盛んなために肌荒れしやすい状況だからです。お母さんから胎盤を通じてもらったホルモンが生後2、3か月以降に減少するのにともない皮脂量は減少し、大人の半分くらいになります。水分を保つ機能も未熟なために大人の1/4しかなく、非常に乾燥しやすいのです。
おしりふきを選ぶポイントは機能やコストパフォーマンスはもちろん、月齢別の赤ちゃんの皮膚の状態に応じて選ぶと良いでしょう。
生後0か月〜3か月ごろまで柔らかい素材が適しています。生後3か月過ぎた赤ちゃんの肌は乾燥するため、水分量が多い者や保湿剤入りのおしりふきに変えましょう。1歳9か月以降は離乳食が始まり、ねばねばした便から少し硬いコロコロした便に変わるのでしっかり拭けて破れにくい厚手のタイプを使うのがおすすめです。
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