簡単でわかりやすい!樹氷と霧氷の違いは?特徴や発生条件・有名な観光地も雑学好きライターが詳しく解説
霧氷:マイナス2~10度の温度差
霧氷の発生条件は、一般的には「氷点下であること」と「湿度が高いこと」だとされます。具体的には気温がマイナス2~10度の間に霧氷は発生しやすく、空気中の水蒸気が凍結するのです。この状態がさらに長く続き、加えて激しい吹雪にさらされると、霧氷がいわば膨らむように「成長」して樹氷となります。
樹氷と霧氷が有名な場所は?
ここまでで樹氷と霧氷について、特徴や外観、そしてできる条件の違いを解説しました。最後に、樹氷・霧氷が有名な場所や観光地について見ていきましょう。
樹氷は蔵王などの高山地帯や、もしくは北海道などの寒冷地域に多く分布しており、冬季に観光客を魅了してくれます。一方、霧氷は乗鞍高原などの中山地帯や長野県などの内陸地域に多く分布しており、秋から春にかけて観賞できるでしょう。
樹氷:蔵王山など
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樹氷が有名な観光地はいくつかありますが、山形・宮城にまたがる蔵王山のものは多くの人に知られています。この、蔵王の樹氷は山形県の重要な観光資源のひとつで、「スノーモンスター」「アイスモンスター」などと呼ばれているのは前述の通りです。
また、青森県の八甲田山で見られる樹氷も有名で、特にアオモリトドマツにできる樹氷は巨大で幻想的な姿だと言えるでしょう。こちらの樹氷の見頃は1月から2月にかけてで、八甲田ロープウェーで鑑賞することが可能です。
ただし、樹氷が見られるのは冬季間に限られるため、悪天候だと観賞できないことも珍しくありません。観光に行く場合は事前に天気や気温の情報をチェックしておきましょう。
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霧氷:乗鞍高原など
乗鞍高原は、日本百名山の一つである乗鞍岳の山麓に広がる高原で、冬季は雪上車やスノーシューで霧氷が鑑賞可能です。霧氷は山頂付近のダケカンバやミズナラなどの樹木に付着し、風によってさまざまな形に変化します。
次に北海道の更別村で見られる霧氷は、猿別川の水面から立ち上る水蒸気が氷となり草木に付着するものです。マイナス20度以下の早朝という状況でしか見られない幻想的な世界を味わえるでしょう 。
そして裏磐梯は、福島県の磐梯山の西側に広がる自然豊かなエリアです。霧氷は五色沼や磐梯吾妻スカイライン沿いの樹木に付着し、青空や湖面とのコントラストが人気。夜間はライトアップされて幻想的な雰囲気を堪能できます。
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