簡単でわかりやすい!党員票と議員票の違いは?重要度や重視されるポイント・算出方法も雑学好きライターが詳しく解説
この二つの票の割合は政党によって異なり、例えば自民党は半々ですが立憲民主党は7対3だったりする。こうした違いが生まれる理由などを雑学好きライター・ねぼけねこと一緒に解説していきます。
ライター/ねぼけねこ
法学部出身。某大組織での文書作成・広報部門での業務に10年以上従事し、IT・プログラミング分野の歴史にも詳しい。
党員票と議員票の違いをざっくり解説
まず最初に、党員票と議員票の違いについてざっくり説明しましょう。どちらも政党の代表や役員を選ぶために使われる票ですが、その配分や重みは異なっています。
党員票は全国の党員・党友に配分される票で、一般的な選挙と同じように投票されるものです。一方、議員票は国会議員に一人一票として与えられた票で、自分の支持する候補者に投票します。以下で詳しく解説しましょう。
党員票:全国の党員・党友に配分される票
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党員票とは、全国の党員・党友に配分される票のことです。党員・党友は政党に入会したり支持したりする人たちのことを指しますが、政党の代表や首相候補が選ばれる際、党員・党友は自分の支持する候補者に投票することになるでしょう。
この投票は都道府県ごとに行われます。そして各都道府県で集計された得票数は、各政党の総得票数をそれぞれ1,2,3,4……と自然数で割っていき、得られた得票数の大きい順に議席を配分する計算方法で各候補者に配分されるでしょう。この計算方式をドント方式といいます。
このようにして、各候補者がどれだけの党員票を獲得したかが決まるわけです。最終的な結果は、国会議員が投票する議員票と党員票を合算して出されます。
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議員票:国会議員に一人一票ずつ割り振られる票
議員票とは、国会議員に一人一票ずつ割り振られる票を指します。国会議員は国民が選挙で選んだ政治家のことですが、衆議院と参議院の二つの院に分かれているのは皆さんご存知の通りです。
そして政党の代表や首相候補を選ぶときに、国会議員は自分の所属する政党の候補者に投票しなければなりません。この票は党員票と同時に開票され、合算されます。
つまり議員票は、党員票と違って、国会で法律を作ったり、政府を監視したりする役割の政治家の意見や利害が直接反映されると言えるでしょう。それだけ政党の勢力や方針に影響を与える重要な票なのです。
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