
簡単でわかりやすい!PCIとPCIeの違いとは?バスの仕組みや役割もプログラマーがわかりやすく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/woinary
某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさん。
バスって何?データの通り道?PCIとPCIeの違いとは

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コンピューターの中にバスがあります。そう言うと乗り物のバスを思い浮かべるかもしれません。ただ、コンピューターの世界でバスと言うとどちらかと言うとバスが走る道路の方に近いです。パソコンもスマホも、コンピューターは多くの部品でできています。その部品間で情報をやり取りするための道が必要ですよね。それがバス。
そのバスで現在主流なのがPCIやPCIeというもの。この違いはざっくり言えばPCIを改良してより高速にやりとりできるようにしたのがPCIeです。ここではバスとは何か、PCIとPCIeの違いは何かを説明します。
PCI:パソコン内の自動車専用道路
現実の世界の道路にもいくつかの種類がありますよね。住宅街などの細い道や、都会の片側何車線もあるような道、そして歩行者や自転車などは入れない自動車専用道路。PCIはこの自動車専用道路のようなもの。現実の自動車専用道路はある場所から複数の場所を繋ぐ道ですよね。歩行者などが入ってこないためスピードを出すことが可能です。
PCIも特定のルールを守ることで、コンピューターの部品間の情報のやりとりが素早くできるようになっています。
PCIe:パソコン内の高速道路
PCIが自動車専用道路なら、PCIeはもっとスピードが出せる高速道路。コンピューターの頭脳に当たる部分をCPUと呼びます。技術の進歩でCPUは年々スピードアップ。そうするとCPUが他の部品と情報をやり取りするためのスピードも上げる必要がありますよね。そのため、PCIを置き換えるために生まれたのがPCIeです。
実はこれまでも技術の進歩でより早く走るための道路が必要になり、PCIやPCIeなどのバスが進歩してきました。次はこれらのバスの歴史を説明します。
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コンピューターは多くの部品からできている。それらの間で情報をやり取りするための道が必要だな。それがバスだ。乗り物のバスと同じだがアクセントが逆だから注意しろ。コンピューターの進歩でスピードが上がると、このバスもより速いものが必要になる。それでPCIやPCIeといったものが生まれてきたわけだな。
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