雑学

簡単でわかりやすい!救急告示と救急指定の違いとは?日本の救急体制も看護師ライターが詳しく解説

この記事では救急告示と救急指定の違いについてみていきます。病院の看板等に「救急指定病院」と書いてあるのをみたことはないか?救急、とつくから救急に関することのようです。今回は救急に関する救急指定と告示について、救急指定病院で働いた経験もある看護師でWebライターの近野チカと一緒に解説していきます。

ライター/近野チカ

救急指定病院に勤めたこともある看護師でWebライター。病棟勤務だったので、救急車で搬送されてきた患者の対応経験は外来看護師より少ないことをちょっと気にしている。

救急告示と救急指定の違いとは?

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皆さんは、救急指定病院という文字を病院の看板等で目にしたことはあるでしょうか。また、その意味を正しく知っているでしょうか。救急告示というものもあるのですが、救急指定との違いはあるのかみていきましょう。

救急告示とは厚労省令に基づき都道府県知事が認定

救急隊が搬送してきた傷病者を受け入れ治療を行う医療機関であることを、救急病院等を定める厚生労働省令に基づき、都道府県知事が認定したものを告示するのが救急告示です。告示を受けるには申請が必要で、告示機関となった後も3年ごとの更新が必要となります。

救急指定は救急告示と同じ

救急指定病院は、救急病院等を定める省令に基づき、

救急医療について相当の知識及び経験を有する医師が常時診療に従事していること
・エックス線装置、心電計、輸血及び輸液のための設備その他救急医療を行うために必要な施設及び設備を有すること
救急隊による傷病者の搬送に容易な場所に所在し、かつ、傷病者の搬入に適した構造設備を有すること
救急医療を要する傷病者のための専用病床または当該傷病者のために優先的に使用される病床を有すること

日本の救急体制とは

救急医療を担う医療機関のうち、緊急性や患者の重症度によって受け入れる医療機関を一次、二次、三次救急に分けて対応しています。限りある医療資源を有効に、必要な医療を適切に受けるために区分わけしているのです。

1.一次救急:軽症患者の診療を行う

自力で来院できる軽症者や入院の必要がない患者の診療を行うのが一次救急です。夜間や休日においては、地元の在宅当番医や休日夜間急患センターなどが担っています。病院に行くべきか、救急車を呼ぶべきか迷う場合は#7119に電話し、相談してみましょう。ただし実施していないエリアがあるため、総務省消防庁のホームページ等で確認することをおすすめします。

小児の場合は#8000で電話相談することが可能です。#8000は全国で実施されており、#8000でかけることにより、住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送されてアドバイスを受けることができます。

2.二次救急:手術や入院が必要な患者に行う

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二次救急とは手術や入院が必要な患者に対応する医療機関で、救急告示医療機関や病院の輪番制(複数の地域の病院が日を決めて順番に対応する)にて対応されています。救急車で運ばれる患者やかかりつけの病院を受診したものの、医師が転送が必要と判断した場合の重症者の受け入れも行うのが役目です。

3.三次救急:一次・二次救急では対応困難な重症者に対応している

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KAMUI – I took a picture., CC 表示-継承 3.0, リンクによる

三次救急とは一次救急や二次救急では検査・治療等が難しい重症患者に対応する医療機関です。とりわけ、生命に関わるほどの重症で緊急性が高い患者を24時間体制で受け入れています。高度救命救急センターや救急救命センターが該当し、国公立病院や大学病院などに設置されているのです。

中には消防からの要請を受けて、ドクターヘリに医師と看護師が同乗して出動し、患者を収容して医療機関まで搬送することができる医療機関があり、2023年時点で62施設で京都府以外は各都道府県に最低1カ所は設置されています。

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