簡単でわかりやすい!はやぶさとはやての違いは?運行区間や車両・座席も雑学好きライターが詳しく解説
はやて:E5系のみ使用
一方、はやての車両はE5系車両を使っている点ははやぶさと同じですが、H5系は使われていません。先頭部分が鳥のくちばしのように長く伸びていることや、フルアクティブサスペンション・車体傾斜装置などの先進的な技術が採用されている点は、はやぶさと同様です。
もう少しE5系の特徴を説明しましょう。E5系の内装の特徴は、ピロー付きのシートやカップホルダーなどが備えられていることです。リクライニングも可能なので快適な乗り心地で過ごせるでしょう。
また、女性専用サニタリー空間や多目的室なども設置されているほか、Wi-Fiや電源コンセントが利用可能で、パソコンやスマートフォンなどの機器を使って乗車中に仕事や作業を行えます。
違いその3.座席
ここまでで、はやぶさとはやての車両の違いを解説しました。はやぶさにはE5系・H5系の双方が使われており、一方のはやてにはE5系のみが使われていることが分かりましたね。次に、はやぶさとはやての座席の違いを見ていきましょう。最も特徴的なのは、はやぶさにはグランクラスという最高級の座席が備わっている点です。
はやぶさ:最高級の座席「グランクラス」がある
はやぶさには「グランクラス」が存在します。グランクラスとは、いわば飛行機のファーストクラスにあたる最高級の座席です。広くて快適なシートや専用のアテンダントなど、特別なサービスが受けることができます。
グランクラスは、本革シートやウールの絨毯などの上質な素材を採用した居心地のよい空間となっており、リクライニング角度45度のオール電動式シートにより最適なポジションでゆったり過ごすことが可能です。
また、各シートには電源コンセントや読書灯なども備えられおり、まるでホテルの部屋にいるような環境だと言えます。グランクラスを利用するには、通常の指定席料金に加えて東京~新函館北斗間で一万円の加算料金が必要です。
はやて:グリーン車・普通車両が利用可能
一方、はやてにはグランクラスは存在せず、従来のグリーン車や普通車両を使用することになります。いずれもはやぶさのグランクラスには劣るものの十分に快適で、普通車でも、先述した通りピロー付きのシートやカップホルダーなどが利用可能です。
またリクライニング機能も備わっているほか、荷物置場もあるので、新幹線での移動にあたり大きな手荷物を持っている人も安心して利用できるでしょう。
はやては9号車がグリーン車で、1号車から8号車が普通車です。普通車には他の新幹線と同様に自由席もあり、利用する座席によって切符を購入しましょう。はやぶさもはやても、いずれも一定レベルかそれ以上の快適さが確保されていると言えます。
はやぶさは国内最速新幹線、はやてはその補完的な位置づけ
はやぶさとはやては本州と北海道を結ぶ新幹線です。しかし運行区間や車両などが異なっています。まず、はやぶさは東京~新函館北斗間を最高速度320キロメートルで走る国内最速の新幹線です。E5系やH5系という最新の車両を使用しており、グランクラスという特別な座席もあります。
一方、盛岡・新青森~新函館北斗間を結ぶはやては最高速度275キロメートルです。E5系のみを使用しておりグランクラスはなく、はやぶさの補完的なポジションと言えるでしょう。





