簡単でわかりやすい!はやぶさとはやての違いは?運行区間や車両・座席も雑学好きライターが詳しく解説
違いその1.運行区間
ここまでで、はやぶさとはやての特徴と違いをざっくり見てきました。はやぶさは日本最高速度の新幹線で、はやてもかつてはその位置づけだったものの、現在は補完的な役割になっていることが分かったでしょう。次は、双方の運行区間の違いを解説します。
はやぶさ:東京駅~新函館北斗駅間を結ぶ
先にも少し触れましたが、はやぶさは東京駅~新函館北斗間を結ぶ新幹線で、この区間は約820キロメートルあります。しかしはやぶさは最高速度320キロメートルで走行するため、所要時間は約4時間です。まさしく国内最高速度の新幹線と言えるでしょう。
もしもこの区間を他の新幹線で走行すれば、もっと時間がかかります。たとえば、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は最高速度300キロメートルで走りますので、この区間を走るとしたら約4時間半かかるでしょう。
さらに、東海道・山陽新幹線の「ひかり」は最高速度270キロメートルで走りますので、同じく東京駅~新函館北斗駅間を走れば約5時間かかる計算になります。
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はやて:盛岡駅・新青森駅~新函館北斗駅間を結ぶ
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一方のはやては、先述の通り盛岡駅・新青森駅~新函館北斗駅間を結ぶ新幹線です。本州と北海道を結んでいるという点は同じですが、この区間の距離ははやぶさよりも少し短い約500キロメートル。これをはやては最高速度275キロメートルで走行するため、所要時間は約3時間半となるでしょう。
この区間を他の新幹線で走ったらどうなるか、前記のはやぶさと同じように例を挙げて比較してみます。「のぞみ」は最高速度300キロメートルなので約4時間、「ひかり」は最高速度270キロメートルなので約4時間半です。
こうして見ていくと、はやぶさに劣るとはいえ、はやてもスピードについては十分に頼りになる新幹線だと言えるでしょう。
違いその2.車両
ここまでで、はやぶさとはやての運行区間の違いを解説しました。次に、はやぶさとはやての車両の違いを見ていきましょう。はやぶさはE5系またはH5系という車両を使用しており、先頭部分が流線型になっています。一方のはやてはE5系を使用しており、先頭部分が角ばっているのが特徴です。これによって外観だけでなく、性能や快適性にも違いが出てきます。
はやぶさ:E5系とH5系を使用
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はやぶさの車両はE5系やH5系という最新の車両を使用しています。E5およびびH5は新幹線の車両形式を表す記号で、E5は東日本旅客鉄道(JR東日本)が所有する車両のこと、そしてH5は北海道旅客鉄道(JR北海道)が所有する車両のことです。
つまりEとHは、それぞれ東北新幹線と北海道新幹線の頭文字を表しています。5は、新幹線の車両形式の通し番号です。
以上のE5系・H5系は、先頭部分が鳥のくちばしのように長く伸びています。これは空気抵抗を減らしてトンネル内で発生する音を低減するために設計されました。また、高速運転時にも乗り心地の快適さを確保するため、カーブでの傾きを改善する車体傾斜装置が設けられています。
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