簡単でわかりやすい!加療と治療の違いは?具体例や目的も雑学好きライターが詳しく解説
治療が病気やケガを治すのに対し、加療は、完治が見込めない患者のケアや苦痛の軽減を目指す。両者の違いと関係について、雑学好きライター・ねぼけねこと一緒に解説していきます。
ライター/ねぼけねこ
法学部出身。某大組織での文書作成・広報部門での業務に10年以上従事し、IT・プログラミング分野の歴史にも詳しい。
加療と治療の違いをざっくり解説
まず最初に、加療と治療の違いについてざっくり説明します。どちらも医療行為にあたりますが、目的や方法は異なっており、加療は症状の軽減や管理をめざす行為です。そして治療は病気やケガを治す行為を指すものと考えて下さい。
加療:症状の軽減や管理をめざす
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まず「加療」とは、症状の軽減や管理をめざす長期的な処置を指します。高血圧や糖尿病などの慢性疾患や、精神疾患などに対して使われることが多いです。加療は、病気などを完全に治すことではなく、患者の生活の質を向上させることが目標だと言えるでしょう。
加療は、医師や薬剤師などの専門家によって行われます。方法としては薬物療法や物理療法などがあり、薬物療法では薬を服用したり注射したりして、症状を抑えたり予防することになるでしょう。
また物理療法では、マッサージや運動などで身体の機能を回復・改善させることになります。こうした加療は一度始めると終わりがないことも珍しくなく、そのため、定期的な受診や検査が必須となるでしょう。
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治療:病気やケガを治す
次に「治療」とは病気やケガを治すことを目的とするもので、一時的な処置を指します。風邪やインフルエンザなどの感染症、骨折や切り傷などの外傷などで行われることが多いです。治療の目的は、体の不調を完治させることや回復を早めることだと言えるでしょう。
治療も、医師や薬剤師などの専門家によって行われます。具体的には手術や投薬などの方法が考えられるでしょう。手術ではメスやレーザーなどで異常な部分を取り除いたり修復したりします。また投薬では、薬を服用するなどして細菌やウイルスなどを殺す措置が典型的です。
このようにして行われる治療は一定期間で終了することがほとんどで、そのかわり、患者は医師から指示された期間や回数で受診したり検査したりしなければなりません。
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加療と治療の具体例は?
ここまでで、加療と治療の違いを解説しました。次に、加療と治療の具体例を見ていきましょう。加療の具体例としては、末期疾患に対する緩和ケアや、慢性的な痛みや不眠などの対処法などが挙げられます。治療の例としては、外傷への手術や、感染症への抗生物質の投与などが考えられるでしょう。
加療:末期疾患に対する緩和ケアなど
「加療」の具体例として考えられるのが、末期疾患に対する緩和ケアです。緩和ケアとは、完全に治すことが難しいか不可能な病気に対して、苦痛や不安を和らげたり、生活の質を高めたりすることを目的とした措置のことを指します。
こうした緩和ケアの適用対象としては、がんやエイズなどの末期疾患が挙げられるでしょう。それ以外にも、難治性の神経疾患や心不全などの慢性進行性の疾患もそうです。これらの症状について、薬物療法や心理的支援などの方法で、身体的・精神的な苦しみの軽減をはかることになります。
緩和ケアは在宅で受けることも可能です。よって実際の現場では、家族やボランティアなどの関係者が協力して行うこともあります。
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