
簡単でわかりやすい!昼顔と朝顔の違いは?色や大きさ・花言葉も雑学好きライターが詳しく解説
昼顔と朝顔の花言葉は?
ここまでで、昼顔と朝顔の花の色と大きさを解説しました。最後に、昼顔と朝顔のそれぞれの花言葉を見ていきましょう。花言葉には花に対する人間の感性が凝縮されています。ここまで説明した科や属、花の色や大きさなどの特徴が、人間の文化の中でどう解釈され位置づけられてきたのかが、花言葉を通して見えてくることでしょう。
昼顔の花言葉は「優しい愛情」「情事」で、朝顔は「愛情」「明日もさわやか」です。これらの花言葉は、どのような解釈を経て与えられたのでしょうか。
昼顔:「優しい愛情」「情事」
昼顔の花言葉は「優しい愛情」「情事」などです。「優しい愛情」という言葉は、昼顔の花が淡いピンク色で優しげに見えることが由来でしょう。
また、昼顔は自分だけでは実ることができない植物で、他の株の花粉を必要とする異株受粉という形で種子を作らなければなりません。その意味でも、他人の愛を必要とする植物なのだと言えます。
ただ「情事」という花言葉はその裏返しでしょう。つる性植物特有の、つるが絡みつくさまから連想したと思われます。少し前に昼顔をテーマとした不倫ドラマが人気になったこともあり、あまり良いイメージの花とは言えないかも知れません。
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朝顔:「愛情」「明日もさわやか」
一方、朝顔の花言葉は「愛情」「明日もさわやか」「結束」などで、昼顔よりもポジティブなニュアンスが強いと言えるでしょう。朝顔もまた、昼顔と同じ異株受粉によって種子を作る植物なので、「愛情」が与えられるのは納得できます。
また「結束」は、やはり昼顔と同じく、つる性植物特有の、つるが絡みつくさまから連想したものでしょう。昼顔はそれが情事や不倫というイメージになるのとは反対に、朝顔は絆や結びつきというイメージになっています。
「明日もさわやか」という花言葉は、朝顔の花が早朝に清々しく咲くことが由来です。朝顔は暑さや乾燥に強いこともあり、明日への希望や前向きな気持ちを表しているのでしょう。
昼顔と朝顔は咲く時間帯・花の色・大きさなどが異なる
昼顔と朝顔は、形がとてもよく似ています。実際どちらもヒルガオ科のつる性植物という点は共通しており、親戚同士と言えるでしょう。しかし昼顔は朝~夕方に咲き朝顔は早朝~昼間に咲くという点や、昼顔の花の色はピンクのみですが朝顔にはさまざまな色の種類があるなど、違う点の方が多いです。
また、朝顔の方が古典文学作品に登場したり、江戸時代から品種改良が行われたりするなど、日本文化との関わりも深いと言えるでしょう。