この記事ではチームラボのお台場と豊洲の違いについてみていきます。どちらもチームラボが提供するデジタルアートの展示で、テレビやSNSで見かけたことがあるんじゃないか?最新の技術を駆使したプロジェクションマッピングの作品は、素通りできずに没入させることで感性に訴えかけてくる。2つの違いは施設のコンセプト。お台場はボーダレス・豊洲はプラネッツと、各コンセプトをもとに様々な作品が生み出されているんです。そんなチームラボの違いについて、雑学好きライターYunaと一緒に解説していきます。

ライター/Yuna

現役ママライターのYuna。いつか大きくなった娘をチームラボに連れていきたい。「今すぐ使える雑学」をコンセプトに解説していく。

チームラボはデジタルアートに没入する空間

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チームラボはチームラボ株式会社が手掛けるデジタルアートの展示で、プロジェクションマッピングを多用した作品に没入する新体験が味わえる空間です。チームラボ株式会社は様々な分野のスペシャリストの集団で構成され、同企業による展示品は国内外で絶大な人気を誇っています。

展示は常設展と期間限定の展示の2つに分けられ、チームラボお台場・豊洲はどちらも期間限定の展示です。チームラボお台場は多くの来場者で賑わいましたが、2022年8月末に閉館。チームラボ豊洲は2023年末まで開催予定です。

違いその1.コンセプト

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チームラボお台場・豊洲の違いの1つ目は、コンセプト。どちらも様々なアート作品が集い一見違いが分かりづらいですが、実はミュージアムごとに独自のコンセプトを掲げています。

チームラボお台場は「ボーダレス」。チームラボ株式会社の屋内アートの集大成が広大な空間に詰め込まれ、半日かけてもまわりきれないほどの作品数であふれていました。一方のチームラボ豊洲のコンセプトは「プラネッツ」。お台場に比べれば規模も作品の数も小さいのですが、遊び心や刺激は満載。視覚だけでなく触覚にまで訴えかけてくる空間は、一歩足を踏み入れただけで別世界を味わえます。

お台場:ボーダレス

チームラボお台場のコンセプトは「ボーダレス」。1万平米の広大な敷地面積を誇るミュージアムでした。

既存の美術館のイメージを塗り替えようとチャレンジしたボーダレスは、鑑賞される作品の時間は鑑賞者と違って止まっていることに着目。ボーダレスの作品は定位置に留まらず、飛び回ったり別作品の中に溶け込んだりします。従来の空間のみコントロールされていた美術館から、作品同士の境界線を無くすことで時間もコントロールしようと試みました。

豊洲:プラネッツ

チームラボ豊洲のコンセプトは「プラネッツ」。プラネッツは人が作品側へ没入することで、双方の境界を限りなく無くそうとチャレンジしています。

問答無用で来館者を裸足にさせたり、水に入らせたり。広さや色のハックを駆使することで、空間に飲み込まれるのではないかと錯覚させたり。プラネッツの作品を手掛けたアーティスト達は、あらゆる角度で鑑賞者を作品側へ没入させようと試みています。

\次のページで「違いその2.開催期間」を解説!/

違いその2.開催期間

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チームラボお台場・豊洲の違い2つ目は、展示の開催期間です。チームラボの展示は常設・期間限定の2種類があり、お台場・豊洲の2か所はどちらも期間限定の展示。チームラボお台場は2022年8月末に閉館済みで、まだ訪れたことが無い人は残念に思われるでしょう。一方チームラボ豊洲は2023年末まで開催中です。

2023年以降はチームラボお台場の移転先に麻布台が選ばれ、2024年1月に同コンセプトのもと開催予定。閉館後は二度とお目にかかれない作品もあるかもしれません。少しでも興味がある人は開催期間中に訪問しにいきましょう。

お台場:閉館済みで2024年麻布台へ移転予定

チームラボお台場は2022年8月末に閉館しました。開催期間中には数々の華々しい実績を積んでおり、代表的なのはギネスの世界記録に認定されたこと。チームラボお台場は、単一アート・グループとして世界で最も来館者が多い美術館だったんです。

そんなチームラボお台場のコンセプト「ボーダレス」は、2024年1月に麻布台に舞台を変えて引き継がれます。麻布台の展示も期間限定の可能性が高いため、開催されたら多くの人で賑わうことでしょう。

豊洲:2023年末まで開催予定

チームラボ豊洲は2023年末まで開催予定です。もともとは2020年秋までの2年の開催期間でしたが、2023年末まで延長されました。2023年中に東京都内で大規模なデジタルアート作品と出会えるのは、チームラボ豊洲だけ。2023年8月時点で公式チケットサイトより、8月から10月までのチケットが販売中です。

閉館を惜しんで国内外から多くの来館者が訪れるため、2023年末は混雑が予想されます。デジタルアート未体験で東京近郊にお住まいなら、一度は足を運んでおきたいですね。

違いその3.作品の数

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チームラボお台場・豊洲の違い3つ目は、作品の数です。チームラボお台場の作品数は約50点。広大な空間に館内地図をあえて作らず、鑑賞者の感性に訴えました。一方チームラボ豊洲の作品数は約8点です。規模も作品数もお台場のボーダレスに劣るものの、濃厚な世界観に鑑賞者を迷わせるような環境に仕上がっています。

多くの時間を費やして楽しめるのはお台場、美術館を散歩する感覚で楽しめるのは豊洲です。

お台場:半日以上かかる広さに約50作品

現在閉館済みのチームラボお台場には、約50作品が展示されていました。開催当時のチームラボの集大成を詰め込んだ空間で、すべての作品にじっくり没入するには半日以上を要するほど。チームラボお台場のコンセプト「ボーダレス」は館内の巡り方にも施され、あえて館内地図を作らず「地図のない美術館」と呼ばれました。

しかしながら、関係者内覧会では館内地図が無いことにクレームが殺到したんだとか。作品同士の境界線も無くそうとしたボーダレスのコンセプトが受け入れられず、当時のチームラボのメンバーも頭を抱えたそうです。

\次のページで「豊洲:2〜3時間程度の広さに約8作品」を解説!/

豊洲:2〜3時間程度の広さに約8作品

チームラボ豊洲に展示されているのは約8作品。数字だけ聞くと規模が小さいと感じるかもしれませんが、従来の美術館やアートの常識を覆す作品ばかりで印象に残りやすいのが特徴です。

地図の無いチームラボお台場と違いコースが決まっていて、視覚や触覚、嗅覚に干渉する作品を前に、少しずつ現実から解離していくような心地になるでしょう。敷地内には作品の一部になっているランの花を販売するフラワーショップや、ヴィーガンラーメン・ヴィーガンアイスを味わえるレストランもありますよ。

大人から子どもまで楽しめるデジタルアートの世界を体験しよう

チームラボが他の美術館と違うところは、作品と鑑賞者の境界線を限りなく無くす狙いがあること。アートに関心が薄く素通りしやすい人でも、足を止めて指で触れたり足を動かしたくなる場面がたくさんあるんです。

すでに閉館済みのチームラボボーダレス(お台場)や開催中のチームラボプラネッツ(豊洲)で、多くの人がデジタルとアートの融合による新体験を得られたことでしょう。今後も世界中で人気を集めアップデートを続けるチームラボ。老若男女が楽しめるデジタルアートの世界を体験しにいきましょう。

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簡単でわかりやすいチームラボお台場・豊洲の違い!麻布台に移転?雑学ライターが詳しく解説

この記事ではチームラボのお台場と豊洲の違いについてみていきます。どちらもチームラボが提供するデジタルアートの展示で、テレビやSNSで見かけたことがあるんじゃないか?最新の技術を駆使したプロジェクションマッピングの作品は、素通りできずに没入させることで感性に訴えかけてくる。2つの違いは施設のコンセプト。お台場はボーダレス・豊洲はプラネッツと、各コンセプトをもとに様々な作品が生み出されているんです。そんなチームラボの違いについて、雑学好きライターYunaと一緒に解説していきます。

ライター/Yuna

現役ママライターのYuna。いつか大きくなった娘をチームラボに連れていきたい。「今すぐ使える雑学」をコンセプトに解説していく。

チームラボはデジタルアートに没入する空間

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チームラボはチームラボ株式会社が手掛けるデジタルアートの展示で、プロジェクションマッピングを多用した作品に没入する新体験が味わえる空間です。チームラボ株式会社は様々な分野のスペシャリストの集団で構成され、同企業による展示品は国内外で絶大な人気を誇っています。

展示は常設展と期間限定の展示の2つに分けられ、チームラボお台場・豊洲はどちらも期間限定の展示です。チームラボお台場は多くの来場者で賑わいましたが、2022年8月末に閉館。チームラボ豊洲は2023年末まで開催予定です。

違いその1.コンセプト

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チームラボお台場・豊洲の違いの1つ目は、コンセプト。どちらも様々なアート作品が集い一見違いが分かりづらいですが、実はミュージアムごとに独自のコンセプトを掲げています。

チームラボお台場は「ボーダレス」。チームラボ株式会社の屋内アートの集大成が広大な空間に詰め込まれ、半日かけてもまわりきれないほどの作品数であふれていました。一方のチームラボ豊洲のコンセプトは「プラネッツ」。お台場に比べれば規模も作品の数も小さいのですが、遊び心や刺激は満載。視覚だけでなく触覚にまで訴えかけてくる空間は、一歩足を踏み入れただけで別世界を味わえます。

お台場:ボーダレス

チームラボお台場のコンセプトは「ボーダレス」。1万平米の広大な敷地面積を誇るミュージアムでした。

既存の美術館のイメージを塗り替えようとチャレンジしたボーダレスは、鑑賞される作品の時間は鑑賞者と違って止まっていることに着目。ボーダレスの作品は定位置に留まらず、飛び回ったり別作品の中に溶け込んだりします。従来の空間のみコントロールされていた美術館から、作品同士の境界線を無くすことで時間もコントロールしようと試みました。

豊洲:プラネッツ

チームラボ豊洲のコンセプトは「プラネッツ」。プラネッツは人が作品側へ没入することで、双方の境界を限りなく無くそうとチャレンジしています。

問答無用で来館者を裸足にさせたり、水に入らせたり。広さや色のハックを駆使することで、空間に飲み込まれるのではないかと錯覚させたり。プラネッツの作品を手掛けたアーティスト達は、あらゆる角度で鑑賞者を作品側へ没入させようと試みています。

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