この記事ではACモーターとDCモーターの違いについてみていきます。どちらもモーターの種類の一種ですが、それぞれ構造や得意不得意が違う。モーターを使用した機器の電気代など身近な点にも違いがあるため、この機会にそれぞれの特徴を覚えておこう。今回はそんなACモーターとDCモーターの違いを、メリット・デメリットや電気代の違いとあわせて、読書家WEBライターのハヤカワと一緒に解説していきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

ACモーターとDCモーターの違いとは?

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ACモーターとDCモーターはどちらもモーターの種類の一種ですが、それぞれ特徴に違いがあります。それぞれの詳しい特徴の違いについて、この機会にしっかりと確認しておきましょう。

その1.ACモーターとは?

ACモーターとは「交流モーター」とも呼ばれる、回転速度のムラが少なく一定の回転速度を保つことができるモーターです。一定の回転速度を保つため、耐久性のある装置に向いた特徴をもっています。モーター単体では速度を変更することが難しく、扇風機などでは風量の調節が弱・中・強など段階的に調整するものが多い点も特徴です。

その2.DCモーターとは?

DCモーターは「直流モーター」とも呼ばれる、電圧の上下によって回転数を変えることができるモーターです。小型化・軽量化がしやすい特徴をもっており、小型機器などによく用いられています。また扇風機においては速度を調整しやすい特徴から、無段階で細かく風量を調整できるものが多い点も特徴です。

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ACモーターとDCモーターのメリット・デメリット

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ACモーターとDCモーターそれぞれのメリット・デメリットについても確認しておきましょう。ACモーターは構成している部品内に「ブラシ」と呼ばれる電極がなく、この特徴から耐久性のある装置を作りやすいメリットをもっています。しかし一方で周波数ごとの一定の回転速度しか得られず、速度の制御が難しい点がデメリットです。

DCモーターは扱いやすく価格も低価格というメリットをもっています。また装置を小型化しやすい点もメリットの一つです。しかし一方で構成部品内にはブラシや整流子があり、この特徴から回転のムラやノイズが出やすいというデメリットがあります。それぞれのモーターのこうした特徴についても、あわせて覚えておきましょう。

ACモーターとDCモーターの電気代の違い

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ACモーターとDCモーターの電気代・消費電力の違いについても確認しておきましょう。一般的に家庭で比較されることが多い、ACモーター・DCモーターを搭載した扇風機の消費電力の違いを確認していきます。「強」で運転した際の扇風機の消費電力の目安は、ACモーターが20~50W程度、DCモーターが10~20W程度です。

こちらに「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会」が公表している電気料金単価の目安「31円/kWh」を掛けて、1時間辺りの電気料金を割り出すと、ACモーターで0.62~1.55円、DCモーターで0.31~0.62円となります。あくまで目安のため、モデルによっても細かく変動するものの、基本的に電気料金に関してはDCモーターが安いと覚えておきましょう。

ACモーターは一定の回転速度を保ちやすくDCモーターは電圧の上下によって回転数を柔軟に変えられる!

この記事ではACモーターとDCモーターの違いを説明しました。ACモーターは交流電源を使用している一定の回転速度を保ちやすいモーターで、DCモーターは直流電源を使用している電圧の上下によって回転数を変えることができるモーターです。それぞれメリット・デメリットが明確に違った特徴をもっているため、注意して覚えておきましょう。

またACモーター・DCモーターを搭載した扇風機をそれぞれ比較してみると、電気代はDCモーターが安く済みやすい特徴をもっています。扇風機の機種によって、細かく変動するものの、基本的にDCモーターの方が電気料金が安くなることが多いため、この機会に覚えておきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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3分で簡単にわかる!ACモーターとDCモーターの違いとは?メリット・デメリットや電気代の違いも読書家ライターがわかりやすく解説!

この記事ではACモーターとDCモーターの違いについてみていきます。どちらもモーターの種類の一種ですが、それぞれ構造や得意不得意が違う。モーターを使用した機器の電気代など身近な点にも違いがあるため、この機会にそれぞれの特徴を覚えておこう。今回はそんなACモーターとDCモーターの違いを、メリット・デメリットや電気代の違いとあわせて、読書家WEBライターのハヤカワと一緒に解説していきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

ACモーターとDCモーターの違いとは?

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ACモーターとDCモーターはどちらもモーターの種類の一種ですが、それぞれ特徴に違いがあります。それぞれの詳しい特徴の違いについて、この機会にしっかりと確認しておきましょう。

その1.ACモーターとは?

ACモーターとは「交流モーター」とも呼ばれる、回転速度のムラが少なく一定の回転速度を保つことができるモーターです。一定の回転速度を保つため、耐久性のある装置に向いた特徴をもっています。モーター単体では速度を変更することが難しく、扇風機などでは風量の調節が弱・中・強など段階的に調整するものが多い点も特徴です。

その2.DCモーターとは?

DCモーターは「直流モーター」とも呼ばれる、電圧の上下によって回転数を変えることができるモーターです。小型化・軽量化がしやすい特徴をもっており、小型機器などによく用いられています。また扇風機においては速度を調整しやすい特徴から、無段階で細かく風量を調整できるものが多い点も特徴です。

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