Windowsパソコンを買う際の基準の一つにどのCPUを選ぶかがあるよな。インテルだけでもCore i3やi5、i7、i9とあり、その中でもさらに分かれている。どれを選んだらよいか分からないよな。

そんな中でもCore i5かi7のどちらかから選ぶことが多いでしょう。そのi5とi7の違いがわかるか。なんとなく大きい方が性能がよいと思うかもしれないし、それで大体は問題ない。ですが、使い方によっては無駄に高い買い物になることもある。そんなCore i5とi7の違いについて、基本的な性能や機能の違いから、用途に合わせた選び方まで、パソコン歴40年のプログラマでもあるライターのwoinaryと一緒に解説していきます。

ライター/woinary

某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさん。

Windows買うならCore i5かi7か?それが問題だ

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パソコンを買う時に考えないといけない選択肢は色々。その中でもパソコンの頭脳であるCPUをどうするかは重要です。大きく分けるとインテルとAMDがありますが、そのインテルの中でもCore i3、i5、i7、i9と選択肢がたくさんあります。その中でも多くの場合はCore i5かi7のどちらかから選ぶことが多いです。

2つの違いはざっくり言えば上級者向けか一般向けか。予算に糸目をつけないのであれば高いが高性能のCore i7を選べばあとで悔やむことはありません。ただ、価格と性能のバランスも重要ですよね。この2つの違いを説明します。

Core i5:一般的な用途では十分高性能

多くのパソコンの頭脳としてインテルのCore iシリーズが使われています。Core iシリーズはi3、i5、i7、i9の4シリーズCore i9は高性能ですが非常に高価。逆にi3は安価ですが性能が低いです。そのため、この両者を使う製品は少なく、積極的に選ぶ理由がなければおすすめしません。一般的にはi5とi7のどちらかから選ぶことが多くなります。

この2つの中ではi5は一般向けです。一般向けと言ってもパソコンを使う上で性能が不足するようなことは少ないので大丈夫。安価なi3では力不足なこともありますが、i5であれば多くの用途で問題なく使うことができます。

Core i7:ゲームや同時に多くのアプリを使う際に力を発揮

一般的にはi5では問題ないとしても、もっと性能が必要な場合もあります。そのような場合には上級者向けのCore i7にすると快適です。例えば、動画配信が人気がありますが、ライブ実況や動画編集をするような場合、Core i5よりもi7の方が快適。他にもeスポーツなどのゲームでもi7の方が快適なことが多いです。

また、動画やゲームと関係ない分野でも力を発揮する場合もあります。それは多くのアプリを同時に使うような場合プログラムをつくる仕事では同時に多くの道具を使うため、Core i5よりもi7の方が快適になる場合もあります。このように、Core i5ではちょっと力不足になるような場合にはCore i7であれば快適です。

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ここが違う!Core i5とCore i7の相違点

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Core i5とi7ではi7の方が性能がよいです。なぜ性能がよいかと言えば、i5とi7には性能を分ける違いがあるため。細かい違いは色々ありますが、その中でも重要な3つの相違点について説明します。

相違点1:コア数とクロック周波数

相違点その1はコア数とクロック周波数。どちらもプログラムを実行するときの性能に関わるものなので1つにまとめています。ざっくり言うとコア数は同時に並行して作業できる数、クロック周波数はスピードです。

例えば、100個の荷物を100キロ離れたところに運ぶとします。1台のトラックで1個の荷物を運ぶとして、なるべく早く運び終わるにはトラックの台数を増やしスピードを上げた方がよいですよね。このトラックの台数に当たるのがコア数トラックのスピードがクロック周波数です。Core i7はi5に比べると使えるトラックの台数が多く、またスピードも速いので、性能がよくなります

相違点2:キャッシュメモリの容量

相違点その2はキャッシュメモリの容量。キャッシュメモリとは作業時にちょっと書き留めておけるメモのようなものです。例えば、何かの買い物を誰かに頼まれたとします。数個なら覚えておけるかもしれませんが、多くなると忘れてしまうかも。そんな時はメモしておけば安心です。そのメモが小さい紙では書ききれないかもしれないので、大きい方がよいですよね。

Core i7はこのメモの大きさがi5より大きいのです。メモが大きければそれだけ多くのことを書き留めることが可能。パソコンは高速に多くの計算をするので、その結果をメモするところも多い方が性能がよくなるのです。

相違点3:ハイパースレッディングの有無

相違点その3はハイパースレッディング機能の有無です。Core i7にはあって、i5にはないのがハイパースレッディング。これがあることでi7はより性能が高くなります。

相違点1で説明した性能を表す数であるコア数を覚えていますか。トラックの台数だと説明しましたよね。ハイパースレッディングとは1台のトラックで2台分の荷物を運ぶものと考えてください。現実にそんなことをしたら法律違反ですが、コンピューターの中であれば問題ありません。そんなことをするよりトラックの台数(コア数)を増やした方がよさそうですよね。それはその通りなのですが、トラックを増やすにはお金がかかりますトラックを2台に増やすよりも安く、多くの荷物を運ぶ機能がハイパースレッディングです。

どちらがよい?用途別の選び方

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一般的にはCore i7の方がi5より性能がよいです。ただ、パソコンの使い勝手を左右するのは頭脳であるCPUだけではありません。使い方によってはCPUをCore i5にして、その分をメモリやストレージの容量を多くした方がより快適になることも。

後悔しないように予算を増やすのもありですが、ここでは限られた予算の中でCore i5とi7のどちらを選択した方がよいのかを説明します。

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ポイント1:ゲームや動画作成するならCore i7

一番重要なのは、目的とした使い方にCore i7が必要かどうか。そのため、どういった場合にCore i7が必要かを考えることで、どちらがよいかが決まってきます。そんなi7が必要になる使い方で一番多いのがゲームや動画作成などです。

ゲームにも色々ありますが、リアルな画面のゲームは多くの計算が必要性能のよいi7が向いているものの一つです。また、動画作成、編集も多くの計算が必要になります。ゲーム実況などは、ゲームをしながら動画を配信するため、高い性能が必要動画配信者の多くが高性能なパソコンを使っているのは、そのくらいの性能が必要だからなのです。

ポイント2:多くのアプリを同時に使うならCore i7

ポイント2は同時に使うアプリの数Core i7はi5よりコア数が多くハイパースレッディングも利用できると説明しましたよね。これはトラックの台数だと説明しましたが、多くの荷物を運ぶには、多くのトラックがあった方が効率がよいのは当然です。多くのアプリを同時に使うということは、運ぶ荷物が多いというのと同じ。トラックの台数が多いi7の方が快適なのです。

同時に多くのアプリを使うと言うのは具体的にはどういう状況なのか。例えば、Webブラウザで多くのタブを開くのも確かに荷物が多い状態です。ただ、同時に多くのタブを見ることは少ないので、総量は多くても少ないトラックでもこなせます。一方、プログラムを作る場合などは同時に多くの作業が必要です。そのため短時間で多くの荷物を運ばなければならず、性能のよいi7が向いています。

ポイント3:一般的にはCore i5でも十分

ポイント1、2で説明したような計算が多く必要であったり、同時に多くの作業をする必要がない場合はどうでしょう。多くはCore i5で十分です。2000年以前と違い、2000年以降はコンピューターの性能が上がっています。そのため、会社や学校で使うパソコン作業や、Webサイトの閲覧、動画や音楽の視聴くらいの普通の作業であれば、一般向けのCore i5で十分なのです。

実際に、会社で仕事用に使われているパソコンの多くはCore i5場合によってはCore i3であることも。ノートパソコンなどでは後から部品を変更できないことも多いのでよく検討する必要があります。しかし、部品交換可能なパソコンであれば必要になったら交換するという考え方でも十分です。

数字が大きい方が性能もよいが、自分に合ったものを使おう

パソコンは毎年性能がよくなります。そのため、数年前の高性能機よりも、現在の中級機の方が性能がよいことも。そのようなケースを除けば、Core iシリーズは数字の大きい方が性能が高いです。ただ、現在のコンピューターは高性能。学生や会社員が普通に使う用途であればCore i5で十分なことも多いです。

そのため、Core i7にするかどうかはもっと性能が必要かどうか。具体的にはゲームや動画作成・編集、プログラム作成などです。Core i7かi5かを悩む状況であれば、多くはCore i5で十分。それよりも、メモリやディスプレイを増やした方が快適なことも多いです。

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IT・プログラミング雑学

簡単でわかりやすい!Core i5とCore i7の違いとは?性能や機能・選び方もプログラマーがわかりやすく解説

ポイント1:ゲームや動画作成するならCore i7

一番重要なのは、目的とした使い方にCore i7が必要かどうか。そのため、どういった場合にCore i7が必要かを考えることで、どちらがよいかが決まってきます。そんなi7が必要になる使い方で一番多いのがゲームや動画作成などです。

ゲームにも色々ありますが、リアルな画面のゲームは多くの計算が必要性能のよいi7が向いているものの一つです。また、動画作成、編集も多くの計算が必要になります。ゲーム実況などは、ゲームをしながら動画を配信するため、高い性能が必要動画配信者の多くが高性能なパソコンを使っているのは、そのくらいの性能が必要だからなのです。

ポイント2:多くのアプリを同時に使うならCore i7

ポイント2は同時に使うアプリの数Core i7はi5よりコア数が多くハイパースレッディングも利用できると説明しましたよね。これはトラックの台数だと説明しましたが、多くの荷物を運ぶには、多くのトラックがあった方が効率がよいのは当然です。多くのアプリを同時に使うということは、運ぶ荷物が多いというのと同じ。トラックの台数が多いi7の方が快適なのです。

同時に多くのアプリを使うと言うのは具体的にはどういう状況なのか。例えば、Webブラウザで多くのタブを開くのも確かに荷物が多い状態です。ただ、同時に多くのタブを見ることは少ないので、総量は多くても少ないトラックでもこなせます。一方、プログラムを作る場合などは同時に多くの作業が必要です。そのため短時間で多くの荷物を運ばなければならず、性能のよいi7が向いています。

ポイント3:一般的にはCore i5でも十分

ポイント1、2で説明したような計算が多く必要であったり、同時に多くの作業をする必要がない場合はどうでしょう。多くはCore i5で十分です。2000年以前と違い、2000年以降はコンピューターの性能が上がっています。そのため、会社や学校で使うパソコン作業や、Webサイトの閲覧、動画や音楽の視聴くらいの普通の作業であれば、一般向けのCore i5で十分なのです。

実際に、会社で仕事用に使われているパソコンの多くはCore i5場合によってはCore i3であることも。ノートパソコンなどでは後から部品を変更できないことも多いのでよく検討する必要があります。しかし、部品交換可能なパソコンであれば必要になったら交換するという考え方でも十分です。

数字が大きい方が性能もよいが、自分に合ったものを使おう

パソコンは毎年性能がよくなります。そのため、数年前の高性能機よりも、現在の中級機の方が性能がよいことも。そのようなケースを除けば、Core iシリーズは数字の大きい方が性能が高いです。ただ、現在のコンピューターは高性能。学生や会社員が普通に使う用途であればCore i5で十分なことも多いです。

そのため、Core i7にするかどうかはもっと性能が必要かどうか。具体的にはゲームや動画作成・編集、プログラム作成などです。Core i7かi5かを悩む状況であれば、多くはCore i5で十分。それよりも、メモリやディスプレイを増やした方が快適なことも多いです。

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