この記事ではアップルサイダービネガーとリンゴ酢の違いについて見ていきます。あまり聞きなれない名前ですがどちらもリンゴ酢ということに変わりはないようです。とにかくかなり体にいいらしいのです。詳しい違いやその効果について雑学好きママライターのうめグミと一緒に解説していきます。

ライター/うめグミ

料理は作るのも食べるのも大好きなママライター。中年太りが気になり始め体にいい食べ物を積極的に取り入れ中。酢はもともと大好きで、餃子や納豆にも酢をちょい足しして食べる。

アップルサイダービネガーとリンゴ酢の違い

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リンゴなどの果物は果汁を寝かせておくと自然に発酵してお酒になり、さらに熟成させると酢へと変化する性質があります。その自然の発酵力を利用し、リンゴ以外の材料を一切加えずじっくり時間をかけて作られたお酢がアップルサイダービネガーというリンゴ酢です。

一般的なリンゴ酢もリンゴから作られているのですが、発酵を進みやすくするためにアルコールが使われることが多く、リンゴ以外の材料が使われているということで区別されています。

アップルサイダービネガーはアメリカやカナダなどを中心に親しまれており、日本ではまだあまり知られていません。輸入系スーパーや大型スーパーなど一部の店舗やネット通販で購入することが可能で、日本では純リンゴ酢と呼ばれることもあります。 

アップルサイダービネガーとは?

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アップルサイダービネガーの最大の特徴はリンゴを100%自然発酵させて作られていること。それ以外にも特徴があり、一般的なリンゴ酢よりも体にいいと言われています。

ひとつは「無ろ過」であること。お酢は発酵を繰り返すことによって濁りが出てしまいます。この濁りは「マザー」と呼ばれており、自然発酵によって生まれた酢酸菌の固まりです。酢の見た目や味をよくするためろ過によって取り除かれるのが一般的な製法となっています。

さらにもうひとつが「非加熱」であること。食品は高温で殺菌されているものが多いのですが、高熱殺菌をすると熱によって菌が死んでしまったり弱くなったりしてしまいます。アップルサイダービネガーは非加熱または低温殺菌で処理されており、生きたままの菌をより多く摂取できる体にとてもいいお酢なのです。

サイダーという名前なので炭酸が入っていると思われるかもしれませんが、アップルサイダーは英語で「リンゴ酒」という意味で使われます。リンゴが発酵してお酒になって酢になるという順番通りの名前ということですね。

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アップルサイダービネガーのうれしい効果5選

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酢が体にいいというのはよく耳にする話ですよね。酢は習慣的に摂取することで健康や美容によい効果がたくさんあることが明らかになっています。酢はどんな種類の酢であっても酢酸菌やクエン酸などの有機酸を主成分にしているという点では同じであるため、摂取することによって同じような効果が得られると考えるのが一般的です。

ここからはアップルサイダービネガーの特徴を理解した上で、その効果について解説していきます。

1.血糖値の上昇をおだやかにする

酢は食事と一緒に摂取することで食後の血糖値上昇を穏やかにします。これは酢に含まれる酢酸やクエン酸などが糖の消化吸収をおだやかにしてくれるためです。さらに、リンゴに含まれる食物繊維にも糖の吸収を穏やかにする効果があるため、相乗効果によって血糖値の上昇にしっかりアプローチします。

2.血圧の上昇を抑える

酢には高めの血圧を下げる効果がありますが、ここでも活躍するのが酢酸です。血管が広がりやすくなることで血圧が下がると考えられています。血圧が下がるというと少し心配になるかもしれませんが、血圧が高めの人に現れる効果であり、正常あるいは低めの方が酢を摂取して血圧が下がるということはありません。

リンゴにはミネラルが豊富に含まれており、その中でもカリウムには体内の塩分を汗や尿として排出しやすくする役割があります。リンゴの成分が凝縮されたアップルサイダービネガーは塩分の摂りすぎによる高血圧の予防にも効果的です。

継続して飲むことで効果がありますので、摂取をやめてしまうと元に戻ってしまいます。血圧が気になる方は日々の食事でこまめに取り入れるのがいいでしょう。

3.代謝促進と疲労回復

人間が食べたものをエネルギーに変えるための仕組みのひとつに「クエン酸回路」があります。クエン酸回路はくるくると永久に回り続け、エネルギーを作り出したり疲労物質を分解したりして体の様々な仕組みを動かしているのです。

酢の酢酸やクエン酸はこの回路の中で行われる反応をサポートする働きをしてくれます。クエン酸はスポーツドリンクや疲労回復系のドリンクによく使われていますよね。疲れた時には酸っぱいものを食べましょう!と言われているのはこのためなんですね。

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4.胃腸の働きを整える

酸っぱいものを想像したり見たりするだけでだ液が出てきたという経験はありませんか?酢の主成分である酢酸やクエン酸にはだ液の分泌を促したり消化酵素の働きを活性化したりするはたらきがあります。

胃や腸はストレスや睡眠不足などによる影響を受けやすい臓器です。酢は弱った胃腸の働きをサポートし、食欲をアップさせたり消化能力を高めてくれたりすることで胃腸の働きを整えてくれます。

5.腸内環境を整える

腸内環境を整えるためには腸内の細菌バランスを整えることが大切です。酢には悪玉菌の増殖を抑えたり善玉菌を活性化させたりするはたらきがあり便秘解消に効果があると言われています。

リンゴは食物繊維が豊富な果物の代表格。リンゴに含まれるペクチンには、大腸で便を柔らかくしたりぜん動運動を刺激したりするはたらきがあり、便通の改善に役立ちます。

腸内環境の改善は単に便秘解消だけではありません。老廃物の排出がしっかりできることは体にとっていいことだらけ。免疫力の向上や肌荒れの改善など様々な効果が期待できます。

アップルサイダービネガーはいつ飲むの?

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空腹時以外であればいつ飲んでもOKです。空腹時に酢を摂取すると強い酸で胃の粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。血圧や血糖値が気になるなど健康効果を実感したいのであれば、ドリンクにして食事と一緒に飲む、酢の物や炒め物など料理に使う方法が習慣として取り入れやすいでしょう。料理が苦手であれば納豆やヨーグルトなどに少し加えれば手軽に摂取することができます。手作りドレッシングに使うのもいいですね。

運動をする時は運動の前後にドリンクなどでしっかり摂りましょう。夕食後に摂取すると夜に食べたものの消化にかかる体の負担を減らすことができるため、質のよい睡眠につながると言われています。 

アップルサイダービネガーは1日何杯まで飲んでいい?

1日あたり大さじ1~2杯(15ml~30ml)程度で十分であると言われています。たくさん飲めばそれだけ効果があるというわけではありません。飲みすぎることで胃の粘膜を傷つけたり歯のエナメル質が溶けやすくなったりとデメリットもあるので注意が必要です。

飲む時は必ず5倍以上に薄めるようにしてください。5~10倍が目安ですが、薄めても効果は変わりませんので酸っぱさがきついと感じる方は調整して大丈夫です。瓶を軽く振って底にたまった「マザー」をしっかり混ぜてあげてくださいね。

アップルサイダービネガーの選び方

アップルサイダービネガーを選ぶときは、「原材料」「無ろ過」「非加熱殺菌」というポイントを確認してください。原材料のリンゴには国産、海外産、有機リンゴなどの種類がありますが、好みで選んでOK。色の濃さに違いがある、酢自体が濁っている、ふわふわとした浮遊物があるというのは自然発酵でできたアップルサイダービネガーの証。自然発酵ならではの味や香りを楽しんでください。

アップルサイダービネガーの素晴らしさをたくさんお伝えしましたが、一般的なリンゴ酢や甘味の入ったリンゴ酢ドリンクに健康効果がないというわけではありません。アップルサイダービネガーはその濃厚な成分がゆえに酸味が強く飲みにくいと感じる方もいるでしょう。飲み切れる自信がない時は小さめのサイズから試してみるといいですね。甘いドリンクタイプは飲みやすい味に仕上がっていますが、体重や血糖値を気にしている方は飲みすぎないように気をつけましょう。

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アップルサイダービネガーは体にいい成分が凝縮されている

アップルサイダービネガーはリンゴ酢であるが、原材料や製法に特徴のある完全自然発酵で作られた特別なお酢です。リンゴは手に入りやすい果実のひとつですが、発酵したリンゴ酢にこんなにすごいパワーが秘められていたとは驚きですね。濃厚なアップルサイダービネガーから甘いドリンクタイプまでぜひ色々なタイプのリンゴ酢に挑戦してみてください。

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簡単でわかりやすい!アップルサイダービネガーとリンゴ酢の違いとは?うれしい効果や注意点も雑学好きママライターが詳しく解説

この記事ではアップルサイダービネガーとリンゴ酢の違いについて見ていきます。あまり聞きなれない名前ですがどちらもリンゴ酢ということに変わりはないようです。とにかくかなり体にいいらしいのです。詳しい違いやその効果について雑学好きママライターのうめグミと一緒に解説していきます。

ライター/うめグミ

料理は作るのも食べるのも大好きなママライター。中年太りが気になり始め体にいい食べ物を積極的に取り入れ中。酢はもともと大好きで、餃子や納豆にも酢をちょい足しして食べる。

アップルサイダービネガーとリンゴ酢の違い

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リンゴなどの果物は果汁を寝かせておくと自然に発酵してお酒になり、さらに熟成させると酢へと変化する性質があります。その自然の発酵力を利用し、リンゴ以外の材料を一切加えずじっくり時間をかけて作られたお酢がアップルサイダービネガーというリンゴ酢です。

一般的なリンゴ酢もリンゴから作られているのですが、発酵を進みやすくするためにアルコールが使われることが多く、リンゴ以外の材料が使われているということで区別されています。

アップルサイダービネガーはアメリカやカナダなどを中心に親しまれており、日本ではまだあまり知られていません。輸入系スーパーや大型スーパーなど一部の店舗やネット通販で購入することが可能で、日本では純リンゴ酢と呼ばれることもあります。 

アップルサイダービネガーとは?

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アップルサイダービネガーの最大の特徴はリンゴを100%自然発酵させて作られていること。それ以外にも特徴があり、一般的なリンゴ酢よりも体にいいと言われています。

ひとつは「無ろ過」であること。お酢は発酵を繰り返すことによって濁りが出てしまいます。この濁りは「マザー」と呼ばれており、自然発酵によって生まれた酢酸菌の固まりです。酢の見た目や味をよくするためろ過によって取り除かれるのが一般的な製法となっています。

さらにもうひとつが「非加熱」であること。食品は高温で殺菌されているものが多いのですが、高熱殺菌をすると熱によって菌が死んでしまったり弱くなったりしてしまいます。アップルサイダービネガーは非加熱または低温殺菌で処理されており、生きたままの菌をより多く摂取できる体にとてもいいお酢なのです。

サイダーという名前なので炭酸が入っていると思われるかもしれませんが、アップルサイダーは英語で「リンゴ酒」という意味で使われます。リンゴが発酵してお酒になって酢になるという順番通りの名前ということですね。

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