みんなは中学校や高校はどんな学校に通っている、もしくは通っていたかな。公立の中学校から入試を受けて高校に進学した人もいるかもしれないし、私立の中学校からエスカレーター式で高校に入学したという人も多いでしょう。

そんな中学校と高校をつなぐシステムに関連して「中等教育学校」と「中高一貫」という言葉がある。この言葉は微妙に意味が違う言葉なのですが、その違いが分かるかな?

今回はそんな「中等教育学校」と「中高一貫」の違いを、院卒日本語教師の"むかいひろき"と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程までを修了した日本語教師。その経験を武器に言葉の違いや教育について分かりやすく解説していく。

「中等教育学校」はどんな学校?

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「中等教育学校」と「中高一貫」という言葉、同じような意味だと思っている人もいるのではないでしょうか。確かに意味が重なる部分もありますが、厳密にいえば違う言葉です。まずは「中等教育学校」がどのような学校なのかを見ていきましょう。

1999年に第1号が誕生した新しい学校!

「中等教育学校」は1998年に法制化され、1999年に第1号である宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校が開校した比較的新しいタイプの学校です。「中等教育学校」は小学校の6年間の教育課程を終えた後に進学可能な学校で、同じ1つの学校で6年間の教育を受けます。6年間のうち1年生~3年生が中学校の教育課程に相当する「前期課程」、4年生~6年生が高校の教育課程に相当する「後期課程」です。

「中等教育学校」に入学するには入学試験(入試)を突破する必要がありますが、公立の場合は学力試験はありません。その代わり調査書や作文、面接などの試験があり、倍率も非常に高いそうです。

「中高一貫」には3種類ある!?

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では、もう一方の「中高一貫」はどのような意味を持った言葉なのでしょうか。この「中高一貫」は一般的な中学校と高等学校(高校)の教育課程とは異なり、6年間の一貫した教育課程や環境で提供される教育を意味します。現在、日本の「中高一貫」には3タイプがあるので、その3つを順に見ていきましょう。

1.中等教育学校(一体型)

「中高一貫」の教育体制の1つ目のタイプは、先ほど説明した「中等教育学校」です。小学校卒業後に進学した「中等教育学校」で、6年間の一貫した教育が行われます。例えば大学進学後にアルバイトの履歴書を書く場合、「○○小学校卒」→「△△中等教育学校卒」→「××大学在学中」といったように、「中等教育学校」は1つの学校として扱われます

「中高一貫校」という言葉がありますが、これは「中等教育学校」を指す場合が多いです。

\次のページで「2.同一の設置者が中学校と高校を併設(併設型)」を解説!/

2.同一の設置者が中学校と高校を併設(併設型)

「中高一貫」の教育体制の2つ目のタイプは、昔から私立の学校で行われている教育スタイルです。小学校6年時に中学受験を受験し中学校に進学(もしくは同系列の小学校からそのまま進学)。中学校卒業後は同じ学校法人が運営する高校に入学試験を受けることなく進学する…という方式ですね。

こういった私立の中学校と高等学校は、中学校から高校にエスカレーターで試験なしで入学する生徒と、高校入試を受けて高校から合流する生徒が、高校では併存する場合が多いですね。

例えば大学進学後にアルバイトの履歴書を書く場合、「○○小学校卒」→「△△学園中学校卒」→「△△学園高等学校卒」→「××大学在学中」といったように、教育課程は一貫していても、学校としては中学校と高校は別々に扱われます

3.異なる中学校と高校が連携!(連携型)

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「中高一貫」の教育体制の3つ目のタイプは、一部の授業や科目で、異なる中学校と高校が連携して授業を行う…というシステムのものです。

例えば市立の○○中学校の生徒が連携している県立△△高校の一部の授業を受講できたり、市立○○中学校と県立△△高校の合同授業が一部の科目で行われたり…といったものを指します。あくまで既存の中学校と高校のシステムの中で、学校や生徒の教育面での交流が行われるという形ですね。

「中高一貫」の1つのタイプが「中等教育学校」!

今回は「中等教育学校」と「中高一貫」の違いについて解説しました。「中高一貫」には一体型、併設型、連携型の3パターンがあり、そのうちの1つが「中等教育学校」が該当する一体型です。つまり、「中等教育学校」は「中高一貫」の教育システムの中の1つといえるでしょう。

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雑学

簡単に分かる「中等教育学校」と「中高一貫」の違い!「中高一貫」は3種類ある?院卒日本語教師が分かりやすく解説

みんなは中学校や高校はどんな学校に通っている、もしくは通っていたかな。公立の中学校から入試を受けて高校に進学した人もいるかもしれないし、私立の中学校からエスカレーター式で高校に入学したという人も多いでしょう。

そんな中学校と高校をつなぐシステムに関連して「中等教育学校」と「中高一貫」という言葉がある。この言葉は微妙に意味が違う言葉なのですが、その違いが分かるかな?

今回はそんな「中等教育学校」と「中高一貫」の違いを、院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程までを修了した日本語教師。その経験を武器に言葉の違いや教育について分かりやすく解説していく。

「中等教育学校」はどんな学校?

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「中等教育学校」と「中高一貫」という言葉、同じような意味だと思っている人もいるのではないでしょうか。確かに意味が重なる部分もありますが、厳密にいえば違う言葉です。まずは「中等教育学校」がどのような学校なのかを見ていきましょう。

1999年に第1号が誕生した新しい学校!

「中等教育学校」は1998年に法制化され、1999年に第1号である宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校が開校した比較的新しいタイプの学校です。「中等教育学校」は小学校の6年間の教育課程を終えた後に進学可能な学校で、同じ1つの学校で6年間の教育を受けます。6年間のうち1年生~3年生が中学校の教育課程に相当する「前期課程」、4年生~6年生が高校の教育課程に相当する「後期課程」です。

「中等教育学校」に入学するには入学試験(入試)を突破する必要がありますが、公立の場合は学力試験はありません。その代わり調査書や作文、面接などの試験があり、倍率も非常に高いそうです。

「中高一貫」には3種類ある!?

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では、もう一方の「中高一貫」はどのような意味を持った言葉なのでしょうか。この「中高一貫」は一般的な中学校と高等学校(高校)の教育課程とは異なり、6年間の一貫した教育課程や環境で提供される教育を意味します。現在、日本の「中高一貫」には3タイプがあるので、その3つを順に見ていきましょう。

1.中等教育学校(一体型)

「中高一貫」の教育体制の1つ目のタイプは、先ほど説明した「中等教育学校」です。小学校卒業後に進学した「中等教育学校」で、6年間の一貫した教育が行われます。例えば大学進学後にアルバイトの履歴書を書く場合、「○○小学校卒」→「△△中等教育学校卒」→「××大学在学中」といったように、「中等教育学校」は1つの学校として扱われます

「中高一貫校」という言葉がありますが、これは「中等教育学校」を指す場合が多いです。

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