ものづくりに関わる業界であれば、「設計」と「開発」という言葉を聞いたことがあるはずです。これらはフェーズだったり、担当する役割だったり、所属する部署の名前だったりしますが、具体的にはいったい何が違うんでしょうな。
今回は「開発」と「設計」について、現役システムエンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

設計と開発の違い

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製造業やIT企業などで頻繁に耳にするのが「設計」と「開発」。それぞれ日本語的な意味は知っていても、ビジネスシーンにおける用法を理解していない人も多いのではないでしょうか。ここでは就職活動などでも活きる知識として、「設計」と「開発」の意味上の違いについて解説していきます。

設計:具現化に必要なものを検討すること

「設計」とは建築物や工業製品、ソフトウェアなどのコンピュータシステムといったものの具現化(現実にある状態にする)のため、機能や作り方などを検討する段階のことです。成果物としては機能をまとめた仕様書や、構造をまとめた設計書などが挙げられます。図面を描く場合は設計図も成果物に該当しますね。

開発:新しい技術や製品を実用化すること

「開発」とは新しい技術や製品を実用化することです。まだアイデア段階であったもの、つまり企画を、現実のものとして作り上げることを指します。「設計」がものづくりの行程を指すのに対して、「開発」はものづくりの種類を表す言葉なんですね。

メーカーにおける設計と開発

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「設計」と「開発」という言葉の意味はおわかりいただけたと思います。実はこの2つの言葉は業界によって別の使われ方をしているんです。ここではまずメーカー、すなわち製造業における「設計」と「開発」の使い方を解説していきます。

\次のページで「設計:仕様書をもとに設計図を作る」を解説!/

設計:仕様書をもとに設計図を作る

メーカーにおける「設計」とは仕様書をもとに設計図を作ることです。自社や顧客にて作成された仕様書をもとに設計図を作っていきます。設計図の品質が後の工程にも多大な影響を与えるため、設計者は技術レベルはもちろん、多様なユースケースを想定した視野の広さも必要です。

開発:新技術や新商品を作る

メーカーにおける「開発」とは新技術や新商品を作ることです。ニュースなどでよく見かける「新技術を開発」、「新商品を開発」などという表現はその意味で使われています。

メーカー内の研究部署とも言え、花形であるものの、一定の成果を上げられなければ会社に損失を与えてしまう責任の重い仕事。機能の向上や多様化、よりハイセンスなデザインやコスト削減など、「開発」に求めらるものは多岐に渡ります。

システム開発における設計と開発

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IT企業、特にソフトウェアやアプリケーションを開発しているシステム開発会社においても「設計」と「開発」は独自の使われ方をしています。ここではシステム開発における「設計」と「開発」の使い方を見ていきましょう。メーカーでの使い方との違いが浮き彫りになってくるでしょう。

設計:仕様と構造をまとめる

システム開発における「設計」とは仕様と構造をまとめることです。自社や顧客が作成したシステム要件定義(どういった機器や環境でシステムを作るか)、機能要件定義(どういった機能が必要か)をもとに、仕様書や設計書を作っていきます。

仕様書では機能の概要(このボタンを押すと起動するなど)を整理。設計書では機能の詳細(ボタンを押したユーザーが特定の人物でなければエラーを表示など)をまとめることで、実際に使った際のイメージができるようにしているのです。

\次のページで「開発:プロジェクト全体」を解説!/

開発:プロジェクト全体

システム開発における「開発」とはプロジェクトの全体を指すことが多いです。プログラミングなどの実装作業を指すこともありますが、基本的にはシステム開発における全工程を指しています。「開発」の一環として「設計」というフェーズが存在しているイメージです。

設計は具現化の準備、開発は新しいものを生み出す

ここまで「設計」と「開発」の辞書的な意味の違い、メーカーにおける使われ方、そしてシステム開発における使われ方を解説してきました。シンプルな言葉たちですが、非常に奥深いことにお気づきいただけたと思います。

筆者はシステム開発の現場で「設計」や「開発」という言葉を頻繁に使っているので、メーカーでの使い方に「そのような使い方もあったのか」という新鮮さを感じました。

また「開発」は未開拓の土地を開拓するという意味や、個人の能力を開花させるという意味もあります。ビジネスシーン以外の用法も含めると、まだまだ奥行きのありそうな言葉ですね。

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ビジネス雑学

3分で簡単にわかる設計と開発の違い!業界によって違う?メーカー・システム開発での使い分けも雑学好きライターがわかりやすく解説

ものづくりに関わる業界であれば、「設計」と「開発」という言葉を聞いたことがあるはずです。これらはフェーズだったり、担当する役割だったり、所属する部署の名前だったりしますが、具体的にはいったい何が違うんでしょうな。
今回は「開発」と「設計」について、現役システムエンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

設計と開発の違い

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製造業やIT企業などで頻繁に耳にするのが「設計」と「開発」。それぞれ日本語的な意味は知っていても、ビジネスシーンにおける用法を理解していない人も多いのではないでしょうか。ここでは就職活動などでも活きる知識として、「設計」と「開発」の意味上の違いについて解説していきます。

設計:具現化に必要なものを検討すること

「設計」とは建築物や工業製品、ソフトウェアなどのコンピュータシステムといったものの具現化(現実にある状態にする)のため、機能や作り方などを検討する段階のことです。成果物としては機能をまとめた仕様書や、構造をまとめた設計書などが挙げられます。図面を描く場合は設計図も成果物に該当しますね。

開発:新しい技術や製品を実用化すること

「開発」とは新しい技術や製品を実用化することです。まだアイデア段階であったもの、つまり企画を、現実のものとして作り上げることを指します。「設計」がものづくりの行程を指すのに対して、「開発」はものづくりの種類を表す言葉なんですね。

メーカーにおける設計と開発

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「設計」と「開発」という言葉の意味はおわかりいただけたと思います。実はこの2つの言葉は業界によって別の使われ方をしているんです。ここではまずメーカー、すなわち製造業における「設計」と「開発」の使い方を解説していきます。

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