スポーツをしている人なら必ず聞いたことがあるんじゃないかな。「ゼッケン」と「ビブス」という言葉。どちらもユニフォームや服の上から着たり貼ったりして、個人やチームの識別のために使用されている。

ただ、「ゼッケン」と「ビブス」って何が違うんでしょうな? そもそも同じものなのか? 実は全く同じではないんですね。全く同じでは。

今回はそんな「ゼッケン」と「ビブス」の違いを、院卒日本語教師の"むかいひろき"と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「ゼッケン」と「ビブス」のそれぞれの意味をチェック

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スポーツの時や体育の授業でよく使われる「ゼッケン」や「ビブス」。しかしこの2つの違いって何だろう…と思ったことがある人も多いかもしれません。ここではこの2つのややこしい言葉の意味をまずは確認していきます。

「ゼッケン」:胸や背につける番号を書いた布

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最初に「ゼッケン」の意味を辞書を活用して確認していきましょう。「ゼッケン」には次のような意味が国語辞典に掲載されています。

スポーツ選手や競走馬が胸や背などにつける番号を書いた布。また、その番号。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「ゼッケン」

「ゼッケン」は「胸や背などにつける番号を書いた布、およびその番号」という意味の言葉です。武道や陸上の試合の時に、道着やユニフォームの胸の面や背面に番号付きの布を貼りますよね。あれが「ゼッケン」です。また、番号が書かれたベスト状のものを指して「ゼッケン」という場合もあります

スポーツの大会の時にはこの「ゼッケン」に書かれている番号をもとに選手の呼び出しや管理を行うことが多いため、「ゼッケン145番の選手いますかー?」「ゼッケン3235番失格」などといったアナウンスを聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

「ビブス」:ユニフォームなどの上から着る薄いベスト

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次に「ビブス」の意味を確認していきましょう。残念ながら「ビブス」は国語系の辞典には掲載がありませんでした。ここでは「ビブス」の語源となっている英語の「bib」の意味を確認していきます。

1a. よだれ掛け〘前掛け・オーバーオールなどの〙胸当て;ビブ〘サッカーの練習試合などで身につける背番号のついたベスト〙;〘フェン〙マスク当て、のど当て:〘車〙フロントバンパーの下に延びた部分、ビブ。

出典:リーダーズ英和辞典 第3版(研究社)「bib」

英和辞典ではほかにも複数の意味が掲載されていましたが、「ビブス」の意味にかかわる部分だけを抜粋しました。

サッカーの練習試合などで身につける背番号のついたベスト」という部分が日本語の「ビブス」の説明とほぼぴったり重なりますね。チームやグループの識別のためにユニフォームや服の上から着用する薄いベスト(袖はない場合が多い)を、日本語では「ビブス」といいます。日本語における「ビブス」では鮮やかな色が使われる場合が多く、胸番号や背番号がプリントされていないものもありますね。

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「ゼッケン」と「ビブス」の違い2点!

ここからは本題である「ゼッケン」と「ビブス」の違いを見ていきましょう。前提として、「ゼッケン」と「ビブス」が同じものを表す場合もあります。どのような場合に2つは異なるもので、どのような場合に同じものとなるのかも、一緒に見ていきましょう。

1.着るか貼るか!

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「ゼッケン」と「ビブス」の大きな違いの1つとして挙げられるのが、この"着るか貼るか"です。「ゼッケン」の場合はユニフォームや道着、服に貼り付ける番号入りの布を指すほか、ユニフォームなどの上から着用する番号入りのベスト(袖はない場合が多い)を指します。一方の「ビブス」は、ユニフォームや服の上から着用する薄いベスト(袖はない場合が多い)のみを表しますね。

つまり、「着る」場合は「ゼッケン」の可能性も「ビブス」の可能性もありますが、「貼る」場合は「ゼッケン」です。

2.番号の有無!

そしてもう1つの見分けのポイントとなるのが"番号の有無"です。「ゼッケン」には必ず番号が入ります。一方の「ビブス」には番号がない場合もあります(番号がある場合ももちろんあります)。

「ゼッケン」は個人の識別用として用いられることが多いですが、「ビブス」はチームやグループの識別が第一用途です。よって、色によってチームやグループが識別できる「ビブス」には、番号がなくてもその主な用途で使用することができます。

ここで「ゼッケン」と「ビブス」の違いを箇条書きでおさらいしていきましょう。

1.「着用して使用」「番号あり」…「ビブス」「ゼッケン」
2.「着用して使用」「番号なし」…「ビブス」
3.「貼って使用」「番号あり」…「ゼッケン」
4.「貼って使用」「番号なし」…「ビブス」でも「ゼッケン」でもない。

1.の場合は「ビブス」と呼ぶことが多いですが、「ゼッケン」を使用しても間違いではありません。

「ゼッケン」と「ビブス」は同じだったり違ったり…

今回は「ゼッケン」と「ビブス」の違いについて解説しました。「ビブス」と「ゼッケン」は同じものを指す場合もありますが、違うものを表す場合もあります。基本的には貼って使うのが「ゼッケン」、着て使うのが「ビブス」と考えていれば間違いはないでしょう。あなたが部活やクラブで使っているのは、「ゼッケン」ですか?「ビブス」ですか?

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雑学

簡単に分かる「ゼッケン」と「ビブス」の違い!同じもの?違うもの?院卒日本語教師が分かりやすく解説

スポーツをしている人なら必ず聞いたことがあるんじゃないかな。「ゼッケン」と「ビブス」という言葉。どちらもユニフォームや服の上から着たり貼ったりして、個人やチームの識別のために使用されている。

ただ、「ゼッケン」と「ビブス」って何が違うんでしょうな? そもそも同じものなのか? 実は全く同じではないんですね。全く同じでは。

今回はそんな「ゼッケン」と「ビブス」の違いを、院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「ゼッケン」と「ビブス」のそれぞれの意味をチェック

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スポーツの時や体育の授業でよく使われる「ゼッケン」や「ビブス」。しかしこの2つの違いって何だろう…と思ったことがある人も多いかもしれません。ここではこの2つのややこしい言葉の意味をまずは確認していきます。

「ゼッケン」:胸や背につける番号を書いた布

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最初に「ゼッケン」の意味を辞書を活用して確認していきましょう。「ゼッケン」には次のような意味が国語辞典に掲載されています。

スポーツ選手や競走馬が胸や背などにつける番号を書いた布。また、その番号。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「ゼッケン」

「ゼッケン」は「胸や背などにつける番号を書いた布、およびその番号」という意味の言葉です。武道や陸上の試合の時に、道着やユニフォームの胸の面や背面に番号付きの布を貼りますよね。あれが「ゼッケン」です。また、番号が書かれたベスト状のものを指して「ゼッケン」という場合もあります

スポーツの大会の時にはこの「ゼッケン」に書かれている番号をもとに選手の呼び出しや管理を行うことが多いため、「ゼッケン145番の選手いますかー?」「ゼッケン3235番失格」などといったアナウンスを聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

「ビブス」:ユニフォームなどの上から着る薄いベスト

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次に「ビブス」の意味を確認していきましょう。残念ながら「ビブス」は国語系の辞典には掲載がありませんでした。ここでは「ビブス」の語源となっている英語の「bib」の意味を確認していきます。

1a. よだれ掛け〘前掛け・オーバーオールなどの〙胸当て;ビブ〘サッカーの練習試合などで身につける背番号のついたベスト〙;〘フェン〙マスク当て、のど当て:〘車〙フロントバンパーの下に延びた部分、ビブ。

出典:リーダーズ英和辞典 第3版(研究社)「bib」

英和辞典ではほかにも複数の意味が掲載されていましたが、「ビブス」の意味にかかわる部分だけを抜粋しました。

サッカーの練習試合などで身につける背番号のついたベスト」という部分が日本語の「ビブス」の説明とほぼぴったり重なりますね。チームやグループの識別のためにユニフォームや服の上から着用する薄いベスト(袖はない場合が多い)を、日本語では「ビブス」といいます。日本語における「ビブス」では鮮やかな色が使われる場合が多く、胸番号や背番号がプリントされていないものもありますね。

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