3分で簡単にわかる「解除」と「解約」の違い!適用されるケース・手続き・注意点もビジネス文書熟練者がわかりやすく解説!
この記事では、「解除」と「解約」の意味とそれぞれの違い、適用されるケース、手続きと注意点について、実際の適用例をふまえながらビジネス文書作成の熟練ライター西風と一緒に解説していきます。この記事を読めば「解除」と「解約」の違いがわかるようになり、契約終了に向けて法的な問題を防ぐことにもつながるので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。
ライター/西風
企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。
「解除」と「解約」の違いとは?
image by iStockphoto
契約を終了するときなどに用いられる言葉の「解除」と「解約」。ここでは、「解除」と「解約」の意味と主な違いについて解説します。詳しく見ていきましょう。
「解除」は過去にさかのぼって契約関係を消滅させること
「解除」を辞書で調べると、以下のように記載されています。
1.今まであった制限・禁止、あるいは特別の状態などをなくして、もとの状態に戻すこと。「規制を—する」「武装—」
2.法律で、契約当事者の一方の意思表示によって、成立している契約を初めからなかったものとすること。
引用:デジタル大辞泉
「解除」は契約が有効に締結された後、一方の当事者が契約関係を過去にさかのぼって消滅させる法的な手段です。辞書の意味では2が該当します。
たとえば、購入した商品に欠陥が発見された場合を想定してみましょう。このような場合、購買者は購買契約を「解除」する権利を持ちます。購買契約が「解除」された場合、契約は最初から存在しなかったとみなされ、関連する取引も無効になる可能性があるのです。
「解約」は未来に向かって契約関係を終了させること
「解約」を辞書で調べると、以下のように記載されています。
1.契約を取り消すこと。「定期預金を—する」
2.賃貸借や雇用などの継続的な契約を、当事者の一方の意思表示により、将来に向かって消滅させること。
引用:デジタル大辞泉
\次のページで「「解除」と「解約」の主な違い」を解説!/