簡単に分かる「昏睡」と「危篤」の違い!「重篤」との違いも院卒日本語教師が分かりやすく解説
病気やけがの症状が重く、生命が危ういこと。
「ーに陥る」
出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「き-とく【危篤】」
「危篤」は「病気やけがの症状が重く、生命が危ういこと」という意味の言葉です。さらに簡単に言えば「いつ死んでもおかしくない危険な状態」という意味ですね。「危篤」の「篤」には「病気が重い」という意味があり、「危ない」という漢字と組み合わせて、生命の危機が迫っていることを表現しているのです。
「危篤」と判断されてからどれくらいの時間で亡くなってしまうかは人それぞれで、すぐに亡くなってしまう人もいれば、数日は持ちこたえる人、数か月~数年持ちこたえる人、なかには奇跡的に状態が快復する人もいます。
「昏睡」=「危篤」ではない?「重篤」とは何が違う?
ここまでで、「昏睡」と「危篤」の違いは分かりましたか? 「よくわからない…」という人が大半かと思います。ここでは本題である「昏睡」と「危篤」の違い、そしてよく似た単語である「重篤(じゅうとく)」との違いを確認していきましょう。
「昏睡」と「危篤」の違い!大切なポイントは”意識”!?
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「昏睡」と「危篤」の違いを考えるうえで大切なポイントは”意識”です。「昏睡」は意識が完全に失われた状態を表しますが、「危篤」は意識が失われている場合も、意識がある場合も両方の可能性があります。そして”生命の危機”に焦点を当てた場合、「昏睡」は、生命の危機がある場合も、生命の危機があるほどに重い容態ではない場合も両方の可能性がありますね。一方の「危篤」は生命の危機を表します。
よって、「危篤」ではないが「昏睡」である場合、「危篤」でも「昏睡」でもある場合、「昏睡」ではないが「危篤」である場合の3パターンが容態によって想定できるわけです。以下の通りですね。
・意識あり、生命の危機あり…「危篤」
・意識なし、生命の危機あり…「昏睡」・「危篤」
・意識なし、生命の危機なし…「昏睡」
「重篤」よりも「危篤」のほうが病状が悪い!
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そして「昏睡」や「危篤」とともによく使われる言葉がこの「重篤(じゅうとく)」。「重篤」は「病状がきわめて重いこと」という意味の表現です。この「重篤」は、わかりやすく言えば「危篤」の1つ手前の段階といえるでしょう。病気やけがの症状が重く危険な状態だが、生命の危機があるわけではない…そのような状態を表します。
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もしも家族が「昏睡」や「危篤」になったら…
今回は「昏睡」と「危篤」の違いを解説しました。「昏睡」は意識が完全に失われている状態を表しますが、生命の危機にあるかどうかは関係ありません。一方の「危篤」は意識の有無は関係ありませんが、生命の危機にあることを表現します。
もしも家族が「昏睡」や「危篤」になったら、直ちに医療機関に連絡・措置を行ったうえで、親族や職場などに連絡をしましょう。
