先週かつて親しかった友人が事故に遭ってな。昏睡状態だという連絡が別の友人から入り、慌てて病院に行ったんです。緊急手術が無事に成功し、まだ病院にいるがしっかりと話せるようになった。本当にホッとしたよ。

ところで、生死をさまよういわゆる"ヤバい"状態を表す言葉には「昏睡」のほかに「危篤」がある。実は意味が少し異なる言葉なのですが、みんなはその違いが分かるかな?

今回はそんな「昏睡」と「危篤」の違いを、言葉の違いに詳しい院卒日本語教師の"むかいひろき"と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程までを修了した日本語教師。その経験を武器に言葉の違いや教育について分かりやすく解説していく。

「昏睡」と「危篤」のそれぞれの意味を確認!

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「昏睡」と「危篤」…。どちらも生命の危険が差し迫っているときに使われる言葉です。「お父さんが危篤!」「おじいちゃんが昏睡状態に!」なんていう言葉は、できれば聞きたくないですよね。まずは両者の意味を確認していきましょう。

「昏睡」:意識を完全に失い、覚醒しない状態

最初に「昏睡(こんすい)」の辞書での意味を確認していきましょう。「昏睡」は国語辞典には次のような意味が掲載されています。

1.深く眠り込むこと。
2.意識が完全に失われ、強い刺激を与えても覚醒(かくせい)しないこと。また、その状態。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「こん-すい【昏睡】」

辞書によると「昏睡」には2つの意味があります。1つは「深く眠り込むこと」。そして2つ目が「意識を完全に失い、覚醒しない状態」です。2番目の意味が生命の危機が差し迫っているときに使用されるもので、「危篤」との違いが問題になります。

「昏睡」の大切なポイントは、”意識を完全に失っていること”ですね。ここが後ほど「危篤」との違いを考えるときに大切になっていきます。覚えておいてください。

「危篤」:症状が重く、生命が危ういこと

続いて「危篤(きとく)」の辞書での意味を確認していきましょう。「危篤」は次のような意味が国語辞典に掲載されています。

\次のページで「「昏睡」=「危篤」ではない?「重篤」とは何が違う?」を解説!/

病気やけがの症状が重く、生命が危ういこと。
「ーに陥る」

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「き-とく【危篤】」

「危篤」は「病気やけがの症状が重く、生命が危ういこと」という意味の言葉です。さらに簡単に言えば「いつ死んでもおかしくない危険な状態」という意味ですね。「危篤」の「篤」には「病気が重い」という意味があり、「危ない」という漢字と組み合わせて、生命の危機が迫っていることを表現しているのです。

「危篤」と判断されてからどれくらいの時間で亡くなってしまうかは人それぞれで、すぐに亡くなってしまう人もいれば、数日は持ちこたえる人、数か月~数年持ちこたえる人、なかには奇跡的に状態が快復する人もいます。

「昏睡」=「危篤」ではない?「重篤」とは何が違う?

ここまでで、「昏睡」と「危篤」の違いは分かりましたか? 「よくわからない…」という人が大半かと思います。ここでは本題である「昏睡」と「危篤」の違い、そしてよく似た単語である「重篤(じゅうとく)」との違いを確認していきましょう。

「昏睡」と「危篤」の違い!大切なポイントは"意識"!?

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「昏睡」と「危篤」の違いを考えるうえで大切なポイントは"意識"です。「昏睡」は意識が完全に失われた状態を表しますが、「危篤」は意識が失われている場合も、意識がある場合も両方の可能性があります。そして"生命の危機"に焦点を当てた場合、「昏睡」は、生命の危機がある場合も、生命の危機があるほどに重い容態ではない場合も両方の可能性がありますね。一方の「危篤」は生命の危機を表します。

よって、「危篤」ではないが「昏睡」である場合、「危篤」でも「昏睡」でもある場合、「昏睡」ではないが「危篤」である場合の3パターンが容態によって想定できるわけです。以下の通りですね。

・意識あり、生命の危機あり…「危篤」
・意識なし、生命の危機あり…「昏睡」・「危篤」
・意識なし、生命の危機なし…「昏睡」

「重篤」よりも「危篤」のほうが病状が悪い!

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そして「昏睡」や「危篤」とともによく使われる言葉がこの「重篤(じゅうとく)」。「重篤」は「病状がきわめて重いこと」という意味の表現です。この「重篤」は、わかりやすく言えば「危篤」の1つ手前の段階といえるでしょう。病気やけがの症状が重く危険な状態だが、生命の危機があるわけではない…そのような状態を表します。

もしも家族が「昏睡」や「危篤」になったら…

今回は「昏睡」と「危篤」の違いを解説しました。「昏睡」は意識が完全に失われている状態を表しますが、生命の危機にあるかどうかは関係ありません。一方の「危篤」は意識の有無は関係ありませんが、生命の危機にあることを表現します。

もしも家族が「昏睡」や「危篤」になったら、直ちに医療機関に連絡・措置を行ったうえで、親族や職場などに連絡をしましょう。

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雑学

簡単に分かる「昏睡」と「危篤」の違い!「重篤」との違いも院卒日本語教師が分かりやすく解説

先週かつて親しかった友人が事故に遭ってな。昏睡状態だという連絡が別の友人から入り、慌てて病院に行ったんです。緊急手術が無事に成功し、まだ病院にいるがしっかりと話せるようになった。本当にホッとしたよ。

ところで、生死をさまよういわゆる”ヤバい”状態を表す言葉には「昏睡」のほかに「危篤」がある。実は意味が少し異なる言葉なのですが、みんなはその違いが分かるかな?

今回はそんな「昏睡」と「危篤」の違いを、言葉の違いに詳しい院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程までを修了した日本語教師。その経験を武器に言葉の違いや教育について分かりやすく解説していく。

「昏睡」と「危篤」のそれぞれの意味を確認!

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「昏睡」と「危篤」…。どちらも生命の危険が差し迫っているときに使われる言葉です。「お父さんが危篤!」「おじいちゃんが昏睡状態に!」なんていう言葉は、できれば聞きたくないですよね。まずは両者の意味を確認していきましょう。

「昏睡」:意識を完全に失い、覚醒しない状態

最初に「昏睡(こんすい)」の辞書での意味を確認していきましょう。「昏睡」は国語辞典には次のような意味が掲載されています。

1.深く眠り込むこと。
2.意識が完全に失われ、強い刺激を与えても覚醒(かくせい)しないこと。また、その状態。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「こん-すい【昏睡】」

辞書によると「昏睡」には2つの意味があります。1つは「深く眠り込むこと」。そして2つ目が「意識を完全に失い、覚醒しない状態」です。2番目の意味が生命の危機が差し迫っているときに使用されるもので、「危篤」との違いが問題になります。

「昏睡」の大切なポイントは、”意識を完全に失っていること”ですね。ここが後ほど「危篤」との違いを考えるときに大切になっていきます。覚えておいてください。

「危篤」:症状が重く、生命が危ういこと

続いて「危篤(きとく)」の辞書での意味を確認していきましょう。「危篤」は次のような意味が国語辞典に掲載されています。

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