
簡単でわかりやすい!リコリスと甘草の違いとは?その用途も看護師ライターが詳しく解説

ライター/近野チカ
看護師でwebライター 。甘草といえば、真っ先に思いつくのが芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)。
リコリスと甘草の違いとは?
実はリコリスは日本名で甘草といい、同じ植物を指しています。名前の通り甘い味がするため西洋東洋を問わずに紀元前から薬として用いられており、現在も薬や甘味料として使われているリコリス (甘草)について詳しくみていきましょう。
リコリスは日本名で「甘草」、薬や甘味料として使われている

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リコリスはマメ科の植物で別名、甘草です。原産地は中国西部やシベリア南部などで日本では自生していません。砂糖の約300倍の甘味を持つグリチルリチンを主成分としており、古くから薬やしょうゆ、お菓子などの甘味料として使われています。
甘草は漢方などに使われている

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漢方に使われる生薬としての甘草の効能は、咳止めや痰を出しやすくし、炎症を抑える作用などです。薬を調和する働きのある甘草は四君子湯(しくんしとう)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)など多くの漢方薬に配合されており、その割合は全体の7割にのぼります。
リコリスは彼岸花のことを指すことも

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「リコリス 」とウェブ検索すると、検索結果に彼岸花も出てきます。彼岸花はヒガンバナ属であり、リコリス属である甘草、スペインカンゾウとは別物です。彼岸花には多くの種類があり、シロバナマンジュシャゲ、キツネノカミソリ、ナツズイセンなどがあります。
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