簡単でわかりやすい!アジャイルとスクラムの違いとは?ウォーターホールやXPとの違いもプログラマーがわかりやすく解説
アジャイルの一例?スクラムとは
考え方としてのアジャイルはなんとなく理解できたでしょうか。でも、それを実際にどう進めればよいのかわかりませんよね。そのためのひとつのマニュアルのようなものがスクラムです。スクラムは元々は日本の学者が日米の組織の違いをまとめた論文から生まれました。この論文を元にケン・シュエイバーとジェフ・サザーランドがまとめたのがスクラム。ラグビーのスクラムから名前をとっています。
ラグビーのようにチームでスクラムを組んで目標に向かって進むわけです。ゴールは決まっていますが、ただそこに向かって前進するだけではありませんよね。状況を見ながら、その時々の最善の方向に進むわけです。
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スクラムだけがアジャイルじゃない?XPとは
アジャイルのひとつがスクラムですが、それだけではありません。他のアジャイルの中でも有名なのがエクストリーム・プログラミング(XP)です。XPはスクラムのように体系化されたものと言うよりは、アジャイルという考え方の中のもう少し細かい考え方というもの。
とくに有名なのがペアプログラミングという考え方。プログラムは規模によって一人で作ることもあれば、何人かや何十人も関わるものも様々です。ただ、通常は分担して作業をするので、ある部分をつくるのは一人。ペアプログラミングでは1台のコンピューターで2人が一定時間ごとに入れ替わりながらつくります。一人が指示を出し、もう一人が指示を受けて実際にプログラムをつくるのです。一見効率が悪そうですが、生産性が高くなるという研究結果があります。
ウォーターフォールかアジャイルかはケースバイケース
プログラムをつくる時の進め方で有名なのがウォーターフォールとアジャイル。そのアジャイルにもいくつかのものがありますが、とくに有名なのがスクラムです。ウォーターフォールでは最初につくるものをすべて決めてから、段階を踏んでつくっていきます。アジャイルでは段階を踏むのは同じですが、すべてを最初に決めるわけではありません。全体の方針は決めておきますが、どう進んでいくかは調整しながら進めます。
そのアジャイルの実際の進め方をある程度分かりやすくまとめたものがスクラム。どれを使うかはその時々の状況しだいです。目的に合わせて進めやすいやり方を選びます。