この記事では「cartoon」と「comic」の違いを見ていきます。どちらも漫画やアニメに関係しているのは知っていると思うが、どんな作品が「cartoon」で、どんな作品が「comic」になるのでしょうか。それに最近では日本のアニメは世界中で人気がありますが「anime」とは何か違いがあるのでしょうか。漫画やアニメに関する英語なども併せて元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「cartoon」と「comic」の違い

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海外のチャンネルで「Cartoon Channel」やスマホアプリでもよく見られる「comic」など、この「cartoon」と「comic」の違いをみなさんは知っていますか。漫画やアニメに関係あることは皆さんも知っていると思いますが、違いがあいまいになっている人もいるのではないでしょうか。

まずは、「cartoon」と「comic」の違いを明確にしていきましょう。

「cartoon」:子ども向けのアニメ

「cartoon」は子ども向けのアニメのことを指しています。「Tom and Jerry(トムとジェリー)」「The Simpsons(シンプソンズ)」「Popeye(ポパイ)」「SpongeBob SquarePants(スポンジボブ)」など、みんな一度は見たことがあるのではないでしょうか。漫画のキャラクターが動くアニメが「cartoon」なのです。

「cartoon」の語源はイタリア語の「cartone(カートン)=厚紙」で、その厚紙の上に書かれる絵のこと。欧米の新聞に社会を風刺した1コマ漫画がありますが、その風刺漫画を「cartoon」と呼んでいました。

その後、この風刺漫画をもとにアニメがテレビで放送されるようになり、「cartoon」の定義が広くなり、今では風刺漫画だけでなく、子ども向けのアニメを「cartoon」というようになったのです。

1. My kids wake up early on Sundays and watch cartoons on TV.
「私の子どもは日曜に早起きしてテレビでアニメを見ている。」
2. Tom and Jerry is my favorite cartoon.
「トムとジェリーはお気に入りのアニメだ。」
3. His cartoon of President Biden is very sarcastic.
「バイデン大統領を描いた彼の風刺漫画は皮肉たっぷりだ。」

ディズニーのアニメ映画やジブリのアニメ映画など、大人も対象にしたアニメに対して子ども向けのイメージがある「cartoon」を使うのは避けましょう。見下しているように受け取られることがありますので、気をつけてくださいね。

「comic」:紙に印刷された漫画

「comic」はストーリー性がある紙に印刷された漫画のこと。「cartoon」が動画なのに対して、「comic」は動かない作品、静止画で描かれた作品を指しています。日本語でも「コミック」と呼んでますよね。漫画本というときには「comic book」を使います。また、新聞や雑誌でよく見かける4コマ漫画などは「comic strp」

アメリカで「comic」と言えば、「Batman(バットマン)」「Amazing Spider-Man(スパイダーマン)」「Mickey Mouse(ミッキーマウス)」「Superman(スーパーマン)」「Peanuts(ピーナツ:スヌーピーで有名)」などでしょう。

「Batman」や「Amazing Spider-Man」「Superman」などは「comic」をベースにしたハリウッド映画も多く発表されていますが、アメリカでは大人気の作品です。

\次のページで「漫画やアニメを表す他の言葉」を解説!/

1. We can read lots of comics on the Suday paper.
「日曜の新聞でたくさんの漫画を読める。」
2. My favorite comic is Batman.
「お気に入りの漫画はバットマンだ。」
3. I have more than 500 comic books at home.
「家に500冊以上のコミックブックがある。」

漫画やアニメを表す他の言葉

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漫画やアニメを表す言葉は他にもあります。「cartoon」「comic」以外の言葉についてもここでまとめて説明していきますね。

#1 「anime」:アニメ

いまや日本語の「アニメ」はそのまま「anime」で通じるようになりましたね。元の単語は「animiation」です。「cartoon」との違いは大人が鑑賞することを想定しているアニメであること。ディズニー作品やジブリ作品はまさに「animation」。

しかし、その中でも「anime」と日本語と同じように使われるときは、日本のアニメ作品を指しています。日本語がそのまま英語として使われる単語は他にもありますが、「anime」はまさに日本が世界に誇る文化の1つですね。

「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」「鬼滅の刃」「名探偵コナン」「ドラゴンボール」などは日本を代表する「anime」として世界中で知られていますね。「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」、「NARUTO」などは海外の子どもにも人気がある作品です。

1. Fozen is one of the most popular animation.
「アナと雪の女王は大人気アニメの1つです。」
2. A love of anime finally brought me to Japan.
「アニメへの愛がとうとう私を日本に連れてきた。」 

\次のページで「「manga」:マンガ」を解説!/

#2 「manga」:マンガ

驚くかもしれませんが、「manga」もそのまま日本語が英語となった単語意味はもちろん「日本のマンガ」。海外でも大人気ですね。アジアだけでなく、欧米諸国でも日本の「manga」は大人気です。

「manga」は「comic book」のカテゴリーの1つとして考えればいいでしょう。「anime」でも有名な「ドラゴンボール」や「名探偵コナン」、「ドラえもん」、「クレヨンしんちゃん」などは各国の言語に翻訳されており、外国語でも楽しむことができますよ。

1. Haven't you ever read Dragon Ball? It's a classic manga.
「ドラゴンボールを読んだことないの?名作マンガだよ。」
2. Doraemon is a popular manga read by many kids in the world.
「ドラえもんは世界中の子どもたちに読まれているマンガだ。」

#3 「mecha」「mech」:メカ

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特に男性の皆さんはロボットアニメに夢中になったことはありませんか。「mechanic」や「mechanical」という単語を日本のマンガやアニメでは「メカ」という和製英語が使われていました。その「メカ」が今では「mecha」「mech」となり、日本のアニメに登場するような巨大ロボットを指すようになりました。

「メカゴジラ」「機動戦士ガンダム」「新世紀エヴァンゲリオン」などはやはり海外でも大人気です。ハリウッド映画の「トランスフォーマー」も実は日本生まれなのですがご存じでしたか。日本を代表する玩具メーカー・タカラトミー社のロボットフィギュアが元となっているのですよ。

「cartoon」と「comic」の違いは動画か静止画か

「cartoon」は元々、新聞などに掲載されていた社会風刺の1コマ漫画のことでしたが、今では「子ども向けのアニメ」も表すようになりました。一方「comic」はいわゆる「漫画」のことで、紙に印刷された絵や静止画でストーリー性があるもの。つまり、この2つの違いは動画か静止画か、という違いです。他にもマンガやアニメに関する日本語がそのまま英語として使えるものもあります。

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雑学

簡単で分かりやすい「cartoon」と「comic」の違い!「anime」との違いも元塾講師が詳しく解説!

この記事では「cartoon」と「comic」の違いを見ていきます。どちらも漫画やアニメに関係しているのは知っていると思うが、どんな作品が「cartoon」で、どんな作品が「comic」になるのでしょうか。それに最近では日本のアニメは世界中で人気がありますが「anime」とは何か違いがあるのでしょうか。漫画やアニメに関する英語なども併せて元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「cartoon」と「comic」の違い

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海外のチャンネルで「Cartoon Channel」やスマホアプリでもよく見られる「comic」など、この「cartoon」と「comic」の違いをみなさんは知っていますか。漫画やアニメに関係あることは皆さんも知っていると思いますが、違いがあいまいになっている人もいるのではないでしょうか。

まずは、「cartoon」と「comic」の違いを明確にしていきましょう。

「cartoon」:子ども向けのアニメ

「cartoon」は子ども向けのアニメのことを指しています。「Tom and Jerry(トムとジェリー)」「The Simpsons(シンプソンズ)」「Popeye(ポパイ)」「SpongeBob SquarePants(スポンジボブ)」など、みんな一度は見たことがあるのではないでしょうか。漫画のキャラクターが動くアニメが「cartoon」なのです。

「cartoon」の語源はイタリア語の「cartone(カートン)=厚紙」で、その厚紙の上に書かれる絵のこと。欧米の新聞に社会を風刺した1コマ漫画がありますが、その風刺漫画を「cartoon」と呼んでいました。

その後、この風刺漫画をもとにアニメがテレビで放送されるようになり、「cartoon」の定義が広くなり、今では風刺漫画だけでなく、子ども向けのアニメを「cartoon」というようになったのです。

1. My kids wake up early on Sundays and watch cartoons on TV.
「私の子どもは日曜に早起きしてテレビでアニメを見ている。」
2. Tom and Jerry is my favorite cartoon.
「トムとジェリーはお気に入りのアニメだ。」
3. His cartoon of President Biden is very sarcastic.
「バイデン大統領を描いた彼の風刺漫画は皮肉たっぷりだ。」

ディズニーのアニメ映画やジブリのアニメ映画など、大人も対象にしたアニメに対して子ども向けのイメージがある「cartoon」を使うのは避けましょう。見下しているように受け取られることがありますので、気をつけてくださいね。

「comic」:紙に印刷された漫画

「comic」はストーリー性がある紙に印刷された漫画のこと。「cartoon」が動画なのに対して、「comic」は動かない作品、静止画で描かれた作品を指しています。日本語でも「コミック」と呼んでますよね。漫画本というときには「comic book」を使います。また、新聞や雑誌でよく見かける4コマ漫画などは「comic strp」

アメリカで「comic」と言えば、「Batman(バットマン)」「Amazing Spider-Man(スパイダーマン)」「Mickey Mouse(ミッキーマウス)」「Superman(スーパーマン)」「Peanuts(ピーナツ:スヌーピーで有名)」などでしょう。

「Batman」や「Amazing Spider-Man」「Superman」などは「comic」をベースにしたハリウッド映画も多く発表されていますが、アメリカでは大人気の作品です。

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