PCやスマホ、タブレッドなどのコンピューター機器から不要な機能を削除することはあるよな。
ですが単に「削除」と言うだけでなく、「アンインストール」という言葉も耳にしたことがあるはずです。
今回は「削除」と「アンインストール」の違いについて、現役エンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

削除とアンインストールの違い

image by iStockphoto

PCやサーバーであればソフトウェアを、スマホやタブレットであればアプリケーションを削除したい場合もあるでしょう。しかし「削除」と同じような機能が「アンインストール」。両者は混同されがちですが、定義としては別物です。ここではまず「削除」と「アンインストール」の違いについて解説していきます。

削除:画面上で非表示にする

「削除」とは画面上で非表示にすること、つまり普段ユーザーが操作できる範囲から除外する操作を指します。スマホで言えば「削除」はホーム画面から削除することだと思ってよいでしょう。なお一部のスマホでは、「削除」が後述の「アンインストール」と同義の場合があるので注意です。あくまで一般的な定義として理解してください。

アンインストール:端末から削除する

「アンインストール」とはPCやサーバー、スマホやタブレットといった端末からソフトウェアやアプリケーションを完全に削除することを意味します。「インストール」の対義語ですね。

これは機能としての削除という意味なので、「インストーラ」と呼ばれる「インストール」に必要なプログラムファイルは削除されていません。「アンインストール」が終わった後は、不要な「インストーラ」や関連ファイルは削除してしまっていいでしょう。

\次のページで「削除・アンインストールするとどうなる?」を解説!/

削除・アンインストールするとどうなる?

image by iStockphoto

「削除」と「アンインストール」の定義上の違いはおわかりいただけたと思います。ここで気になるのは「削除」や「アンインストール」が終わった後、端末がどんな状態になるかですよね。ここでは「削除」と「アンインストール」を実行するとどうなるのかを解説していきます。

データ:削除は残る、アンインストールは消える

対象ソフトウェア・アプリケーションの関連データについて、「削除」を実行してもそのままです。例えば画像編集ソフトウェアを「削除」しても、編集した画像データ自体は残っています。

一方関連データも消えてしまうのが「アンインストール」一度消えてしまったデータは別途バックアップを取得していない限り復元できません。「削除」や「アンインストール」する対象、および端末の仕様によっても異なるので、実行前には公式マニュアルなどを確認しましょう。

設定情報:削除は残る、アンインストールは消える

対象ソフトウェア・アプリケーションの設定情報についても、データ同様「削除」では残る、「アンインストール」では消えるのが一般的。例えば通知設定をカスタマイズしていたアプリケーションでは、「削除」した場合でも通知設定はそのままです。しかし「アンインストール」してしまうと、もう一度「インストール」したとしても設定情報は引き継がれません。

削除とアンインストールの使い分け

image by iStockphoto

「削除」と「アンインストール」をそれぞれ実行後の状態について理解できると、両者の使い分けもおのずと理解できるもの。プライベートでもビジネスシーンであっても適用できる知識として、ここでは「削除」と「アンインストール」の使い分け方について解説していきます。

普段使わないものは削除

基本的に普段使わないソフトウェアやアプリケーションは「削除」で問題ありません。例えばホーム画面にアプリケーションが乱立している場合、視認性や操作性を考慮するとあまり良い状態とは言えません。そのためホーム画面上から「削除」するのは整理整頓の意味で良いでしょう。

また職場の共用PCなどで、一般社員に操作してほしくないソフトウェアは、パスワードロックなどのセキュリティ対策はもちろん、そもそもデスクトップから削除するのが望ましいでしょう。

\次のページで「もう使わないものはアンインストール」を解説!/

もう使わないものはアンインストール

もう使わないソフトウェアやアプリケーションは「アンインストール」しましょう。例えば代替ソフトウェアに乗り換える際に、今まで使用していたソフトウェアが不要になった場合などです。不要なソフトウェアやアプリケーションはコンピュータのリソース(記録容量や処理容量)を多少なりとも占有してしまうので、「アンインストール」するのが望ましいと言えます。

しかし「削除」と違ってデータや設定情報を気軽に復元することはできないので、注意しつつ実行しましょう。

削除は非表示、アンインストールは完全削除

ここまで「削除」と「アンインストール」の違い、それぞれの操作を実行した後の状況、そして両者の使い分けについて解説してきました。いずれも機能を消すという意味では影響度の高い操作ですので慎重に実行したいですね。

かつてコンピューター機器が一般的でなかった時代は「削除」や「アンインストール」の手順が分かりにくく、不要なソフトウェアやアプリケーションが残りやすい状態にありました。

今では手軽に「削除」や「アンインストール」ができる分、誤操作により重大な被害を負う可能性もあります。「削除」と「アンインストール」にはくれぐれも注意してください。

" /> 3分で簡単にわかる削除とアンインストールの違い!復元できる?使い分けも雑学好きライターがわかりやすく解説 – Study-Z
IT・プログラミング雑学

3分で簡単にわかる削除とアンインストールの違い!復元できる?使い分けも雑学好きライターがわかりやすく解説

PCやスマホ、タブレッドなどのコンピューター機器から不要な機能を削除することはあるよな。
ですが単に「削除」と言うだけでなく、「アンインストール」という言葉も耳にしたことがあるはずです。
今回は「削除」と「アンインストール」の違いについて、現役エンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

削除とアンインストールの違い

image by iStockphoto

PCやサーバーであればソフトウェアを、スマホやタブレットであればアプリケーションを削除したい場合もあるでしょう。しかし「削除」と同じような機能が「アンインストール」。両者は混同されがちですが、定義としては別物です。ここではまず「削除」と「アンインストール」の違いについて解説していきます。

削除:画面上で非表示にする

「削除」とは画面上で非表示にすること、つまり普段ユーザーが操作できる範囲から除外する操作を指します。スマホで言えば「削除」はホーム画面から削除することだと思ってよいでしょう。なお一部のスマホでは、「削除」が後述の「アンインストール」と同義の場合があるので注意です。あくまで一般的な定義として理解してください。

アンインストール:端末から削除する

「アンインストール」とはPCやサーバー、スマホやタブレットといった端末からソフトウェアやアプリケーションを完全に削除することを意味します。「インストール」の対義語ですね。

これは機能としての削除という意味なので、「インストーラ」と呼ばれる「インストール」に必要なプログラムファイルは削除されていません。「アンインストール」が終わった後は、不要な「インストーラ」や関連ファイルは削除してしまっていいでしょう。

\次のページで「削除・アンインストールするとどうなる?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: