
3分でわかる「アプリコット」と「あんず」の 違い!杏仁豆腐は何からできている?語学系主婦ライターがわかりやすく解説
そもそも「アプリコット」や「あんず」はどんなフルーツか、知っているかな。今回は違いから近似種の果実、そして杏仁豆腐の正体まで、ドライフルーツ好きな語学系主婦ライター小島ヨウと一緒に解説していきます。

ライター/小島 ヨウ
ドイツ語学科卒、英語劇や市民劇団に所属した語学系おばさんライター。漢字や言葉の使い方に興味あり。わかりやすくをモットーに深ぼり解説する。
「アプリコット」と「あんず」の違い

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「アプリコット」は「あんず」の英語名、同じ果実と認識されているでしょう。ジャムやドライフルーツとして良く食べられます。どちらも中国から中央アジアが原産、バラ科さくら属の植物です。どう違うのか、みていきます。
「アプリコット」:西洋種、実が大きく甘みがある
「アプリコット」「あんず」は古くから中国で栽培され、漢方として利用、咳止めに良いとされてきました。また食物繊維やミネラル、ビタミンなどが豊富。摂取すると免疫力を高め、美肌効果も期待されます。
原産地から西、そして世界中に広がったものが「アプリコット」です。あんずと比較するとサイズが大きく、甘みがあります。現在の生産量のトップ3はトルコ、ウズベキスタン、イランです。
「あんず(杏子)」:東洋種、少し酸味が強い
「あんず」は原産地から東、日本にまで伝わった種で、古くは「唐桃」と呼ばれていました。江戸時代に呼び方が「杏子:あんず」になり、現在日本での生産地は青森県が6割を占め、長野県が4割弱の2強です。開花は桜よりも早い時期。収穫は6月から7月、橙黄色に熟した果実は酸味が強く、生食に向かないため、加工品になります。
世界中で食べられる人気の果実
日本でのあんず栽培は実よりも種の中身、「杏仁」を取るためでした。それが大正時代以降、実を食べるヨーロッパの品種を積極的に導入。また寒冷地でも育つため広く世界で栽培され、加工品は長期保存、輸出入が可能です。よって日本でも「アプリコット」の呼び名で周知のものとなりました。
そもそもは同じ原産ですから「アプリコット」=「あんず」で間違いないでしょう。厳密にいうなら、アプリコットは西洋種、あんずは東洋種という違いです。
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