
3分でわかる!ファストとファーストの違いとは?意味は同じ?言語文化学科卒ライターが簡単にわかりやすく解説!
今回はそんな言葉の違いを定義から確認しつつ、言語文化学科卒のライターさやかと一緒に解説していきます。
ライター/さやか
不動産管理・広告営業・事務・介護職などを経験し、現在は4歳の娘を育てながらライターとして活動中。大学では日本古典文学や、言語学・文化学などについて幅広く学んだ経験がある。
ファストとファーストの違いとは?
「ファーストフード」「ファストファッション」などは、現代社会において広く浸透している言葉ですよね。しかし、「ファーストフード」「ファストフード」の2通りの表記があったりするときに「一体どちらが正しいのだろう」と思ったことはありませんか?この記事では、この「ファースト」「ファスト」について、詳しく解説していきます。
ファースト:第一の、1番目の、最初の

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「ファースト」は、英語で「first」と表記します。意味は「第一の、1番目の、最初の」。
「ファーストキス」というと「人生で初めてのキス」、「ファーストクラス」というと「飛行機で最高級クラスのサービスを受けられる客席」として、日本語の中でも日常的に使われている単語ですよね。
大統領・首相・総理大臣などが男性の場合、その配偶者である夫人のことを「ファースト・レディ」と呼ぶということも、現代社会においてよく知られているのではないでしょうか。
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ファスト:速い、急速な、素早い

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「ファスト」は英語で「fast」と表記します。意味は「速い、急速な、素早い、素早くできる」。
「ファストフード」は「速い食べ物」、つまり「注文してからすぐに食べられる食べ物」のことを指し、「ファストファッション」は「速いファッション」、つまり「サイクルが速い流行のファッション」のことを指しています。これらの言葉も、今の世の中では広く浸透していますよね。
なぜ「ファーストフード」と表現する?
「fast food」は「first food」ではないのに、なぜカタカナになると「ファーストフード」と表記されることがあるのでしょうか。
日本においてアメリカ式のファストフードが初めて登場したのは、1970年大阪万博に出店された「ケンタッキー・フライドチキン」だと言われています。その後「ファストフード」という言葉が知られるようになる過程で、日本人の耳には「ファスト」と「ファースト」の違いがわかりにくいことから、2通りの表記が生まれたようです。
また、イギリス英語の「fast」は「a」の音を伸ばして「ファースト」に近いような音で発音されるため、「ファーストフード」と表記しても間違いではないという意見もあります。
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