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簡単でわかりやすい!フリゲート艦と駆逐艦の違いは?特徴と役割・呼び名の歴史を雑学好きライターが詳しく解説

フリゲート艦:もともとは小型・高速の艦を指していた

フリゲート艦という名前が時代によってさまざまな軍艦に使われてきたことは先述しましたが、帆船時代にフリゲートと呼ばれた艦は戦列艦よりも小型・高速のものを指しており、哨戒や通商破壊などで活躍しています。

こうした艦は後に巡洋艦へと発展していったことから、「フリゲート」という単語は巡洋艦や大型駆逐艦を指していた時期もありました。しかし第二次世界大戦期にイギリス海軍が建造したリバー級のものを端緒として、フリゲート艦というと特に駆逐艦より小さくコルベットよりは大きい航洋護衛艦を指すようになっていきます。

現在は、フリゲート艦といえば対潜・防空能力を持ち、揚陸部隊や商船団などを護衛する任務を担う艦のことを指すのが一般的です。

駆逐艦:もともとは大型の水雷艇

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次に駆逐艦ですが、誕生した当初は主力艦を護衛して敵の水雷艇を駆逐するための大型水雷艇として使われていました。しかし、やがて水雷攻撃や対潜戦など多岐にわたる任務に従事するようになりました。

その後、航空母艦が主力艦として台頭すると高速で随伴できる巡洋艦や駆逐艦で機動部隊が編成されるようになり、駆逐艦の地位も向上していきます。

現在は空母戦闘群に配備されて防空の構成要素として活躍したり、領土の防空やミサイル防衛にも貢献するなどしており、駆逐艦は登場した当初から今までずっと国の安全保障に欠かせない大きな役割を与えられてきたと言えるでしょう。

フリゲート艦と駆逐艦の現在の役割は?

ここまででフリゲート艦と駆逐艦の特徴と違い、そしてそれぞれの歴史を確認してきました。それらの内容を踏まえて、次は両者の現在の役割について見ていきましょう。フリゲート艦と駆逐艦は、各国の海軍(あるいは海上自衛隊)で欠かせない存在です。以下ではより具体的に最近就役した艦や、海軍の訓練で登場して話題になった艦についても触れていきます。

フリゲート艦:防空・護衛任務

まず、先述の通りフリゲート艦は高い対潜・防空能力を持っていることから、揚陸部隊や商船団などを護衛する任務を担っています。

具体例として、フリゲート艦に関わる日本での出来事をご紹介しましょう。例えば最近は半世紀ぶりの「フリゲート」配備として、海上自衛隊の最新鋭もがみ型護衛艦「くまの」が就役しています。また、2023年5月には日米豪仏共同訓練が東シナ海で行われました。この時もフランス海軍の強襲揚陸艦である「トネール」とあわせてフリゲート艦「シュルクーフ」が参加しています。

駆逐艦:防空・護衛・攻撃任務

駆逐艦は多様な作戦任務につく重装備・高速の水上戦闘艦ですが、現在は対空・対潜・対水上戦闘能力を持ち、艦隊防空や船団護衛、敵艦隊攻撃などで使われることが多いです。

また、駆逐艦はミサイル防衛や対テロ作戦など国家の存続に関わる新たな脅威に対応するための能力も備えており、その能力は日々進歩していると言えるでしょう。

駆逐艦に関係する最近の事例としては、海上自衛隊のあたご型護衛艦で日本初のミサイル防衛能力を有する「まや」が就役したことが挙げられます。また日本海で行われた日米共同訓練では、アメリカ海軍アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「マスティン」が参加したのも記憶に新しいところです。

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