この記事ではOTFとTTFの違いについてみていきます。この2つの単語を聞いてピンときた人はほとんど居ないでしょう。OTFとTTFはどちらも文字フォントの種類を指す言葉です。今回はそんな文字フォントの違いや、メリット・デメリットについて元システム運用ライターツカヤと一緒に解説していきます。

ライター/ツカヤ

10年程システム運用に従事していたWebライター。映画、小説、筋トレと多数の趣味を持つ。文字フォントはカッコ良さよりも見やすさを重視するタイプ。

そもそもフォントってなに?

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フォントとは、PCを始めとしたディスプレイ上に表示したり、書籍などの紙面に印刷したりするためにコンピュータ上で利用できるようにした書体データを指します。

フォント形式には大きく分けて3つの形式が存在しており、Windowsユーザーを中心にオフィスや家庭で主に使用されているTTF、デザイナーや印刷屋、商業制作物などで主に使用されているPostscript、次世代の高性能なフォントOTFがあるのです。

TTFとOTFの違いってなに?

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TTF(TrueTypeフォント)とOTF(OpenTypeフォント)の違いはフォント形式の違いにあります。どちらもWindowsやMacにおいてフォントとして機能する点では同じですが、TTFのほうがOPFよりも歴史が長く広く普及しているのです。

対して、OPFはTTFにおいて発見された弱点の多くを克服したフォント形式で、TTFよりも高性能のフォント形式となっています。

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TTFは普及率が高い

TTFとは、フォント形式の1つでありアップル社とマイクロソフト社が共同で開発したものです。構成がシンプルで利用されてきた期間がとても長いため、TTF利用環境が整っている環境が多いという特徴があります。

Windowsでは標準的に使用されていますが、Macの印刷現場では出力時の解像度制限や、アプリケーションが非対応などの理由で使用されていない場合がある点に注意が必要です。

OTFは高性能

OTFとは、フォント形式の1つでありアビド社とマイクロソフト社が共同で開発したものです。TTFから発展したフォント形式であり、さまざまな点でTFFよりも高い性能を持っています。また、TTFでは実現できなかったWindowsとMac間との互換性があるのです。

TTFとOTF、おすすめはどっち?

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TTFとOTFは先発、後発の関係にあります。では、OTFを使用していれば問題ないのかというと、そうではありません。自身の環境に合ったフォント形式を選択できるよう、2つのフォント形式がもつメリットとデメリットについて紹介していきます。

TTFのもつメリットとデメリット

TTFがもつ最大のメリットが登場から長い期間が経っているという点です。すでに20年以上の歴史が存在するため、OTFよりも広く普及しています。また、高度な解像度が不要な年賀状ソフトなどでは未だにOTFに対応していないものも多く、TTFのみ使用できる場合があるのです。デメリットしては、性能面でOTFに劣るという点があります。

【TTFのメリット】
・OTFよりも幅広い環境に普及している
・OTF対応が未定のソフトにも対応している

【TTFのデメリット】
・OTFと比較して性能が劣る

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OTFのもつメリットとデメリット

OTFのもつ最大のメリットがその性能の高さです。膨大な文字数に異体字制御、高度な文字詰めなどTTFよりも高い性能を有しています。またTTFと比較して解像度の限界がないため、印刷業界では主流となりつつあるのです。デメリットとしては性能が高いことから値段が高価になる傾向があること、TTFと比較して普及率が低い点があげられます。

【OTFのメリット】
・高い性能を誇る
・解像度の限界がない

【OTFのデメリット】
・値段が高価
・普及率が低い

TTFとOTF、2つの違いを知り最適なフォントを選択しよう

TTFとOTFはどちらもフォント形式を指す言葉ですが、この2つには大きな違いがあります。普及率や印刷物の精度、価格、性能など、さまざまな違いが存在しており、どんな環境でもこちらを選べば正解ということはありません。場合によっては購入したにも関わらず使用できない、という事態もありえます。両者の違いをしっかりと把握し、最適なフォントを選択しましょう。

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雑学

簡単でわかりやすい!TTFとOTFの違いとは?フォントの特徴や仕組みも元システム運用ライターが詳しく解説

TTFは普及率が高い

TTFとは、フォント形式の1つでありアップル社とマイクロソフト社が共同で開発したものです。構成がシンプルで利用されてきた期間がとても長いため、TTF利用環境が整っている環境が多いという特徴があります。

Windowsでは標準的に使用されていますが、Macの印刷現場では出力時の解像度制限や、アプリケーションが非対応などの理由で使用されていない場合がある点に注意が必要です。

OTFは高性能

OTFとは、フォント形式の1つでありアビド社とマイクロソフト社が共同で開発したものです。TTFから発展したフォント形式であり、さまざまな点でTFFよりも高い性能を持っています。また、TTFでは実現できなかったWindowsとMac間との互換性があるのです。

TTFとOTF、おすすめはどっち?

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TTFとOTFは先発、後発の関係にあります。では、OTFを使用していれば問題ないのかというと、そうではありません。自身の環境に合ったフォント形式を選択できるよう、2つのフォント形式がもつメリットとデメリットについて紹介していきます。

TTFのもつメリットとデメリット

TTFがもつ最大のメリットが登場から長い期間が経っているという点です。すでに20年以上の歴史が存在するため、OTFよりも広く普及しています。また、高度な解像度が不要な年賀状ソフトなどでは未だにOTFに対応していないものも多く、TTFのみ使用できる場合があるのです。デメリットしては、性能面でOTFに劣るという点があります。

【TTFのメリット】
・OTFよりも幅広い環境に普及している
・OTF対応が未定のソフトにも対応している

【TTFのデメリット】
・OTFと比較して性能が劣る

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