簡単でわかりやすい販促品とノベルティの違い!間違いやすい類語も文学部卒ライターが詳しく解説
1.おまけ:値引きや景品を添えること
おまけは漢字で「御負け」。実は負けるには勝負で敗北することを表すだけでなく、代金を値引きする、景品(ちょっとした品物)を添えるという意味があるのです。丁寧に言うために接頭語の「御」がついたと考えられています。
お店の人に「端数はおまけしておくね」と言われたら、その分代金を値引きしておくということ、「おまけで新商品のサンプルを付けておくね、試してみて」と言われたら、景品をくれたということになりますね。値引きか品物を付けるのかという違いは、前後の文脈で判断するとよいでしょう。
2.プレミアムグッズ:追加で渡す特典の品物・特典
プレミアムグッズとは、品物やサービスなどを購入した顧客に対して特別に追加で渡す物、つまり特典のことを表します。CDであれば、初回限定のボーナストラックや、メイキング映像を付けるなどの例がありますね。ノベルティや販促品と違うのは、広告目的で渡すのではないこと。あくまでも特別に品物やサービスなどを付けるというところです。
3.粗品:ちょっとした品物
「粗品」とは、漢字からすると粗末な品物ということ。これは、渡す側が自分たちが用意した品物をおとしめていう謙遜の意味で使われた言葉です。そのまま粗末な物というと大変失礼になりますので、ちょっとした品物という意味合いで考えたほうが良さそうですね。企業のアンケートの回答に協力する、イベントに会場に出向くなどの際に、ペンや付箋などお礼の意味で渡されることが多いです。
販促品は不特定多数に配る品物で、ノベルティは得意客に渡す品物
どちらも広告目的に配る品物ではありますが、配られる対象となる人が違います。販促品は企業の知名度を上げたり、サービスなどを周知徹底させたりするために、不特定多数の人に配る品物のこと。一方で、ノベルティの対象となるのは、企業を利用している顧客で、さらなるサービスの利用や買い物をしてもらうために渡すものです。