簡単で分かりやすい「タンドリーチキン」と「チキンティッカ」の違い!インド料理の特徴も元塾講師が詳しく解説!
インド料理の特徴
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インド料理を代表する「タンドリーチキン」に「チキンティッカ」ですが、他にも魅力的な料理がたくさんあります。インド料理の特徴を見ていきましょう。
特徴1:右手で食べる
インドでは手でじかに食べ物を口に運ぶのが普通です。聞いたことがありますよね。使えるのは右手のみ。左手は不浄とされているので、食べ物を口に運ぶのに左手を使うのはタブー。
しかし、左手を全く使わないということではありません。大皿から取り分けるとき、重なっているチャパティ(インドのパン)をとるときなどは、むしろ左手しか使えないのです。右手で取り分けると、残された料理は食べ残しとなり、他の人は食べ残しを食べることとなるためです。
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特徴2:肉料理は鶏肉がメイン
インドではヒンドゥー教、イスラム教が多く信仰されている関係で、肉料理で使われるのは鶏肉がメインです。ヒンドゥー教では牛は信仰の対象とされていますし、イスラム教では豚は不浄な存在とされています。そのため、インドの肉料理で使われるのが鶏肉が多いのです。他にもヒツジやヤギ、バッファローなどを使った肉料理、あとは魚を使った料理がよく見られますね。
一方、食べることができる肉の種類が多くないこともあり、インドでは野菜や豆類を使ったベジタリアン料理も多く、実際、インドではベジタリアンが多いのも特徴ですね。
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特徴3:北部はパン、南部はお米
もう1つの特徴は北部と南部で主食が異なる傾向にあります。北部では「チャパティ」「ナン」と呼ばれるパンが主食です。タンドールを使って焼いたパンで、外側はパリッとしていて、内側はやわらかくしっとりしていますね。北部では小麦の栽培が盛んだからでしょうね。
一方、南部では米が主食。バナナの葉に米やおかずをのせた「ミールス」と呼ばれる料理が有名で、米とおかずを混ぜながら食べるスタイルです。カレーと一緒に食べるのもやはり米が多いようですね。
特徴4:飲み物もスイーツも甘みが強い
インドを代表する飲み物の1つが「ラッシー」ですね。いわゆる飲むヨーグルト。ヨーグルトと牛乳を材料に、砂糖やはちみつで甘さを加えたり、果実で味のバリエーションを加えたり、国民的な飲み物と言ってもいいでしょう。もう1つは「チャイ」。牛乳でアッサムティーの茶葉を煮出して、砂糖やスパイスを加えて作るミルクティーです。
スイーツも多く、揚げたドーナツを甘いシロップにつけこんだ「グラブ・ジャムン」、セモリナ粉に牛乳、砂糖、バターミルクを加えて火にかけ練り上げた「ハルヴァ」、米で作ったプリンの「キール」などですね。
メインの食事がスパイシーなせいでしょうか、飲み物やスイーツは日本のものより甘いものが多いのが特徴。刺激的な食事の後の口直しにはピッタリと言えるでしょう。
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