この記事では、矢車菊と矢車草の違いについてみていきます。どちらも「矢車」が名前につき、名前が似ている植物の種類ですが全く異なる植物を表している。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。また、矢車菊は「一年草」矢車草は「多年草」という種類の植物らしいが、一年草と多年草とはなんなのでしょうか。今回の記事では矢車菊と矢車草の違いについて、また、一年草と多年草とは何なのかについても植物好きライターりんと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/りん

保育士や塾講師、カフェ店員など様々な職を経て現在ライターとして活動している。植物好きの知識を活かし、矢車菊と矢車草の違いについてわかりやすく解説していく。

矢車菊と矢車草の違いはなに?

矢車菊と矢車草、どちらも「矢車」が名前についた植物の名前ですが、違う植物の名前です。「矢車」とはこいのぼりの一番上についている風車のような部分の名称でどちらの植物もその矢車と見た目が似ていることから名づけられました。どのような違いがあるのか、それぞれの花の特徴や違いをみていきましょう。

矢車菊の特徴

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矢車菊はキク科ヤグルマギク属に所属している一年草です。4~5月に開花する花で、青やピンク、紫、白などさまざまな色の花があります。細い花びらがたくさん集まったかわいらしい花に見えるのですが、実は花びらに見える1枚1枚が1つの花です。たくさんの花が集まって1つの花のように見えています。

比較的に育てやすい品種の花で、ガーデニング初心者の方にもおすすめの花です。かわいらしい花はガーデニングはもちろん、切り花やドライフラワーとしても楽しまれていますよ。

矢車菊は「コーンフラワー(英名)」「セント―レア(学名)」といった別名もあります。これはとうもろこし畑や麦畑に生えていたことや神話でケンタウロス(セント―レア)が薬草として使っていたことが由来であるようです。花言葉には「繊細」「優美」「教育」「信頼」などいろいろあります。

矢車草の特徴

矢車草はユキノシタ科ヤグルマソウ属に所属している多年草です。5~8月に開花する花で、小さな白い花がたくさん集まって咲きます。茎は1mくらいの長さまで成長し、葉はふちがギザギザとした形状が特徴的です。

白い花の美しさは観賞用としても好まれており、栽培もされています。暗くてじめじめとした環境を好んでおり、野生の花は山や林などの日陰で咲く姿を見ることができるでしょう。

矢車草は「フィンガーリーフ(英名)」という別名もあり、葉っぱが手のひらのように開いて茎から生えていることが由来です。花言葉には「出発」「幸福感」「清楚」など矢車菊と同じく複数の意味があります。

一年草と多年草ってなに?

一年草と多年草とはどのようなものなのでしょうか。名前に入っている「一年」と「多年」がポイントとなります。順番に特徴やどのような花が属しているのか解説していきましょう。

\次のページで「一年草:寿命が1年以内」を解説!/

一年草:寿命が1年以内

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一年草とは、種をまいてから1年以内に花を咲かせ、枯れていく花の種類です。寿命が短い分成長が早く、花を咲かせた後に種子をたくさん残して次の年へとつなげていきます。

前半で解説した矢車菊は9~10月に種をまき、4~5月に花を咲かせて枯れていくのです。期間として約9ヶ月の寿命といえるでしょう。ガーデニングのメリットとして花の植え替えが必要ないことが挙げられます。枯れたら取り除き、花が残した次の種子を来年につなげていけたらいいですね。例えば一年草には次のような花があります。

マリーゴールド/コスモス/アサガオ/ビオラ/パンジー/ネモフィラ

マリーゴールドやアサガオは小学校の授業で育てた経験のある方もいるのではないでしょうか。

多年草:寿命が2年以上

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多年草とは、「多年」つまり2年以上生き続ける花の種類です。「種をまく→花が咲く→種子をつける」というサイクルを2年以上続けます。一年草と比べるとゆっくりとした成長速度で、そのため環境に適応しやすく忍耐強い品種が多いです。

矢車草も矢車菊と同じく9~10月に種をまきます。そして春から夏にかけて花を咲かせますが、花が終わった後もそのまま生きており次の年にまた可憐な花を咲かせるのです。花が生きていて、種類によってはどんどん大きくなるので植木鉢やプランターで育てている場合には植え替えが必要になるかもしれません。例えば多年草には次のような花があります。

チューリップ/スイセン/ムスカリ/クロッカス

身近な花の中にも多年草はいろいろとあるのです。見覚えのある名前が多いと思いませんか?

\次のページで「矢車菊と矢車草は寿命と色と咲く場所が異なる」を解説!/

矢車菊と矢車草は寿命と色と咲く場所が異なる

どちらもこいのぼりの「矢車」から名づけられたかわいらしい花ですが、それぞれ寿命、色、咲く場所が違います。両方とも小さい花が集まってとてもきれいなので興味のある方はぜひ見てほしいです。

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雑学

3分で簡単にわかる!矢車菊と矢車草の違いとは?一年草と多年草についても植物好きライターが詳しく解説

一年草:寿命が1年以内

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一年草とは、種をまいてから1年以内に花を咲かせ、枯れていく花の種類です。寿命が短い分成長が早く、花を咲かせた後に種子をたくさん残して次の年へとつなげていきます。

前半で解説した矢車菊は9~10月に種をまき、4~5月に花を咲かせて枯れていくのです。期間として約9ヶ月の寿命といえるでしょう。ガーデニングのメリットとして花の植え替えが必要ないことが挙げられます。枯れたら取り除き、花が残した次の種子を来年につなげていけたらいいですね。例えば一年草には次のような花があります。

マリーゴールド/コスモス/アサガオ/ビオラ/パンジー/ネモフィラ

多年草:寿命が2年以上

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多年草とは、「多年」つまり2年以上生き続ける花の種類です。「種をまく→花が咲く→種子をつける」というサイクルを2年以上続けます。一年草と比べるとゆっくりとした成長速度で、そのため環境に適応しやすく忍耐強い品種が多いです。

矢車草も矢車菊と同じく9~10月に種をまきます。そして春から夏にかけて花を咲かせますが、花が終わった後もそのまま生きており次の年にまた可憐な花を咲かせるのです。花が生きていて、種類によってはどんどん大きくなるので植木鉢やプランターで育てている場合には植え替えが必要になるかもしれません。例えば多年草には次のような花があります。

チューリップ/スイセン/ムスカリ/クロッカス

身近な花の中にも多年草はいろいろとあるのです。見覚えのある名前が多いと思いませんか?

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