簡単でわかりやすい!ゲジゲジとムカデの違いとは?見た目や毒性・効果的な駆除方法も大学で生物を学んだライターが詳しく解説
ムカデに噛まれたときの対処は?
ムカデに噛まれてしまった場合、毒を除去するのが先決。傷口を「冷水」で洗い流しましょう。また専用の器具「インセクトポイズンリムーバー」を傷口にあてがえば、毒が吸い出せます。この器具はハチ毒にも有効。野外作業の頻度が多いなら携行しておきましょう。最後にムカデ毒に有効な「抗ヒスタミン剤含有」のステロイド軟膏を患部に塗布すれば、手当てが完了します。
次はムカデに噛まれたときに、「やってはいけない処置」について2つ紹介。まず噛まれた傷口を「お湯」で洗い流してはいけません。この場合血行が良くなってしまい、全身に毒が回ってしまうからです。また毒を「自分の口」で吸い出すのもやめましょう。口の中に傷があると、そこから毒が入り込んでしまいます。以上の対処法はスズメバチやイラガなど他の毒虫でも共通なので、覚えておくとよいでしょう。
ゲジゲジは「ムカデの仲間」だが無害
ムカデとは「多足亜門ムカデ上綱ムカデ綱」の虫を指す総称。さらに細かく、「全長10cmもの体」と「有毒な大顎」をもつオオムカデ目など4グループに分かれます。そのうちの一つが「ゲジゲジ」ことゲジ目です。彼らはムカデの代表格「オオムカデ目」と大きく異なります。まずゲジゲジは「人に効くほどに強い毒」をもちません。さらにムカデらしからぬ「短い胴と長い足」を活かして、素早く走るのです。