簡単でわかりやすい!ゲジゲジとムカデの違いとは?見た目や毒性・効果的な駆除方法も大学で生物を学んだライターが詳しく解説
ゲジゲジとムカデの具体的な違い
image by iStockphoto
ゲジゲジ(ゲジ)とムカデ(オオムカデ)とでは、具体的に違う点が5つもあります。とくに胴体や背中、顔など「見た目の違い」が顕著。両者は同じ「ムカデ綱」とは思えないほどに違っているのです。さらに毒の強さにも違いが。野外で危険な虫を見分けたいなら、最後までお読みください。
違い1.体つきや歩き方
ゲジゲジとムカデは一目で見分けられます。両者では「体の見た目」や「歩き方」が大きく異なるのです。まず脚の本数が多く、胴体が長いのはムカデ。ゲジゲジの脚が15対なのに対して、ムカデは21対前後の脚を有しています。多くの脚が付属するその胴体は平均して10cm程度、最大でなんと20cmほどにもなるのです。そんなムカデは長い胴体をくねらせながら、地を這うように歩行するのが特徴となります。
対してゲジゲジでは3〜6cm程度の短い胴体に、ムチのような長い脚が付属。その体つきゆえに歩き方が特徴的です。ゲジゲジは長い脚で、地面から胴体を浮かせながら素早く走ります。そして長い脚を身を守る際にも活用。ゲジゲジは鳥など天敵に襲われたとき、脚を切断(自切)して逃げ切るのです。脚は脱皮で再生するので支障ありません。切り離した脚は独立して動き、天敵の注意を惹きつけます。
違い2.背中の見た目
ムカデと違ってゲジゲジでは、胴体の背中側中心に「白色またはオレンジ色の斑点」がついています。斑点の中心には縦長の孔が開いているのが特徴です。これは「気門」といって彼らが呼吸をするための孔。ゲジゲジは背中で息をしているのです。対してオオムカデなど他のムカデでは、体の側面に気門が付属します。
違い3.顔つき
ゲジゲジの顔つきは「昆虫のバッタ」に似ています。頭全体が縦に長く、顔には大きな眼が1対付属しているのです。対してムカデの頭部は平らで一見、眼がないように見えます。じつは彼らの眼は「単眼」といって、簡素なつくりのもの。ムカデでは視力が退化しているのです。代わりに嗅覚が発達。ムカデは「数珠玉状の太い触覚」で匂いを感知します。
こちらの記事もおすすめ
3分で簡単昆虫の定義!羽がないクモやダンゴムシは昆虫ではない?理系院卒ライターが分かりやすくわかりやすく解説!
\次のページで「違い4.毒性」を解説!/