
簡単に分かる「交番」と「駐在所」の違い!ポイントは勤務形態!大学院卒日本語教師が分かりやすく解説
ところで、身近にあり刑事ドラマやアニメなどでもよく出てくる「交番」や「駐在所」。実は同じ施設を指す言葉ではなのです。
今回はそんな「交番」と「駐在所」の違いを、「派出所」との違いを含めて院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき
ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に言葉や雑学について分かりやすく解説していく。
「駐在所」も「交番」も地域の安全を守るための施設

image by iStockphoto
日本で暮らしている人は「交番」や「駐在所」を、必ず一度以上は見たことがあるのではないでしょうか。どちらも地域の安全を守るために無くてはならない施設です。ただ、「駐在所は見たことあるけど交番は見たことがない…」「交番は知ってるけど駐在所はよく知らない」という人もいるかもしれません。
どちらも明治時代からの歴史がある!
「交番」と「駐在所」の歴史は古いです。「交番」のもととなった「交番所」は明治7年から、「駐在所」は明治21年から設置され始めました。特に明治21年以降にこの両者は日本全国にくまなく設置されるようになり、現在の地域警察体制の基礎となっています。
「駐在所」と「交番」の大きな違いとは…?
それではここから本題に入っていきましょう。「交番」と「駐在所」はその業務内容はほぼ同じですが、違いが全くないわけではありません。違いがなければ全部同じ名前にすればいいですから。では、そのような違いがあるのか見ていきましょう。
「交番」:複数の警官が交代で24時間体制で勤務!
「交番」の名前は、”複数の警察官が交替で番をする”という意味から来ています。つまり、1つの交番に警察官は複数人いて、交代で24時間体制で警察業務に当たっているわけです。「交番」では中に警察官が待機しているほか、「警ら」と呼ばれる地域のパトロールや、担当地域内の各世帯を回り異変や転入・転出等を確認する「巡回連絡」などを業務としています。
そして「交番」は主に都市部に設置されており、年中無休です。困った時は遠慮なく駆け込みましょう。
こちらの記事もおすすめ

3分で簡単にわかる!警察署と交番の違いとは?駐在所との違いや地図記号も読書家ライターがわかりやすく解説!
「駐在所」:1人~2人の警察官が住み込みで勤務!
Miyuki Meinaka – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
「駐在所」は主に郊外や山間部などの田舎に置かれることが多いです。そして、この「駐在所」では警察官1人~2人が家族とともに住み込みで働いています。(独身の警察官の場合は単身で住み込みで働いていますね。)
「交番」とは異なり交代勤務制ではないため、開庁時間と休日が存在することも特徴です。開庁時間は 午前8時30分から午後5時15分、または午前7時30分から午後4時15分というのが一般的ですね。ただ、緊急の場合は近所の管轄の「交番」が対応するか、場合によっては「駐在所」が時間外対応をします。業務内容は「交番」と同様です。
こちらの記事もおすすめ

簡単に分かる「警視庁」と「県警」の違い!「警察庁」との違いも院卒日本語教師が分かりやすく解説
\次のページで「某マンガで有名な「派出所」とは…」を解説!/