
3分でわかる!CSRとCSVの違いとは?SDGsとの関係も言語文化学科卒ライターが簡単にわかりやすく解説!
今回はそんなビジネス用語の違いを、定義から確認しつつ、言語文化学部卒ライターさやかと一緒に解説していきます。
ライター/さやか
現在、4歳の娘を育てながらライターとして活動中。夫は企業のサステナビリティに関わる職に就いていることもあり、「CSR 」「CSV 」という言葉は日常で耳にしている。自身もエコ、エシカル、ロハスなどに関心がある。
CSRとCSV の違いとは?

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CSRとCSV。ビジネスシーンや就職活動などにおいて、よく耳にする重要なワードですよね。しかし、両者の違いについてはっきりと説明できないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、CSRとCSVの違いについて解説していきます。
CSR:企業が義務感を持って社会貢献活動をすること
CSR(Corporate Social Responsibility)は、訳すると「企業の社会的責任」。90年代にサステナビリティ社のジョン・エルキントン氏が提唱したと言われています。
具体的には「企業が義務感を持って慈善活動や社会貢献に取り組むことで、社会的責任を果たす」ことを指しており、基本的には事業の発展や利益追求とは直接関係がないことも多いようです。
CSV:企業が本業として社会問題の解決に取り組むこと
CSV(Creating Shared Value)は、訳すると「共有価値の創造」。アメリカの経営学者であるマイケル・ポーター博士らが2011年に発表した論文の中で提唱し、広く知られるようになりました。
「共有価値」とは「『経済的価値』と『社会的価値』の両立」です。この「経済的価値」とは「利益の獲得」を指し、「社会的価値」とは「社会的な問題の解決により社会が享受できる価値」を指します。
つまり、これらを「共有する」とは「企業が本業として社会問題の解決に取り組み、利益を獲得することでより良い社会を実現する」ということ。そして、これを「創造する」とは「この仕組みを作り、企業価値を上げ、持続可能な経営を目指すこと」を意味します。
【CSR】
1.目的:企業としての社会的な責任を果たし、顧客・株主と良い関係を保つこと
2.本業との関連性:やや関係することもあれば、全く関係ないこともある
3.社会貢献の効果・影響:本業ではないので、あまり高くはない
【CSV】
1.目的:社会問題を解決しながら自社の利益を確保し、持続可能な経営を目指すこと
2.本業との関連性:本業が社会貢献と直接繋がっているため、深く関係する
3.社会貢献の効果・影響:高い。大きな効果を生みやすい
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