この記事では「within」と「in」の違いを見ていきます。時間の経過をあらわす前置詞ですが、「within three days」に返事、「in three days」に返事と言われたときに、いつ返事するのか、いつ返事が届くのかわかるか?「within」「in」以外の時間に関する単語も併せて、留学経験がある元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「within」と「in」の違い

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前置詞「within」と「in」にはいろいろな使い方がありますよね。その中でも混同しやすいのが時間を表す「within」と「in」です。「in」には場所や時間を表して「~の中で(に)」という意味があるため、余計に混同してしまいます。

例文を使いながら、まずは「within」と「in」の違いを確認していきましょう。

「within」:ある一定の時間内に

「within」は「~以内」と訳すように、「ある一定の時間内に」という意味があります。「within three days」なら「3日以内」ですね。そして、この場合、「3日以内」であれば、どの時点でも構わないということ。

つまり、1時間後でも、1日後でも、2日後でも、もちろん3日後のいつの時点なのか明確ではないのです。3日間の範囲内のどの時点であっても「within three days」となります。

1. I will go to your office within an hour.
1時間以内にあなたのオフィスに行きます。」
2. It would be appreciated if you could reply within a week.
1週間以内にお返事いただけると幸いです。」
3. Can you pick me up within 30 minutes?
30分以内に迎えに来てくれる?」

例文1は遅くても1時間で、それ以上はかからないことが伝わります。2は1週間を超えないうちに返事がほしいことを相手にお願いしているわけです。3では遅くとも30分を超えないうちに迎えに来てほしいことを伝えています。

このように「within」を使うときは、その範囲内の時間で何かを行うことを表しているのです。その時間の範囲を超えないということが伝わりますね。

「in」:ある時間の経過後に

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「in」は「時間の経過」「所要時間」を表しているので、「~後に」という意味になります。「in three days」は「3日経ったら」つまり「3日後」と言う意味。訳すときに「~で」とすることもあり、「within」のように範囲を表していると勘違いしがちですが、「in」を使う場合は、「ある時間が経過した後」のことを表しているのです。

これも例文で確認していきましょう。

\次のページで「「by」と「until」もまとめて覚えよう」を解説!/

1. I will be back in ten minutes.
10分で戻ります。」
2. We will go to Hawaii in a week.
「私たちは1週間後にハワイに行きます。」
3. You must return to Japan in two months.
2か月で日本に戻らなければなりません。」

1は一見すると10分かからずに戻ってくることもありえるのでは、と思ってしまいがちですが、話し手は10分後に戻ることを伝えています。つまり10分間は席を外すということ。2はこれから1週間経過した後にハワイに行く、つまり1週間はハワイには行かない、3では2ヶ月経ったら帰国する、つまり2ヶ月間は帰国しない、ということを伝えているのです。

このように、「in」を使う場合は、「ある時間が経過した後に」という意味。ここで「after」が使えないのか、という疑問が出てきますよね。「after」も「~の後に」という意味ですが、「after」は単に順番を示しているだけですので、「時間の経過」を表す前置詞ではないのです。

「by」と「until」もまとめて覚えよう

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「within」と「in」の他にも時間の範囲を表す単語があります。せっかくですので、それもまとめて確認していきましょう。

1. 「by」:~までに

まずは「by」ですね。「~までに」という意味で期限を表す言葉です。期限ですので、その期限となる時間や日付を示していて、その期限までの間であればどの時点でもよいということになります。

例えば役所で何かの手続きをするとしましょう。「by 5 p.m.」と言われれば、「午後5時までに」ですので、午後5時前であればどの時間でもよいということになるわけです。

\次のページで「2. 「until(till)」:~まで」を解説!/

1. I have to write some essays by next week.
来週までにエッセイを何本か書かなければならない。」
2. You must be there by 3 p.m.
「そこに午後3時までに行かなければならない。」
3. I want to finish this work by noon.
お昼までにこの仕事を終わらせたい。」

3つとも最終期限が示されていますが、その期限までの間であればいつ終わらせても、いつ行ってもよいということ。

この「by」と同じように使える単語に「before」があります「~までに」、つまり「~より前に」という言い方もあるということです。しかし、ちょっとだけ注意が必要。「by 5:00」は「5時までに」ということで「5時」を含みますが、「before 5:00」は「5時より前に」となり「5時」は含まず、「5時」は遅刻となってしまいます。細かすぎますが、使い分けてくださいね。

2. 「until(till)」:~まで

一方「until(till)」は「~まで」という意味で継続を表しています。「~までずっと」というニュアンスですね。「by」の例文2を見てください。この「by」を「until」にすると意味が全く異なります。「You must be there until 3 p.m.」にすると「午後3時までずっといなけれならない。」となってしまい、伝えたいことが変わってしまうわけです。

なお、「till」は「until」と同じ意味ですが、ややカジュアルな表現になりますので、ビジネス文書などでは「until」を使うのがよいでしょう。

1. You should stay home until next Wednesday.
来週水曜まで家にいたほうがいいでしょう。」
2. He lived in the U.S. until last year.
彼は去年までアメリカに住んでいた。」
3. We cannot enter this building until 9 o'clock.
私たちは9時までこのビルに入ることはできない。」

\次のページで「「within」と「in」の違いは経過する時間」を解説!/

「within」と「in」の違いは経過する時間

「wihin」はある一定の期間内を表し「~以内に」「in」は時間の経過や所要時間を表し「~後に」という意味です。つまり経過する時間に違いがありますよね。混同してしまいがちですが、この違いをしっかり理解できれば、相手が伝えたいのがいつのことなのか、相手に伝えたいこのがいつなのか、というのがしっかり分かりますよね。

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雑学

簡単で分かりやすい「within」と「in」の違い!相手が伝えたいのはいつのこと?元塾講師が詳しく解説!

1. I will be back in ten minutes.
10分で戻ります。」
2. We will go to Hawaii in a week.
「私たちは1週間後にハワイに行きます。」
3. You must return to Japan in two months.
2か月で日本に戻らなければなりません。」

1は一見すると10分かからずに戻ってくることもありえるのでは、と思ってしまいがちですが、話し手は10分後に戻ることを伝えています。つまり10分間は席を外すということ。2はこれから1週間経過した後にハワイに行く、つまり1週間はハワイには行かない、3では2ヶ月経ったら帰国する、つまり2ヶ月間は帰国しない、ということを伝えているのです。

このように、「in」を使う場合は、「ある時間が経過した後に」という意味。ここで「after」が使えないのか、という疑問が出てきますよね。「after」も「~の後に」という意味ですが、「after」は単に順番を示しているだけですので、「時間の経過」を表す前置詞ではないのです。

「by」と「until」もまとめて覚えよう

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「within」と「in」の他にも時間の範囲を表す単語があります。せっかくですので、それもまとめて確認していきましょう。

1. 「by」:~までに

まずは「by」ですね。「~までに」という意味で期限を表す言葉です。期限ですので、その期限となる時間や日付を示していて、その期限までの間であればどの時点でもよいということになります。

例えば役所で何かの手続きをするとしましょう。「by 5 p.m.」と言われれば、「午後5時までに」ですので、午後5時前であればどの時間でもよいということになるわけです。

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