雑学

簡単でわかりやすい!黄染と黄疸の違いとは?黄疸に似た症状も看護師ライターが詳しく解説

今回は、黄染と黄疸の違いについて見ていきます。どうやら肌が黄色になるらしいのですが、病気だけでなく、生まれたばかりの赤ちゃんでも見られ、食べ物でも肌が黄色くなることがあるようです。黄染と黄疸の違いの有無やどういう原因で出現するのかなど、Webライターで看護師の近野チカと一緒に解説していきます。

ライター/近野チカ

病院勤務時代に黄疸を実際に見たことがあるWebライターで看護師。

黄染と黄疸の違いとは

image by iStockphoto

黄染や黄疸はあまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか。どういう原因で起こるのかなど、詳しく見ていきましょう。

黄染とは肌などが黄色に染まること

肌や眼球が黄色に染まるのが黄染(おうせん)です。原因はどうあれ、単純に黄色に染まっている状態を指します。

黄疸とは血中ビリルビンが増加し、皮膚などに黄染が見られる状態

血液中の赤血球の寿命は120日程度で寿命をむかえると、脾臓などで壊されます。その際、ヘモグロビンの一部が代謝され間接ビリルビンになり、アルブミンとくっついて肝臓へ運ばれて処理され、胆汁中に入ると直接ビリルビンとなって胆道から排泄されるのが一連の過程です。

ビリルビンを作るところから排泄の過程のどこかで問題が起き、血中のビリルビンが増加した結果、皮膚や眼球などに黄染が見られる状態を黄疸といいます。直接ビリルビンと間接ビリルビンの合計を血清総ビリルビンといい、どちらかが上昇すると黄疸症状が出るのです。

黄疸の原因になるのは肝臓だけではない

黄疸といえば肝臓の病気、というのは間違いではありませんが、それ以外の原因でも起こります。作る段階の問題では、溶血性貧血などで赤血球が過剰に壊されて肝臓で処理できなくなり、血中に間接ビリルビンがあふれたのが溶血性黄疸です。

肝臓の機能に問題があったり、胆汁を運ぶ途中で問題が起こっても黄疸が出現します。肝細胞性黄疸では、肝臓に運ばれた間接ビリルビンが肝炎など肝臓の細胞に障害があると直接ビリルビンに変換できなかった結果、出現した黄疸です。

胆汁を運ぶ経路に問題がある胆汁うっ滞性黄疸では、肝臓で直接ビリルビンに変換できてもウイルスやアルコールなどが原因で胆汁にまぜることができないと肝臓の中にたまってしまうために起こります。胆汁の排出ルートに問題がある場合の胆外胆汁うっ帯性黄疸(閉塞性黄疸)では胆汁に混ざることができても胆管や腸管に出る部分が塞がっているのが原因です。

\次のページで「黄疸のような症状があっても病気ではない場合とは?」を解説!/

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