この記事では「イヌ科」と「ネコ科」の違いについてみていきます。犬と猫はペットの定番、人気の動物です。飼い主に忠実で喜怒哀楽が分かりやすい犬は、一緒にアクティブな時間も楽しめる。一方、マイペースで気まぐれな猫は飼育に手間がかからず気楽なイメージです。双方さまざまな魅力がありますが、その性格や飼い方の違いは「イヌ科」と「ネコ科」の習性の違いにあるんです。何がどう違うのか、属する他の動物の紹介など、個人的にはネコ派の語学系主婦ライターの小島ヨウと一緒に解説していく。

ライター/小島 ヨウ

ドイツ語学科卒、英語劇や市民劇団に所属した語学系おばさんライター。漢字や言葉の使い方に興味あり。わかりやすくをモットーに深ぼり解説する。

「イヌ科」と「ネコ科」の違い

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「科」は生物分類上の基本的階級のひとつです。上から界→門→綱→目→科→属→種となっています。人間はほ乳綱サル目ヒト科ヒト属という分類です。私たちの身近には色々な階級の動物がいます、今回は「イヌ科」と「ネコ科」についてみていきましょう。

「イヌ科」:鼻口部が長く、爪が引っ込まない

「イヌ科」の動物の特徴はなんといっても顔ですね。鼻と口が突出して長い、犬歯が鋭く顎が発達しています。そう大型の種族はおらず、爪を引っ込めることが出来ませんが長距離の移動、水泳が可能です。生活形態は多様で、群れをつくり集団で狩りや子育てを行う種、また単独行動の種もいます。

「ネコ科」:夜行性で多くの種が単独行動

「ネコ科」は耳が立っていてよく聞こえ、大きな瞳は暗所でもすぐに反応、色も知覚しています。必要時に出せる爪で、早く走り、木に登ることが可能です。森林で生活する種が多く、夜行性。主に単独行動ですが、家族で群れをつくる種もいます。雑食性で地上界では食物連鎖の頂点に立つ動物です。

違いは祖先は同じ、ほ乳綱肉食目

「イヌ科」と「ネコ科」の大きな違いは、例外がありますが、爪の出し入れと、夜行性か否か、です。またネコ科には鎖骨がありますが、イヌ科にはありません。その祖先をたどると同一で、ほ乳綱(乳で子供を育てる種)の肉食目に属しています。

現在、イヌ科は4グレード、12属35~37種。ネコ科は2亜科、8つの系統、14属41種です。属・種の数、分類法は様々あり、研究され変更されていきます。このうち、イヌ科ではリカオンほか数種、ネコ科では紹介するライオンやチーターなど十数種が絶滅危惧種です。

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「イヌ科」に属する動物たち

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では「イヌ科」に属する動物をみていきます。「イヌ科」といえば犬で、次に思い浮かべるのはオオカミでしょう。中国や極東・アメリカなど北半球で生息していますが、残念ながら日本では絶滅してしまいました。ほか、コヨーテやジャッカルがイヌ科の動物ですが、今回は今の日本で生息する身近なイヌ科をピックアップしてご紹介します。

「イヌ」:古くから人に使役され愛されるイエイヌ

「イヌ」はイヌ科イヌ属のほ乳類で古来から家畜化、飼育され親しまれています。日本ではオオカミをヤマイヌ、そして犬をイエイヌと言って区別していました。世界で700~800種類、4億頭が生息しているといわれています。

嗅覚と聴覚がするどく、種類によっては1~2年で成犬になり、寿命は10年から15年です。社会的動物で感情が豊か。飼い犬の場合は飼い主と家族を一つの群れとみなしているとされ、主に従い、命令に忠実に行動できます。

「キツネ」:イヌ亜科、小型で大きな耳、群れない

「キツネ」はイヌ科イヌ亜科キツネ属の動物で、ぴんと立った大きな耳とモフモフのしっぽが特徴です。群れず、家族で生活しています。夜行性で用心深く、また好奇心が強く頭が良いです。肉食の雑食性で、家畜や小動物を襲い、ごみを漁るので害獣とされることも。35,000頭弱が日本の全域で生息しています。

「タヌキ」:体が丸く足が短い、原始的な動物

「タヌキ」はイヌ科タヌキ属、もともと極東にしかいなかった珍しい動物で1種類(2種という説も)しかいません。1メートル弱の丸い体、森林や林に住み、家族単位で生活します。足が短いので走ることは苦手ですが木に登ることもでき、雑食性で夜行性です。毛皮が防寒具に相応しいとされ乱獲されたことも。

急に驚かせると仮死状態のようになることから、寝たふり死んだふりを古来から「タヌキ寝入り」といいます。

「ネコ科」に属する動物たち

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「ネコ科」といえば猫ですね、ほかにもヤマネコ・ライオン・トラ・ヒョウ・ジャガーやオセロットなど動物園や映像番組でもおなじみの動物がたくさん属しています。今回は特に有名で特徴のある種をみていきましょう。

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「ネコ」:ネコ科ネコ属、家畜化されたイエネコ

ここでいう「ネコ」は家畜化されたイエネコのことです。ネコは狩猟の友であるイヌと比べて家畜化が遅く、ネズミの駆除係として穀物を守り、伝染病の発生を防ぐ役目を期待されました。また宗教的・神秘的な観念があり、神聖化される一方、魔性が宿るともされ世界中で様々ないわれや信仰があります。

誕生して1年ほどで生殖可能になり寿命は15年前後。大きな目、聴覚に優れ、夜行性で睡眠時間が長いです。群れませんが集まると順位があるといわれます。よって飼い主は同類、その家族は個人別の付き合い方をするそうです。

「ライオン」:ネコ科ヒョウ属、大きな種

ライオンはネコ科の中でトラに次いで2番目に大きな種です。主な生息地はアフリカ大陸サハラ以南で、インドライオンは絶滅の危惧があります。オスは体長250センチになり体重200キロ越え、たてがみが特徴ですね。

ネコ科では珍しく社会性があり、オスが1~3頭とメスと子供あわせて15頭までの群れで生活します。一日のほとんどはのんびり過ごし、狩りはメスのみ、暗い夜明け前の2時間ほどです。

「チーター」:ネコ科チーター属、世界最速のほ乳類

チーターは一種のみでチーター属になり、ネコ科には珍しく爪は出たまま、昼行性です。しっぽを含めると2メートルほど、体は黒い丸い斑点が特徴でサバンナの草原や疎林に住んでいます。肉食で、狩猟時の速度は3秒で時速90キロ超え、平均300メートル走行するそうです。単独生活ですが家族で群れることもあり、縄張りがあります。

「イヌ科」と「ネコ科」の違いは様々

この記事では「イヌ科」と「ネコ科」の違いを説明しました。「イヌ科」は社会性を持ち昼行性、「ネコ科」は単独行動で夜行性、など様々な相違点があることが分かりましたね。

家畜化された種が一般的に言う「イヌ」であり「ネコ」です。今は9割が屋内で飼われています。まさにイエイヌ、イエネコですね。私たちの大事なパートナー、その愛らしさは心のよりどころになっています。

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3分で簡単にわかる「イヌ科」と「ネコ科」の違い!実は祖先は同じ?ライオンやタヌキはどっち?語学系主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では「イヌ科」と「ネコ科」の違いについてみていきます。犬と猫はペットの定番、人気の動物です。飼い主に忠実で喜怒哀楽が分かりやすい犬は、一緒にアクティブな時間も楽しめる。一方、マイペースで気まぐれな猫は飼育に手間がかからず気楽なイメージです。双方さまざまな魅力がありますが、その性格や飼い方の違いは「イヌ科」と「ネコ科」の習性の違いにあるんです。何がどう違うのか、属する他の動物の紹介など、個人的にはネコ派の語学系主婦ライターの小島ヨウと一緒に解説していく。

ライター/小島 ヨウ

ドイツ語学科卒、英語劇や市民劇団に所属した語学系おばさんライター。漢字や言葉の使い方に興味あり。わかりやすくをモットーに深ぼり解説する。

「イヌ科」と「ネコ科」の違い

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「科」は生物分類上の基本的階級のひとつです。上から界→門→綱→目→科→属→種となっています。人間はほ乳綱サル目ヒト科ヒト属という分類です。私たちの身近には色々な階級の動物がいます、今回は「イヌ科」と「ネコ科」についてみていきましょう。

「イヌ科」:鼻口部が長く、爪が引っ込まない

「イヌ科」の動物の特徴はなんといっても顔ですね。鼻と口が突出して長い、犬歯が鋭く顎が発達しています。そう大型の種族はおらず、爪を引っ込めることが出来ませんが長距離の移動、水泳が可能です。生活形態は多様で、群れをつくり集団で狩りや子育てを行う種、また単独行動の種もいます。

「ネコ科」:夜行性で多くの種が単独行動

「ネコ科」は耳が立っていてよく聞こえ、大きな瞳は暗所でもすぐに反応、色も知覚しています。必要時に出せる爪で、早く走り、木に登ることが可能です。森林で生活する種が多く、夜行性。主に単独行動ですが、家族で群れをつくる種もいます。雑食性で地上界では食物連鎖の頂点に立つ動物です。

違いは祖先は同じ、ほ乳綱肉食目

「イヌ科」と「ネコ科」の大きな違いは、例外がありますが、爪の出し入れと、夜行性か否か、です。またネコ科には鎖骨がありますが、イヌ科にはありません。その祖先をたどると同一で、ほ乳綱(乳で子供を育てる種)の肉食目に属しています。

現在、イヌ科は4グレード、12属35~37種。ネコ科は2亜科、8つの系統、14属41種です。属・種の数、分類法は様々あり、研究され変更されていきます。このうち、イヌ科ではリカオンほか数種、ネコ科では紹介するライオンやチーターなど十数種が絶滅危惧種です。

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