この記事ではデジタルとアナログの違いについてみていきます。デジタルとアナログと聞くと、時計やテレビ、カメラなど、もともとアナログ式だったものをデジタル化させるイメージがあるよな。2つの大きな違いは、表し方です。アナログ式だったものをデジタル化させる理由も、2つの表し方のメリットやデメリットを考慮した結果なんです。そんなデジタルとアナログについて、雑学ライターのYunaと一緒に解説していきます。

ライター/Yuna

現役ママライターのYuna。デジタルガジェットが大好き。この記事では、「今すぐ使える雑学」をコンセプトに解説していく。

デジタルとアナログの仕組み

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デジタルとアナログの仕組みの違いは、表し方。同じ情報でも、数字や記号で表すときはデジタル、物量で表すのがアナログの特徴です。

2つの仕組みがわかりやすいのは時計。デジタル時計は今が何時何分何秒なのかがひと目でわかりますよね。一方アナログ時計は、秒針が緩やかに目盛りの間を動き続けます。同じ時計でも、デジタルかアナログかによって時間の表し方が違うのです。

デジタル:情報を記号や数字に変換する

デジタルとは、連続する量を段階で区切って数字で表すこと。デジタルの仕組みは、時計や画像、体温計などを想像するとわかりやすいです。例えばパソコンやスマートフォンに表示される画像は一見滑らかに見えますが、拡大して表示するとたくさんの点が集合して成り立っていることがわかります。

その他にもデジタル時計の時間や体温計の体温のように、連続する量を数字で表す仕組みがデジタルなのです。

アナログ:物量をそのまま表す

アナログとは、連続する量をそのまま表すこと物質や量、長さを表すときによく使われる仕組みです。例えばメジャーやアナログ時計は、数字と数字の間を目視することが可能ですよね。ゆるやかな変化や差分を捉えられる一方、白黒はっきりした数値を読み取るのが難しいのがアナログの特徴です。

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テレビがデジタルに変わった理由

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デジタルとアナログといえば、2011年に地上波テレビ放送がデジタルに変わり、俗に言う「地デジ化」が行われました。

なぜ、従来の放送の仕組みをデジタル化する必要があったのでしょうか。それは、映像を編集・保存したり、遠くへ送信するためにデジタルの仕組みが優れていたからです。テレビ放送のデジタル化の経緯を知れば、デジタルとアナログの違いがより具体的に理解できるでしょう。

1.電波の帯域不足を解決するため

総務省によると、テレビがデジタル放送に切り替わった理由を以下のように述べています。

通信や放送などに使える電波は無限ではなく、ある一定の周波数に限られています。現在の日本では、使用できる周波数に余裕がなく過密に使用されています
(総務省,https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/kihonjoho/kihonjoho2.html)

電波は目に見えないのでわかりづらいですが、実は使える周波数は有限なんですね。携帯電話の急速な普及による電波の帯域不足もデジタル化の背中を押すことに。デジタル放送はチャンネル数を減らしたり、ワンセグなどを通して外出先でも楽しめるようになるなど多くの恩恵をもたらしました。

2.ノイズを減らすため

デジタル放送のメリットは、高画質・高音質な映像を楽しめること。アナログ放送では、今のテレビでは見る機会がないスノーノイズが起きる問題点があったのです。電波が正常に受信できない場合にテレビ画面に雑音とともに黒や白などのざらざらした点が揺れ動く現象のことで、アナログ放送時代には珍しいことではありませんでした。

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デジタルとアナログの活かし方

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デジタルとアナログは、適材適所で使い分けることが可能です。

私たちの身の回りにはテレビ放送のようにデジタル化せざるを得なかったものもあれば、時計や書籍のようにアナログとデジタルの両方が採用されているものもありますよね。デジタル化が進んでも、アナログ式のものがすべて廃れる可能性は低いでしょう。最後に、それぞれの表し方が活かされている一例を紹介します。

デジタル:情報を保存・共有しやすい

デジタルが使われる理由は、保存したり、他者と共有しやすくするため。デジタルはインターネットを介してデータとして保存・複製したり、情報を送ったりするのに最適だからです。

例えば、デジタル時計が表す時刻は誰の目からみても誤差がありません。また、写真を大勢で共有するのは難しいですが、画像に変換してSNSに投稿すれば一度に多くの人が閲覧できます。デジタルは、情報を残したり誰かに伝えたいときに便利です。

アナログ:人間の感覚を表現しやすい

アナログが使われる理由は、情報を感覚的に捉えて理解したいから。例えば、メモを取るときや絵を描くとき、パソコンやタブレットよりもノートや画用紙などの紙に書きたい人は多いですよね。紙は筆圧や色の濃淡を忠実に再現し、アイデアの下書きにも役立ちます。アナログはありのままの情報を表し、目や耳を使って感覚的に捉えたいときに便利です。

デジタルとアナログに優劣はない

デジタルとアナログの違いは、情報を数字に変換するか、物量で表しているかの違いでした。現在デジタル式が採用されている情報やものはすべてアナログ式だったように、どちらも一長一短があり優劣はありません。IT技術やメタバースなどと相性が良いデジタルは今後も重宝されるかもしれませんが、人間の五感に従って表現したいときに最も最適なのはアナログ式と言えるでしょう。

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簡単でわかりやすいデジタルとアナログの違い!仕組みや活かし方も雑学ライターが詳しく解説

この記事ではデジタルとアナログの違いについてみていきます。デジタルとアナログと聞くと、時計やテレビ、カメラなど、もともとアナログ式だったものをデジタル化させるイメージがあるよな。2つの大きな違いは、表し方です。アナログ式だったものをデジタル化させる理由も、2つの表し方のメリットやデメリットを考慮した結果なんです。そんなデジタルとアナログについて、雑学ライターのYunaと一緒に解説していきます。

ライター/Yuna

現役ママライターのYuna。デジタルガジェットが大好き。この記事では、「今すぐ使える雑学」をコンセプトに解説していく。

デジタルとアナログの仕組み

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デジタルとアナログの仕組みの違いは、表し方。同じ情報でも、数字や記号で表すときはデジタル、物量で表すのがアナログの特徴です。

2つの仕組みがわかりやすいのは時計。デジタル時計は今が何時何分何秒なのかがひと目でわかりますよね。一方アナログ時計は、秒針が緩やかに目盛りの間を動き続けます。同じ時計でも、デジタルかアナログかによって時間の表し方が違うのです。

デジタル:情報を記号や数字に変換する

デジタルとは、連続する量を段階で区切って数字で表すこと。デジタルの仕組みは、時計や画像、体温計などを想像するとわかりやすいです。例えばパソコンやスマートフォンに表示される画像は一見滑らかに見えますが、拡大して表示するとたくさんの点が集合して成り立っていることがわかります。

その他にもデジタル時計の時間や体温計の体温のように、連続する量を数字で表す仕組みがデジタルなのです。

アナログ:物量をそのまま表す

アナログとは、連続する量をそのまま表すこと物質や量、長さを表すときによく使われる仕組みです。例えばメジャーやアナログ時計は、数字と数字の間を目視することが可能ですよね。ゆるやかな変化や差分を捉えられる一方、白黒はっきりした数値を読み取るのが難しいのがアナログの特徴です。

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