この記事では玉ねぎとペコロスの違いについてみていきます。どちらも煮込み料理やサラダとしてよく食べられている野菜です。違いはずばり大きさにありますが、糖度や栽培方法など調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな日常的に食されている野菜の違いを確認しつつ、似ている野菜についても農家ライターの斉藤佳人と一緒に解説していきます。

ライター/斉藤佳人

お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。

玉ねぎとペコロスの違いとは?

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食卓にいろどりを与えてくれる野菜たち。それぞれが持つ特性や風味は料理の楽しみを広げてくれます。たくさんの野菜がある中で玉ねぎとペコロスはよく似ていますが、その一番の違いは大きさ。糖度や栽培方法の違いについても順番に確認していきましょう。

違いその1:大きさ

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玉ねぎは手のひらにちょうど乗るくらいの球形で直径が10cmほどの大きさです。ずっしりとした重みがありますね。これに対してペコロスは直径が3から4cm。とても小さいため小たまねぎ、プチオニオンとも呼ばれています。

違いその2:糖度

大きさのほかに、糖度の違いもあります。玉ねぎは一般的に糖度8~9なのですが、ペコロスは糖度11とスイカに匹敵する甘みを持っているのです。

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違いその3:栽培方法

普通の玉ねぎは10~15cm間隔で植え付けるのですが、ペコロスはこの株間を5cmほどの密植にして栽培します。間隔をせまくして育てることであえて成長を抑えて、小ぶりな玉ねぎとなるのです。

省スペースで栽培できるため、浅めのプランターなどで家庭菜園を楽しむのも良いでしょう。多くの場合、品種そのものは同じですがペコロス専用の品種も開発されています。

玉ねぎとペコロスを使い分けよう!

玉ねぎとペコロスは大きさと糖度が違うことから、それぞれ向いている料理があります。特徴を理解して使い分けましょう。

玉ねぎを使った料理

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玉ねぎは炒め物やスープ、煮物などの幅の広い料理に利用されています。玉ねぎは加熱することで辛み成分である硫化アリルが揮発して、もともと持っている甘みが際立つという特徴も。

加熱すると水分が蒸発して甘みが濃縮されますね。また、加熱によって糖類の一部がカラメル化してあめ色に代わります。このことによって風味が増して甘みが協調されるのです。

生で玉ねぎをサラダやマリネにするととても美味しいですね。生の玉ねぎには抗酸化作用の強いケルセチンが多く含まれており血液をサラサラにする効果があると言われています。ケルセチンは熱に弱く、水に溶けだしやすい特徴があるので、健康効果を期待して玉ねぎを利用するときは、水にあまりつけないようにしましょう。

\次のページで「ペコロスを使った料理」を解説!/

ペコロスを使った料理

ペコロスは小ぶりなために、カットしなくてもそのまま調理できます。身がしまっているのも特徴です。甘みも強いので丸ごとポトフなどの煮込み料理にすると見た目もかわいくなりますね。また竹串にさして焼いたり、フライにするのも良いでしょう。

似ている野菜についても確認しよう!

ペコロスと見た目が似ている野菜にエシャロットがあります。また、エシャロットとよく間違われるエシャレットというものありますね。ここで違いを確認しましょう。

エシャロットとは?

エシャロットは玉ねぎの一種です。日本ではあまりなじみがないのですが、フランスやイタリア料理には香りづけや臭みけしとしてよく利用されています。日本で流通しているエシャロットはそのほとんどが輸入品。

エシャロットの品種は大きく2つあり、グレーエシャロットと赤茶エシャロット。グレーエシャロットは香りが良いのが特徴。赤茶エシャロットはグレーシャロットよりもほんの少し細長い形をしています。

エシャレットについても知ろう!

エシャロットと混同されがちな野菜にエシャレットがあります。エシャレットは生食用に栽培されたラッキョウです。成長途中のラッキョウを若どりしたもので、はじめの頃は根ラッキョウとして発売されていました。

しかし、なかなか売れなかったため、エシャロットと改名して販売されたのです。その後、本物のエシャロットが日本で流通するようになったため、区別するために現在のエシャレットになりました。

特徴を理解して食事を豊かにしよう!

独特の辛みと甘みを持つ玉ねぎ。玉ねぎを密植して小さく育てたものがペコロスでした。大きさの違いのほかに、糖度と身のかたさにも違いがあるので、それぞれの特徴を生かして食卓に取り入れましょう。

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雑学

3分で簡単にわかる玉ねぎとペコロスの違い!エシャロット・エシャレットとの違いも農家ライターが詳しく解説

この記事では玉ねぎとペコロスの違いについてみていきます。どちらも煮込み料理やサラダとしてよく食べられている野菜です。違いはずばり大きさにありますが、糖度や栽培方法など調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな日常的に食されている野菜の違いを確認しつつ、似ている野菜についても農家ライターの斉藤佳人と一緒に解説していきます。

ライター/斉藤佳人

お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。

玉ねぎとペコロスの違いとは?

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食卓にいろどりを与えてくれる野菜たち。それぞれが持つ特性や風味は料理の楽しみを広げてくれます。たくさんの野菜がある中で玉ねぎとペコロスはよく似ていますが、その一番の違いは大きさ。糖度や栽培方法の違いについても順番に確認していきましょう。

違いその1:大きさ

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玉ねぎは手のひらにちょうど乗るくらいの球形で直径が10cmほどの大きさです。ずっしりとした重みがありますね。これに対してペコロスは直径が3から4cm。とても小さいため小たまねぎ、プチオニオンとも呼ばれています。

違いその2:糖度

大きさのほかに、糖度の違いもあります。玉ねぎは一般的に糖度8~9なのですが、ペコロスは糖度11とスイカに匹敵する甘みを持っているのです。

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