この記事ではシンセサイザーとエレクトーンの違いについてみていきます。どちらも電子楽器ですがどのような違いがあるのでしょうか。また、同じ電子楽器に電子ピアノやキーボードなどもありますが、これらとの違いは何でしょうか。今回はシンセサイザーとエレクトーンの違い、また電子ピアノとキーボードとの違いについても、ピアノ歴23年ライターりんと一緒にそれぞれ詳しく解説していきます。

ライター/りん

保育士や塾講師、カフェ店員など様々な職を経て現在ライターとして活動している。ピアノを弾いている経験を生かして電子楽器の違いについてわかりやすく解説していく。

シンセサイザーとエレクトーンは何が違うの?

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シンセサイザーとエレクトーン。どちらも同じ電子楽器の仲間ですがそれぞれ違う楽器の名称です。どのような違いがあるのでしょうか。順番に見ていきましょう。

シンセサイザー:音色を合成できる電子楽器

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シンセサイザーとは自由に音色を合成できる電子楽器の名称です。英語のsynthesize(合成する)からきた名称で、エフェクトを加工することで自由に音色を変化させることができます。

このように解説してみましたが、イメージをもちづらい方もいるでしょう。楽器には弦楽器や打楽器など様々な種類が存在しますが、これらは弦をはじくことや打楽器の面を叩くことで空気を振動させて音を鳴らしています。シンセサイザーは合成した音色をスピーカーで流すことで空気を振動させ音色を届けているのです。

シンセサイザーの種類は幅広く、キーボードのような鍵盤のある種類も多いですが、鍵盤がない種類もあります。パソコンで合成できるフリーソフトや管楽器のような吹くタイプの商品も発売されているのです。大切なのは楽器の形ではなく、「音色を合成できる」という点であるといえるでしょう。

フリーソフトで合成できるようになったため、楽器が弾けない人でも手軽に作曲できるようになりました。ボーカロイドの広がりもこれが起因しているといえるでしょう。

エレクトーン:ヤマハが販売している電子オルガン

エレクトーンとは楽器メーカーのヤマハが販売している電子オルガンの商品名です。上鍵盤と下鍵盤、足元で操作するペダル鍵盤の3種類の鍵盤から構成されており、ボタンによって自由に音色を変えることができます。ピアノなどの鍵盤楽器の音色はもちろん、管楽器や弦楽器、打楽器などの音色にも変更可能です。音色は鍵盤ごとに設定できるので、複数の楽器の音色を一緒に演奏するなど、演奏の幅も広がります。

エレクトーンだけで完結する演奏はもちろん、他楽器と一緒にアンサンブルを楽しむのも良いでしょう。

\次のページで「電子ピアノやキーボードとはどんな違いがあるの?」を解説!/

電子ピアノやキーボードとはどんな違いがあるの?

電子ピアノとキーボードも鍵盤のある電子楽器である点は同じですが、それぞれ違う楽器の名称で演奏する目的も異なります。どのような違いがあるのか順番に見ていきましょう。

電子ピアノ:アコースティックピアノの再現が目的

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電子ピアノはグランドピアノやアップライトピアノなど、アコースティックピアノの演奏を再現することを目的に作られています。鍵盤の長さや数、鍵盤を押した時の重みや音の出方などアコースティックピアノに合わせて作られているので、ピアノの習い始めなどに購入されることも多いです。電子楽器なので音量調節やヘッドホンで聞くこともできるので、アパートなどあまり大きな音を出せない場所での演奏にもおすすめですよ。

また、録音やデモ演奏、音色変更などもできるので、自分の演奏を確認したり、演奏に合わせて音色を変えたりと幅広い演奏も可能となるでしょう。

キーボード:気軽に鍵盤演奏を楽しむことが目的

キーボードは気軽に鍵盤での演奏を楽しむことを目的に作られています。電子ピアノとは異なり鍵盤の長さや数は商品によって様々で、鍵盤を押したときの重みも軽く、電子ピアノに比べると音色の強弱のつけにくいのが特徴です。

そのかわりコンパクトなサイズなので持ち運びもしやすく場所もあまりとりません。電子楽器なので音量調節やヘッドホン、録音、デモ演奏や音色変更などができるのは電子ピアノと同じです。

シンセサイザーは音色を合成できる電子楽器、エレクトーンは電子オルガンの商品名

シンセサイザーは楽器の形を問わず音色を合成できる電子楽器の名称で、エレクトーンはヤマハが開発した電子オルガンの商品名です。今回の記事では様々な電子楽器についてその違いを解説してきました。それぞれに特徴があるので、自分がどのような楽器を使いたいのか、思いや環境に合わせて選んでみてくださいね。

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3分で簡単にわかる!シンセサイザーとエレクトーンの違いとは?電子ピアノやキーボードとの違いもピアノ歴23年ライターが詳しく解説

この記事ではシンセサイザーとエレクトーンの違いについてみていきます。どちらも電子楽器ですがどのような違いがあるのでしょうか。また、同じ電子楽器に電子ピアノやキーボードなどもありますが、これらとの違いは何でしょうか。今回はシンセサイザーとエレクトーンの違い、また電子ピアノとキーボードとの違いについても、ピアノ歴23年ライターりんと一緒にそれぞれ詳しく解説していきます。

ライター/りん

保育士や塾講師、カフェ店員など様々な職を経て現在ライターとして活動している。ピアノを弾いている経験を生かして電子楽器の違いについてわかりやすく解説していく。

シンセサイザーとエレクトーンは何が違うの?

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シンセサイザーとエレクトーン。どちらも同じ電子楽器の仲間ですがそれぞれ違う楽器の名称です。どのような違いがあるのでしょうか。順番に見ていきましょう。

シンセサイザー:音色を合成できる電子楽器

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シンセサイザーとは自由に音色を合成できる電子楽器の名称です。英語のsynthesize(合成する)からきた名称で、エフェクトを加工することで自由に音色を変化させることができます。

このように解説してみましたが、イメージをもちづらい方もいるでしょう。楽器には弦楽器や打楽器など様々な種類が存在しますが、これらは弦をはじくことや打楽器の面を叩くことで空気を振動させて音を鳴らしています。シンセサイザーは合成した音色をスピーカーで流すことで空気を振動させ音色を届けているのです。

シンセサイザーの種類は幅広く、キーボードのような鍵盤のある種類も多いですが、鍵盤がない種類もあります。パソコンで合成できるフリーソフトや管楽器のような吹くタイプの商品も発売されているのです。大切なのは楽器の形ではなく、「音色を合成できる」という点であるといえるでしょう。

フリーソフトで合成できるようになったため、楽器が弾けない人でも手軽に作曲できるようになりました。ボーカロイドの広がりもこれが起因しているといえるでしょう。

エレクトーン:ヤマハが販売している電子オルガン

エレクトーンとは楽器メーカーのヤマハが販売している電子オルガンの商品名です。上鍵盤と下鍵盤、足元で操作するペダル鍵盤の3種類の鍵盤から構成されており、ボタンによって自由に音色を変えることができます。ピアノなどの鍵盤楽器の音色はもちろん、管楽器や弦楽器、打楽器などの音色にも変更可能です。音色は鍵盤ごとに設定できるので、複数の楽器の音色を一緒に演奏するなど、演奏の幅も広がります。

エレクトーンだけで完結する演奏はもちろん、他楽器と一緒にアンサンブルを楽しむのも良いでしょう。

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