この記事ではスピリッツとウォッカの違いについてみていきます。2つには蒸留酒という共通点があるぞ。蒸留酒は有名なお酒も豊富で数えたらきりがないほどですが、スピリッツと蒸留酒は同義で、ウォッカはスピリッツに含まれる。お酒として嗜む上で2つの違いは味や香りにあるでしょう。そんなスピリッツとウォッカについて、グルメ好きライターYunaと一緒に解説していきます。

ライター/Yuna

現役ママライターのYuna。父が無類のお酒好きで実家にはお気に入りの酒瓶たちが並ぶ。この記事では「今すぐ使える雑学」をコンセプトに解説していく。

そもそも蒸留酒とは?

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スピリッツとウォッカはどちらも蒸留酒です。蒸留酒とは、お酒の1種である醸造酒を蒸留して作ったもの。蒸留酒の元となる醸造酒の代表的なお酒は、日本酒やワイン、ビールなど私たちに身近なものばかり。例えば、日本酒を蒸留すると焼酎になります。スピリッツやウォッカをはじめとした蒸留酒がアルコール度数が高いのは、醸造酒の気体化したアルコールを液体に戻すからなんです。

違いその1.種類

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世界の定義では、スピリッツとは蒸留酒全般のこと。一方ウォッカはヨーロッパを中心とする世界中で作られる蒸留酒の1種で、日本の酒税法ではスピリッツとして区分されます。スピリッツとウォッカは蒸留酒という点で共通していますが、ウォッカとその他のスピリッツでは原料やアルコール度数、風味などで差別化が可能です。

\次のページで「スピリッツ:蒸留酒全般を指す」を解説!/

スピリッツ:蒸留酒全般を指す

スピリッツは、世界的には特定のお酒を表す名称ではなく蒸留酒全般を指します。中世頃にヨーロッパ各地で作られ、その土地で採れた原料が使われました。例えば、オランダのジン、ロシア・ポーランドのウォッカ、地中海付近のブランデーなど今日でも知られている有名なお酒ばかりです。特に、ジン・ラム・ウォッカ・テキーラの世界四大スピリッツは覚えておいて損はありません。

ウォッカ:世界四大スピリッツのひとつ

ウォッカは蒸留酒で、世界四大スピリッツの1種です。ざっくり分けると無味無臭・香り付きの2種類があり、過去にはウォッカ発祥の地を巡ってロシアとポーランドが法廷で争ったことも。最終的に発祥地として認められたロシアでは原料に大麦やライ麦が、その他の地域ではフルーツやじゃがいも、小麦などが使われています。

ウォッカはシンプルな味わいで、カクテルのベースに使われることが多いです。

違いその2.アルコール度数

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アルコール度数が高いお酒は、一口飲んだだけでも酔いやすいですよね。アルコール度数が高いということは、発酵が進んでいるということ。原料が同じ麦でもビールのような風味がウイスキーにないのは、蒸留酒の製法の過程で発酵されたからです。スピリッツとウォッカはどちらも蒸留酒なので、アルコール度数も高いことが予想できますね。

スピリッツ:30〜40度前後が主流

スピリッツのアルコール度数は、おおよそ30〜40度くらいのお酒が多いです。蒸留酒全般を指すスピリッツは、日本酒やビールなどに比べると間違いなくアルコール度数は高いと言って過言ではありません。火の酒と呼ばれるだけあり、ストレートで飲めば体が内側から燃え上がるよう。慣れないうちはカクテルで試すといいでしょう。

ウォッカ:40度前後だが90度以上の種類も

世界に流通するウォッカのアルコール度数は40度前後のものが一般的。ビールは5〜10度、日本酒は15度前後のため、ウォッカは倍以上のアルコール度数であることがわかります。一般的なウォッカでもかなりの高さですが、スピリタスというウォッカはなんと96度蒸留回数を重ねて70回、ほぼアルコールそのものです。ウォッカは総じてアルコール度数は高めですね。

\次のページで「違いその3.味の特徴」を解説!/

違いその3.味の特徴

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お酒を飲む理由は、喉を潤して、酔うことでしか味わえない心地よさを得るためではないでしょうか。お酒の席という言葉もあるように複数人で飲む楽しみ方もありますね。自分好みの味を探求するのも、お酒の楽しみ方のひとつ。ウォッカを含むスピリッツの多くは、原料によって味の特徴も様々です。

スピリッツ:癖のあるジン、甘いラム、幅広いテキーラ

スピリッツの味は蒸留酒の数だけあるため、ウォッカを除く世界四大スピリッツから味の特徴を知っていきましょう。

お酒の味の違いは原料や製法によって変わり、ジン・ラム・テキーラはストレートでも薄めたカクテルでも楽しめます。薬草が原料に用いられ独特な風味のするジン、サトウキビが原料で甘い味わいのラム、原料や熟成方法が様々で味も多種多様のテキーラ。どれも自分の好みの味によって選んで楽しめそうですね。

ウォッカ:癖がなくすっきりした味わい

ウォッカといえば、香りも特に無く癖のないすっきりとした味が特徴。蒸留の過程で原料の味や成分がほとんど残らないためです。水のような口当たりになり、アルコール度数のわりに飲みやすいですが油断は禁物。

一方、ウォッカの中には香りのあるフレーバードタイプもあり、例えばポーランド産のベルヴァーデルはバニラの風味がします。その日の気分によってウォッカの風味を選ぶのもおすすめです。

スピリッツとウォッカはアルコール度数の強い蒸留酒

スピリッツとウォッカは、アルコール度数が高い蒸留酒ですが決して飲めないわけではありません。ストレートでも時間をかけて飲んだり、カクテルにされたものを飲むのも良いでしょう。スピリッツとウォッカの特徴や味の違いを知って、お気に入りのお酒を見つけられるといいですね。

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雑学

簡単でわかりやすいスピリッツとウォッカの違い!定義や味もグルメ好きライターが詳しく解説

この記事ではスピリッツとウォッカの違いについてみていきます。2つには蒸留酒という共通点があるぞ。蒸留酒は有名なお酒も豊富で数えたらきりがないほどですが、スピリッツと蒸留酒は同義で、ウォッカはスピリッツに含まれる。お酒として嗜む上で2つの違いは味や香りにあるでしょう。そんなスピリッツとウォッカについて、グルメ好きライターYunaと一緒に解説していきます。

ライター/Yuna

現役ママライターのYuna。父が無類のお酒好きで実家にはお気に入りの酒瓶たちが並ぶ。この記事では「今すぐ使える雑学」をコンセプトに解説していく。

そもそも蒸留酒とは?

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スピリッツとウォッカはどちらも蒸留酒です。蒸留酒とは、お酒の1種である醸造酒を蒸留して作ったもの。蒸留酒の元となる醸造酒の代表的なお酒は、日本酒やワイン、ビールなど私たちに身近なものばかり。例えば、日本酒を蒸留すると焼酎になります。スピリッツやウォッカをはじめとした蒸留酒がアルコール度数が高いのは、醸造酒の気体化したアルコールを液体に戻すからなんです。

違いその1.種類

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世界の定義では、スピリッツとは蒸留酒全般のこと。一方ウォッカはヨーロッパを中心とする世界中で作られる蒸留酒の1種で、日本の酒税法ではスピリッツとして区分されます。スピリッツとウォッカは蒸留酒という点で共通していますが、ウォッカとその他のスピリッツでは原料やアルコール度数、風味などで差別化が可能です。

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