
簡単でわかりやすい!寂寥と寂寞の違いとは?読み方や漢字の意味も現役塾講師が詳しく解説

ライター/空野きのこ
大学在学中から文学・国文法や教育について本格的に学び、現在は小中学生に勉強を教えている講師。その知識と経験を活かし、言葉の雑学を中心に分かりやすく解説していく。
寂寥と寂寞の読み方を説明

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まずは、「寂寥」と「寂寞」のそれぞれの読み方について説明したいと思います。「寂寥」の読みは「せきりょう」あるいは「じゃくりょう」です。一方、「寂寞」は「せきばく」、あるいは「じゃくまく」と読みます。このように複数の読み方がある理由としては、これらの単語には「漢音で読む読み方」と「呉音で読む読み方」があるからです。
漢字には音読みが複数あるものがありますよね?漢字はもともと中国から伝わってきたもので、音読みは中国の発音が元になっているということはご存じかと思いますが、音読みの中でも古い読み方は呉音、それより新しい読み方は漢音というように、同じ漢字でも時代によって違った読み方が伝わってきました。そのため、一つの漢字でも複数の音読みを持っていることがあるのです。
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「寂寥」……「せきりょう(漢音)」「じゃくりょう(呉音)」
「寂寞」……「せきばく(漢音)」「じゃくまく(呉音)」
寂寥と寂寞のざっくりした違いを説明
つぎに「寂寥」と「寂寞」のおおまかな違いを説明しましょう。「寂寥」と「寂寞」はどちらも、「ものさみしい様子」や、あるいは「心が満たされないでさみしい様子」などを意味する言葉であり、正直、どうしても使い分けなくてはいけないほどの大きな意味の違いはありません。
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