
簡単でわかりやすい!文旦・ボンタン・ザボンの違い!実は同じ品種?雑学好きライターが詳しく解説
一見別物に思えるこの3つ、実は同じ品種のことで地域や年代によって名称が異なっているだけなんです。今回はそんな柑橘類の食べ物を、呼び方の違いを確認しつつ、雑学好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお
漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。
文旦・ボンタン・ザボンの違いとは?

image by iStockphoto
別物のように思える文旦・ボンタン・ザボンの3つですが、実は同じものを指しています。一般的には「文旦」と呼ぶことが多く、地域や年代によって文旦がなまり「ボンタン」と呼ぶようになったようですね。特に九州や四国で「ボンタン」と呼ばれています。一方「ザボン」は文旦の標準和名です。
なぜ呼び方が違うの?
文旦は江戸時代に、中国の船の船長「謝文旦(ジアブンタン)」から伝わったといわれています。ジアブンタンは果肉が淡い黄色の品種を「文旦」、果肉が赤い品種を「謝文(ジアブン)」と呼び分けて伝えました。そこから呼び名がなまり、文旦をボンタン、ジアブンをザボンと呼ぶようになったのです。
またもう1つの説として、中国の「文さん」という役者の家に見事な実がなっていたことから文旦と名付けられた説もあります。中国では役者を「旦」といったことから、「文さん」と「旦」で文旦になったのですね。
こちらの記事もおすすめ

日本の歴史で二番目に長い「江戸時代」を歴史オタクがわかりやすく5分で解説
文旦とはどんなもの?

image by iStockphoto
ここまで名称の違いを解説してきましたが、文旦とは実際どのような柑橘類なのでしょうか。
実は文旦は国内生産量の90%近くを高知県が占めています。高知県の特産物といえますね。爽やかで芳醇な香りがあり、皮をむいた瞬間に広がります。またすっきりとした甘みとかすかに感じる苦みがあり、後味が良いのも特徴的。1つが2kg以上になるものもあり、果肉が大きくて食べごたえがあります。
文旦の種類

image by iStockphoto
文旦には種類があり、収穫されている時期も様々です。また高知県だけではなく、他の地域でも栽培されています。ここからはいくつかの代表的な文旦の種類をみていきましょう。
\次のページで「土佐文旦:最も生産量の多い品種」を解説!/