日本海軍の誇る超弩級戦艦と言えば「大和」です。
ですが大和型の後継「武蔵」とは何が違うんでしょうな。
ここでは「大和」と「武蔵」の違いについて、歴史好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

建造所の違い

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日本海軍の超弩級戦艦(英国戦艦「ドレッドノート」を超える規模の戦艦)である「大和」と「武蔵」。当時の国力を結集し造り上げた巨大な戦艦は、太平洋戦争の悲しい歴史とともに今も海の底に眠っています。ここではまず建造所の違いから、姉妹艦であるこの2艦の歴史についてみていきましょう。

大和:海軍の呉工廠で建造

「大和」は海軍の呉工廠(現在の広島県呉市)で、大和型一番艦として建造されました。「大和」という艦名は昭和天皇がいくつかの候補が選んだと言われています。1940年8月に進水し、その後連合艦隊旗艦としてミッドウェー海戦をはじめいくつかの作戦に参加したものの、1945年4月に鹿児島県沖で米軍の攻撃により沈没しました。

武蔵:長崎三菱造船所が建造

「武蔵」は長崎三菱造船所で大和型二番艦として建造されました。実は長崎三菱という民間企業により造られた船だったのです。「大和」より少し遅れて1940年11月に進水し、その後「大和」から連合艦隊旗艦任務を委任されました。山本五十六連合艦隊司令長官の遺骨移送任務にはじまり、マリアナ沖海戦などに参加しましたが、1944年10月に米軍の攻撃で沈没しました。

\次のページで「装備・内装・調度品の違い」を解説!/

装備・内装・調度品の違い

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「大和」と「武蔵」はどちらも連合艦隊旗艦を勤めただけあり、戦闘装備や内装・調度品に関しても当時の最高峰の技術が使われていました。ここでは「大和」と「武蔵」の装備・内装・調度品の違いについて解説していきます。

武蔵の方が優れていた

「大和」と「武蔵」の装備はほぼ同じです。しかし二番艦の「武蔵」は「大和」の強化版としての期待されており、「大和」にはない機銃が搭載されていたり、副砲塔周辺の防御力も強化されていました。

内装や調度品に関しても、大型客船を手掛けたこともある長崎造船所建造の「武蔵」の方が優れていたようです。また「武蔵」は司令部施設や通信指揮室なども機能向上しており旗艦としての使い勝手がよかったため、「大和」より長い間旗艦を勤めていました。

大きさと強さの違い

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「大和」と「武蔵」は建造の過程や、装備・内装・調度品の違いはあれど、ほぼ同じスペックです。しかし戦艦のかっこよさのバロメーターとして気になるのは大きさや強さですよね。ここでは2艦の大きさと強さを比較します。

大きいのはどっち?

「大和」と「武蔵」の大きさは同じです。全長は263m、幅は38.9mとなっています。形だけで言えばほぼ同じ戦艦と言えるでしょう。しかし新造時の乗員定数は「大和」が2500名だったのに対し、「武蔵」は3300名です。おそらく生活環境の良さから、「武蔵」の方が乗員定員数を増加させたのだと思われます。

強いのはどっち?

装備が若干上回っている分、戦闘力で言えば「武蔵」に軍配が上がります。しかしちょっとした差でしかありませんし、最大速力も27.5ノットと同じです。戦艦としては同じスペックと見てよいでしょう。

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大和は呉工廠、武蔵は長崎三菱造船所が建造

ここまで様々な角度から「大和」と「武蔵」の違いを解説してきました。建造所・建造時期の違い、装備・内装・調度品の違い、そして大きさと強さの違いから、この2艦の個性が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。

島国である日本は歴史的に海戦に強く、同じ島国であるイギリス海軍から様々な知見を学びました。「姉妹艦」という呼び名も、船を女性として扱うイギリスの文化から生まれた言葉です。日本を守るという使命のためその身を捧げた「大和」と「武蔵」の姉妹は、今も水底から我々日本人を見守っているのかもしれません。

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3分で簡単にわかる戦艦大和と武蔵の違い!大きいのはどっち?見た目や工廠も歴史好きライターがわかりやすく解説

日本海軍の誇る超弩級戦艦と言えば「大和」です。
ですが大和型の後継「武蔵」とは何が違うんでしょうな。
ここでは「大和」と「武蔵」の違いについて、歴史好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

建造所の違い

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日本海軍の超弩級戦艦(英国戦艦「ドレッドノート」を超える規模の戦艦)である「大和」と「武蔵」。当時の国力を結集し造り上げた巨大な戦艦は、太平洋戦争の悲しい歴史とともに今も海の底に眠っています。ここではまず建造所の違いから、姉妹艦であるこの2艦の歴史についてみていきましょう。

大和:海軍の呉工廠で建造

「大和」は海軍の呉工廠(現在の広島県呉市)で、大和型一番艦として建造されました。「大和」という艦名は昭和天皇がいくつかの候補が選んだと言われています。1940年8月に進水し、その後連合艦隊旗艦としてミッドウェー海戦をはじめいくつかの作戦に参加したものの、1945年4月に鹿児島県沖で米軍の攻撃により沈没しました。

武蔵:長崎三菱造船所が建造

「武蔵」は長崎三菱造船所で大和型二番艦として建造されました。実は長崎三菱という民間企業により造られた船だったのです。「大和」より少し遅れて1940年11月に進水し、その後「大和」から連合艦隊旗艦任務を委任されました。山本五十六連合艦隊司令長官の遺骨移送任務にはじまり、マリアナ沖海戦などに参加しましたが、1944年10月に米軍の攻撃で沈没しました。

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