「取る」や「得る」という意味を持つ英単語はいくつかあるな。
その中でも混同しがちなのが「fetch」と「get」です。
今回は両者の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

fetchとgetの違い

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「取る」や「得る」といった意味を持つ英単語はいくつかあります。その中でも代表的なものが「fetch」と「get」です。両者の違いはいったい何なのでしょうか。ここではまず「fetch」と「get」の違いについて解説していきます。

fetch:取って来る

「fetch」とは「取って来る」という意味の英単語。他の意味としては「取りに行く」、「持ってくる」、「連れてくる」、「来させる」、「呼び出す」、「引き出す」、「惹きつける」など。ここにはないものを、取り出したり、引き寄せたりして使うイメージです。

get:得る

「get」とは「得る」、つまり行為の結果として何かを取得することを意味します。他の意味としては「受け取る」、「自分のものにする」、「買う」、「手に入れる(入手する)」、「確保する」、「調達する」、「理解する」など。「得る」ものは勝手にやってくるものでも、進んで手に入れようとしたものでも構いません。漠然とした「得る」なんですね。

fetchとgetの使い方

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「fetch」と「get」の違いについてはおわかりいただけたと思います。ここで気になるのはそれぞれどのように使うのかですよね。ここでは日常生活における「fetch」と「get」の使い方を、例文を踏まえて紹介していきます。

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fetch:誰かを連れてきたり、資産を築く意味もある

「fetch」の代表的な使い方としては「fetch an apple out of basket(かごからリンゴを1つ取って来る)」のような使い方でしょう。それ以外にも頻繁に使われるのは「fetch a friend(友人を連れてくる)」のような「連れてくる」です。

他には「fetch a high price(高く売れる)」「fetch a fortune(一財産を築き上げる)」など、「資産を築く」という使い方あります。

get:理解する、他人に行動してもらう意味もある

「get」の代表的な使い方は「get an apple(リンゴが1つ手に入る)」のような使い方でしょう。それ以外にも頻繁に使われるのは「理解する」という意味で、「I don't get it(あなたの言っていることが)わかりません」のような使われ方も。

「get a merchandise for less(商品を安くしてもらう)」など、説得や交渉の結果「~してもらう」という使い方もできます。

プログラミングでの使い分け

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「fetch」と「get」は実はITの分野でも頻繁に使われる言葉です。特に「プログラミング」の世界では重要な言葉と言えるでしょう。ここでは限定的なテーマとなりますが、プログラミングの分野における「fetch」と「get」の使い分けを解説していきます。

fetch:DBにアクセスして取って来る

「fetch」とはここにはないものを外部から取って来るニュアンスの英単語。これをプログラムの世界に当てはめると、DB(データベース)にアクセスして必要なデータを取って来るということになります。つまり「fecth」はDBアクセスしてデータを取って来るメソッドにつけるべき名前と言えるでしょう。

get:クラスのメンバーから取って来る

「get」は単純に「得る」。そういう意味では外部アクセスも「get」なのですが、「fecth」との使い分けとして内部のデータから「得る」目的で使われます。

プログラムの世界で具体的に言えば、クラスのメンバーから取って来るということです。すでに持っているデータや、すでに持っているデータから導き出されるデータ(文字列結合や計算の結果)を「得る」ために使われます。

fetchは取って来る、getは得る

ここまで「fetch」と「get」の違い、日常生活における両者の使い方、そしてプログラミングの世界における両者の使い分けについて解説してきました。それぞれの英単語が活躍するシーンが思い描けてきたのではないでしょうか。

筆者は仕事柄、「fetch」と「get」の両方を頻繁に使います。「fetch」はDBだけでなくリモートリポジトリ(外部でソースを管理しているフォルダ)からソースを取得する際にも使いますし、「get」はpublicメソッド(どこからでも呼び出せる処理)と定義すれば外部クラスから使うことも。

実装する処理がどういう目的で動いているのかを考えた上で命名すると良いでしょう。

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IT・プログラミング雑学

3分で簡単にわかるfetchとgetの違い!使い方や例文、プログラミングでの使い分けも雑学好きライターがわかりやすく解説

「取る」や「得る」という意味を持つ英単語はいくつかあるな。
その中でも混同しがちなのが「fetch」と「get」です。
今回は両者の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

fetchとgetの違い

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「取る」や「得る」といった意味を持つ英単語はいくつかあります。その中でも代表的なものが「fetch」と「get」です。両者の違いはいったい何なのでしょうか。ここではまず「fetch」と「get」の違いについて解説していきます。

fetch:取って来る

「fetch」とは「取って来る」という意味の英単語。他の意味としては「取りに行く」、「持ってくる」、「連れてくる」、「来させる」、「呼び出す」、「引き出す」、「惹きつける」など。ここにはないものを、取り出したり、引き寄せたりして使うイメージです。

get:得る

「get」とは「得る」、つまり行為の結果として何かを取得することを意味します。他の意味としては「受け取る」、「自分のものにする」、「買う」、「手に入れる(入手する)」、「確保する」、「調達する」、「理解する」など。「得る」ものは勝手にやってくるものでも、進んで手に入れようとしたものでも構いません。漠然とした「得る」なんですね。

fetchとgetの使い方

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「fetch」と「get」の違いについてはおわかりいただけたと思います。ここで気になるのはそれぞれどのように使うのかですよね。ここでは日常生活における「fetch」と「get」の使い方を、例文を踏まえて紹介していきます。

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