Web系のシステム開発で非常に人気のあるReact。
しかしReact Nativeという似た名前のものが存在していることを知っているでしょうか。
ここではReactとReact Nativeの違いについて、現役システムエンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

Reactとは

image by iStockphoto

ReactとはWebサイトやWebアプリケーションの、主にUI(ユーザーインターフェイス)部分の開発に特化したJavascriptライブラリのこと。ライブラリとはエンジニアがシステム開発をしやすくなるよう、あらかじめ機能単位でまとめられたソースコード群のことです。

Reactの特徴

Reactの大きな特徴として、先進的なデザインのUIを手軽に実装できる点が挙げられます。ソースコーディングの点で言えば、Reactは「宣言型」と呼ばれる言語タイプたのため、「手続き型」や「命令形」と呼ばれる言語よりも効率的にコーディングが可能に。

またReactではデータを更新すると、HTML(画面を描画するためのマークアップ言語)の内容も自動で更新されます。データの更新とHTMLの書き換えの処理を両方行わなくてもいいので処理も効率的です。

Reactの歴史

ReactはFacebook社(現meta社)のソフトウェアエンジニアであるJordan Walke氏によって開発されました。PHP向けのHTMLコンポーネントフレームワークであるXHPの影響を受け、最初はFacebookで、続いてInstagramで使用されるようになりました。現在ではその使いやすさから世界中のWebシステム開発現場で使用されています。

ReactとReact nativeの違い

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Reactの特徴や歴史はおわかりいただけたことでしょう。では本題として、ReactとReact nativeはいったい何が違っているのかを解説していきます。名前が似ているということは、Reactの強化版だったりするのでしょうか。

React nativeとは

React nativeとはFacebook社(現meta社)が開発したクロスプラットフォームのアプリ開発用フレームワークです。クロスプラットフォームとはどのOSでも安定して動作すること。簡単にいえばAndroidとiOSのどちらでも開発できるプラットフォームだと考えてください。

\次のページで「React nativeは何が違うのか?」を解説!/

React nativeは何が違うのか?

Reactがライブラリであったのに対して、React nativeはフレームワークです。フレームワークとはサイトやアプリケーションが機能するための土台として機能するソフトウェアのことを指します。つまりReactはシステム開発の手助けをするためのもので、React nativeはシステム開発の土台そのものなのです。

React nativeの特徴

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Reactは仮想DOM(Document Object Model)を使用してWebブラウザ上でコードをレンダリングしています。これに対してReact nativeはネイティブAPI(使用しているOSに組み込まれたAPI)を使用しているため、OSにより実行環境が異なるのです。

React nativeのメリット

React nativeのメリットは開発や修正が効率的になるという点です。クロスプラットフォームのため、AndroidとiOSアプリが同時に開発できます。ソースコードの大部分を共通化することで工数やリソースの削減が可能。またホットリロードといい、ソースコードを書き換えても再コンパイルをせずに実行できるためスムーズな修正ができます。

React nativeのデメリット

Reactのデメリットはエラー解決の難易度が高い点が挙げられます。ネイティブAPIを使用しているため、アップデートが発生するたびに現在の実行環境との相性的な不具合が発生するかもしれません。またエラーが発生した際、ネイティブAPI側で生じているのかJavascript上で発生しているのか見極めるのに時間がかかります。

\次のページで「Reactはライブラリ、React nativeはフレームワーク」を解説!/

Reactはライブラリ、React nativeはフレームワーク

ここまでReactの概要、ReactとReact nativeの違い、そしてReact nativeの特徴について解説してきました。両者が目的からして違うものであることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

Javascriptは世界で最も普及したプログラミング言語の一つであると同時に、jQueryやvue.js、Next.jsなど関連したライブラリやフレームワークも数多く存在しています。その中でもReactとReact nativeの使いやすさは、ますます評価されていくことでしょう。

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IT・プログラミング雑学

3分で簡単にわかるReactとReact nativeの違い!仮想DOMも現役エンジニアがわかりやすく解説

Web系のシステム開発で非常に人気のあるReact。
しかしReact Nativeという似た名前のものが存在していることを知っているでしょうか。
ここではReactとReact Nativeの違いについて、現役システムエンジニアのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

Reactとは

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ReactとはWebサイトやWebアプリケーションの、主にUI(ユーザーインターフェイス)部分の開発に特化したJavascriptライブラリのこと。ライブラリとはエンジニアがシステム開発をしやすくなるよう、あらかじめ機能単位でまとめられたソースコード群のことです。

Reactの特徴

Reactの大きな特徴として、先進的なデザインのUIを手軽に実装できる点が挙げられます。ソースコーディングの点で言えば、Reactは「宣言型」と呼ばれる言語タイプたのため、「手続き型」や「命令形」と呼ばれる言語よりも効率的にコーディングが可能に。

またReactではデータを更新すると、HTML(画面を描画するためのマークアップ言語)の内容も自動で更新されます。データの更新とHTMLの書き換えの処理を両方行わなくてもいいので処理も効率的です。

Reactの歴史

ReactはFacebook社(現meta社)のソフトウェアエンジニアであるJordan Walke氏によって開発されました。PHP向けのHTMLコンポーネントフレームワークであるXHPの影響を受け、最初はFacebookで、続いてInstagramで使用されるようになりました。現在ではその使いやすさから世界中のWebシステム開発現場で使用されています。

ReactとReact nativeの違い

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Reactの特徴や歴史はおわかりいただけたことでしょう。では本題として、ReactとReact nativeはいったい何が違っているのかを解説していきます。名前が似ているということは、Reactの強化版だったりするのでしょうか。

React nativeとは

React nativeとはFacebook社(現meta社)が開発したクロスプラットフォームのアプリ開発用フレームワークです。クロスプラットフォームとはどのOSでも安定して動作すること。簡単にいえばAndroidとiOSのどちらでも開発できるプラットフォームだと考えてください。

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