金融業の花形である銀行業。
全国的に有名な銀行はいずれも「都市銀行」や「メガバンク」と言われるが、この2つの言葉の違いはいったい何なんでしょうな。
今回は「都市銀行」と「メガバンク」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

都市銀行とメガバンクの違い

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みなさんは「都市銀行」と「メガバンク」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?誰もが知る大企業を想像したのではないでしょうか。なんとなくイメージはついても、具体的な違いまでは理解していない人も多いはず。ここではまず「都市銀行」と「メガバンク」の違いについて解説していきます。

都市銀行:大都市に本店を置く銀行

「都市銀行」とは大都市に本店を置き、全国規模でサービスを提供している銀行のことです。大都市だけでなく、地方都市にも支店があることがほとんど。都市銀行は大都市や地方都市に店舗があるため、各地に地盤のある大企業を主な取引先としています。

メガバンク:特に大規模なサービスを行う都市銀行

「メガバンク」とは「都市銀行」の中でも、特に大規模なサービスを行う銀行を指します。極めて莫大な預金、貸金量を持つ銀行という意味で、明確な基準は存在しません。20世紀末の金融不安の際に、「都市銀行」同士が合併を経て「メガバンク」となったケースがほとんどです。定義があいまいなため、金融庁をはじめとした行政側が使うことはありません。

どの銀行が都市銀行とメガバングに当てはまるのか

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「都市銀行」と「メガバンク」の違いについてはおわかりいただけたと思います。ここで気になってくるのは、それぞれ具体的にどんな銀行が該当するのかという点ですよね。ここでは「都市銀行」と「メガバンク」に該当する銀行を紹介します。

\次のページで「大手5行が都市銀行として扱われがち」を解説!/

大手5行が都市銀行として扱われがち

「都市銀行」としてはみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行らが当てはまります。所管が地方財務局ではなく金融庁(本庁直轄)となっているのは埼玉りそな銀行を除く4行のため、この4行を「都市銀行」と言う場合も。「大手行」とも言われています。

メガバンク:みずほ、三菱UFJ、三井住友

「メガバンク」は「三大メガバンク」とも表現され、日本ではみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行が該当します。いずれも歴史が長い銀行で、みずほ銀行は日本最初の銀行及び株式会社が、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は旧財閥系銀行が主軸です。

それぞれみずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループといったグループを抱えており、日本をはじめ世界中で多種多様な事業を行っています。

その他の金融機関

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実は日本経済は「都市銀行」や「メガバンク」だけで回っているわけではありません。銀行業を行っている金融機関は他にもさまざまです。ここでは「都市銀行」と対比して語られることの多い「地方銀行」と、「信用金庫」について解説していきます。

地方銀行:地元企業が主な取引先

「都市銀行」が全国展開している大手企業を主な取引先としているの対して、「地方銀行」は地元の中小企業が主な取引先となっています。各地の中小企業の資金繰りなどを融資を通じて支援することで、地元経済の発展に寄与することが事業目的です。

信用金庫:非営利協同組織

「信用金庫」は銀行ではない独自の金融機関形態です。略して「信金」と呼ばれることも。銀行は株式会社、すなわち営利組織なのに対して、「信用金庫」は非営利協同組織に該当する機関です。

取引相手は顧客ではなく利用者と呼ばれ、地域の中小企業や住民に限定されます。「地方銀行」以上に地域密着型で、相互扶助の理念に基づき地域全体の繁栄が目的の機関です。

\次のページで「都市銀行とメガバンクは規模が違う」を解説!/

都市銀行とメガバンクは規模が違う

ここまで「都市銀行」と「メガバンク」の違い、それぞれの銀行一覧、そして一緒に語られることの多い「地方銀行」と「信用金庫」について解説してきました。銀行業界の構造がなんとなく見えてきたのではないでしょうか。

グローバル化が進み、「メガバンク」や「都市銀行」はもちろん、「地方銀行」や「信用金庫」も外資系銀行との戦いを余儀なくされてきています。サービスだけでなく、預けたお金や支払った利子が最終的にどこに向かうのかを考えて、私たちは取引する銀行を選んだ方がいいのかもしれません。

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3分で簡単にわかる都市銀行とメガバンクの違い!何行あるの?地方銀行や信用金庫も雑学好きライターがわかりやすく解説

金融業の花形である銀行業。
全国的に有名な銀行はいずれも「都市銀行」や「メガバンク」と言われるが、この2つの言葉の違いはいったい何なんでしょうな。
今回は「都市銀行」と「メガバンク」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

都市銀行とメガバンクの違い

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みなさんは「都市銀行」と「メガバンク」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?誰もが知る大企業を想像したのではないでしょうか。なんとなくイメージはついても、具体的な違いまでは理解していない人も多いはず。ここではまず「都市銀行」と「メガバンク」の違いについて解説していきます。

都市銀行:大都市に本店を置く銀行

「都市銀行」とは大都市に本店を置き、全国規模でサービスを提供している銀行のことです。大都市だけでなく、地方都市にも支店があることがほとんど。都市銀行は大都市や地方都市に店舗があるため、各地に地盤のある大企業を主な取引先としています。

メガバンク:特に大規模なサービスを行う都市銀行

「メガバンク」とは「都市銀行」の中でも、特に大規模なサービスを行う銀行を指します。極めて莫大な預金、貸金量を持つ銀行という意味で、明確な基準は存在しません。20世紀末の金融不安の際に、「都市銀行」同士が合併を経て「メガバンク」となったケースがほとんどです。定義があいまいなため、金融庁をはじめとした行政側が使うことはありません。

どの銀行が都市銀行とメガバングに当てはまるのか

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「都市銀行」と「メガバンク」の違いについてはおわかりいただけたと思います。ここで気になってくるのは、それぞれ具体的にどんな銀行が該当するのかという点ですよね。ここでは「都市銀行」と「メガバンク」に該当する銀行を紹介します。

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