簡単でわかりやすい!ハイミーと味の素の違いは?由来や主成分、料理ごとの使い分けも雑学好きライターが詳しく解説
ハイミーの使いどころとメリット
ハイミーは、味の素よりもうま味とコクが強いので、汁ものや鍋もののだしとして使うのが最適です。
また煮物もそうで、総じて素材にしっかり味を染み込ませて食べるタイプの料理に合っていると言えるでしょう。通常の料理でも、「何かひと味足りない」と感じたら、ハイミーを入れることでワンランク上の味わいになることも多いです。
ちなみにハイミーにも味の素にも賞味期限はなく、この点も調味料として大きなメリットと言えるでしょう。調味料を使う際のよくある悩みのひとつとして「なかなか最後まで使い切れない」というのが挙げられますが、いずれも品質が変わらずずっと安心して使えるため、自分のペースで消費していくことが可能です。
味の素の使いどころとメリット
味の素はハイミーほど味わいが強くないので、味をととのえたり、下ごしらえの段階で素材に下味をつけたりするのに適しています。
スープや炒め物に加えたり、酢の物・冷奴などにふりかけるのもおすすめです。また、マリネや漬物の液にあらかじめ含ませておくのも上手な使い方と言えるでしょう。素材に下味をつける使い方としては、唐揚げやハンバーグの生地に加えておくという方法があります。
また応用編として、冷凍した魚や肉を解凍する際に少しだけふりかけておくと、素材の旨味を取り逃がしません。通常、こうした食材は解凍することで美味しさが失われてしまうのです。
ハイミーと味の素を活用したレシピ
最後に、ハイミーと味の素のレシピごとの活用方法を紹介します。ハイミーは煮物・カレー・中華料理などにおける具体的な使い方を、そして味の素はサラダ・ナムル・炒飯などを代表例として、効果的な活用術を見ていきましょう。
ハイミー:煮物、カレー、中華料理など
ハイミーは、強いうま味とコクがはっきり出るため、濃厚な味付けが求められる煮物や鍋料理、カレーなどに向いています。また、とろみのある中華料理や、油を使用した料理などで、味がしまらないと感じることがあればぜひ活用してみましょう。
具体的な使い方としては、調理をする段階でむやみに調味料を使わず、あえて少し薄味に仕上げておくのがコツです。そうして最後にハイミーを使えば、味を調整しつつ、強い味わいとコクを加えることができるでしょう。
ポイントは、最後にハイミーを加えることを想定し、その分を「引き算」して料理を作っておくことです。こうすることで調味料の節約にもなります。
こちらの記事もおすすめ
中華料理と中国料理の違いとは?日本人向けなのはどっち?特徴や代表的な料理も雑学好き現役大学院生が詳しくわかりやすく解説
味の素:サラダ、ナムル、炒飯など
先に述べた通り、味の素は味の調整や、素材に下味をつけるのに向いているので、炒飯やサラダ、ナムルのようなシンプルな料理に使うと、その良さがはっきり分かるでしょう。
例えばサラダの場合、ガーリックパウダー・塩・レモン・オリーブオイルと一緒に味の素をふりかけると、全体で高品質のおいしいドレッシングに仕上がります。またナムルを作る際、ごま油・塩・炒り白ごまと味の素を一緒に使うのもおすすめです。
味の素はごま油などを使った油料理との相性も大変良いといわれています。炒飯にふりかけて味をととのえれば、うま味たっぷりのお店の味に仕上がるでしょう。
こちらの記事もおすすめ
3分で分かるエキストラバージンとオリーブオイルの違い!特徴や作り方の違い、商品の見分け方まで食品のプロがわかりやすく解説!
味の素よりもハイミーの方が濃い味わいになる
歴史的にはハイミーよりも味の素の方が古いです。味をととのえたり素材に下味をつけたりする程度の役割だった味の素に、さらに他のうま味成分を加えることで、もっと濃厚な調味料に仕上がったのがハイミーだと言えるでしょう。
味の素は料理の補助的な役割を負っているのに対し、ハイミーはより積極的に、料理の味わいを濃くする役割を負っているということです。レシピや状況にあわせて、それぞれ適切に使い分けましょう。